花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

「早く死にたい」と言う伯母に、どう答えたら良いだろうか

2016年03月20日 | 高齢期の生活全般

この所、ほとんど1日おきに伯母の所に行っているが、最近、「早く死にたい…」と訴えるようになった。
訳を聞くと、「自分でトイレに行けなくなったり、オムツをするようになったら、皆に迷惑を掛けて辛くなるから。」と言うのだ。
世話をしている私は困ってしまうが、「幸いに伯母さんは、一生懸命働いて来たから、まだまだ長生きしてこの生活を続けるお金がある。この施設で働く人たちにとっては、仕事ができる事は迷惑どころか、あり難い筈だよ。」と答えたが、この問題の答えを探すのは難しい。

認知症になったら「人に迷惑を掛けたくない。」なんていう考えも、弱まるのだろうか。伯母はまだ認知力ははっきりしているから、施設の他の人達を見て、自分も食事やトイレの介助が必要になったら辛いと悩むのだろう。

慈恵医大のホスピス病棟でまだ働いている日野原医師の著書を、先週、図書館から借りて来て読んだ。
その中に、「今生きている命をいとおしんで」と言う言葉があった。早速、「一人々々の命は一番大切で、尊い」という事を伯母に伝えた。
また、「最後まで周りの人のためになる生き方をしようと思えば、前向きな気持になる」とも書かれていたので、その言葉も話した。
「周りの人のためになる」とは、「相手の気持を考える事」だから、何か世話をしてもらったら「有難う」と一言、感謝の言葉を言うこと、また、不満や怒りの感情をそのまま出すのではなく、できるだけ穏やかな気持ちを持つ事ができれば、周りの人達は幸せになるとも。

そして、伯母は長年、大家族のための家事と、北海道の人たちのために大変な農作業を一生懸命頑張って来たのだから、年をとって世話になることを遠慮しなくても良いのだと話した。

一昨日行った時は、伯母の口から「死にたい」という言葉は出なかったが、また「早く死にたい」と言い出したら、今度はどう答えたら良いのだろうか。
このテーマとは異なるが、「命は永遠に循環する」という事を感動的に伝える絵本「葉っぱのフレディ」を、図書館で探して来て、伯母に見せようかなと思っている。                        
                   

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大手を振って・・・ (伊豆の花)
2016-03-20 19:25:17
こんばんわ~

伯母様のお気持ちも、よく分かります・・・しっかり、自分で生きてきた人には、人の手を煩わせる事の切なさは、なかなか、受け入れ難いものと思います。

私の母も、一時期、「早く死にたい」が口癖のように言っておりました。
優しくない娘は、「そんなに、死にたい死にたいと言わなくても、絶対に死ねるのだから、せめて、生きている間ぐらいは楽しむ事を考えたらどう?」と、慰めにもならない言葉で対応していましたよ。
大分、認知(全くの認知症とは言えない状態だったのですが・・・)が進んで来た頃には、もう、その件については言う事はなくなりました。
ただ、「おむつ」は嫌だと言う彼女の意志は通すよう努力はしましたし、どうしても使った方が良い(頻度と洗濯に対応して)という頃には「紙パンツ」にしました。

「年齢を重ねる」などと、一見、美麗な言葉を使用したところで、年を取り、自分の力のみで行動するのが難しくなるのは「必然」であり、大手を振って手助けして貰おう・・・と、けしかけてみてはどうでしょうか・・・

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伊豆の花さんへ (ソナタ)
2016-03-20 21:53:50
今晩は!
早速コメントを頂き、有難うございました。
当地、今日は最高気温が1℃程で、雪が降って寒かったです。伊豆は如何でしたか。

伊豆の花さんのお母様との経験を聞かせていただき、やはりそうだったんだと参考になりました。
そうですね。必ず誰もが死ぬんですから、楽しみに待つくらいの気持も良いですね。
私などは、自分が年をとるに連れてどう変化するだろうかと、好奇心が先立ちます。若い頃には想像できなかったことが出て来ますね。
確かに、順番に世話をしてもらうのは当然ですよね。それ位の強さも持ちたいものです。
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う~ん… (ガチャピン)
2016-03-20 22:03:06
こんばんは。
どう答えるか…難しい問題ですね…
職場でも「早くお迎えが来れば…」と、言われる方がみえますが、私は伊豆の花さまとよく似ていますが、
「いつかは必ず来るんですよ、誰にでもお迎えは…
だから慌てなくてもいいじゃないですか…」
「お世話は順送りですよ」と、答えています。
それが正しいかどうかわかりませんが…
人それぞれの人生や生死観の反映される問題ですから…答えはそれぞれにあるはずで…
その時、その時の気持ちに少しでも
寄り添えることができれば…と思います。
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ガチャピンさんへ (ソナタ)
2016-03-21 15:26:42
こんにちは♪♪
早速コメントを頂き、有難うございました。

ガチャピンさんの体験から、色々教えて下さって有難うございます。
≪その時、その時の気持ちに少しでも寄り添えることができれば…≫と聞き、本当にそうなんだと思いました。

先ほども行って来ましたが、体中が重苦しく痛いと言うので看護師に言いましたら、「今の季節替わりにはそういう方が多いけど、気にしないようにしている下さい。」と言われてしまった。
本当にそれで良いのかと思いながら、帰宅した所です。
        
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こんにちは (Pione)
2016-03-26 14:40:49
こんにちは。
ご無沙汰してました。ブログを拝見し、4~5年前老人ホームに入居していた母が、ホームの窓越しに見える高速道路から飛び降りて死にたいと何度も言っていたことを思い出しました。
 それは下の世話を受けるようになった時からでした。他人の世話になる母の気持ちを考えるとどう答えていいのかわからず、もし飛び降りたら松の木にからまるとか、飛び降りたつもりで一度おしめを使ってみたら?。など逆なでするようなことしか言えませんでした。
 わかっていてもどうすることもできない辛さ、悲しさから発せたれる言葉にどう答えるか、今でも息子の私には無理みたいで、死ぬ以外にどうしたらいいと思う?と問いかけることしかできません。
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Pioneさんへ (ソナタ)
2016-03-26 16:28:36
こんにちは♪♪
コメント有難うございました。

やはりPioneさんのお母様も、自意識がはっきりしていて、かつ大変な事を世話してもらわなければならなくなった時だったんですね。
誰しもその時が来たら抱く、自分で自分の事が始末できない苛立ちやどうしようもない悲しみから逃れたくて、「死にたい」と言うんですね。
私達は、その気持に寄り添う事しかできないのかも知れませんね。
認知症はある意味で「高齢者へのプレゼント」なのかもと思ったりします。
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