花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

「チュニジア」旅行(3)

2012年12月04日 | 海外旅行「北アフリカⅠ」チュニジア・モロッコ

《遠いカルタゴの記憶》
紀元前9~3世紀にチュニジアの地で栄えたカルタゴの歴史は、フェニキア人を征服したローマが全て焼き尽くし、破壊しつくしたとずっと信じられていた。
しかし現在の首都チュニスの中心に程近いチュニス湾に面した海岸に「カルタゴの軍港と商業港」がある。湾を望む「ピュルサの丘」の上には都市の跡が発掘され、博物館に当時の町並みの想像図が展示されていた。
ローマに征服された時に焼き討ちにあった焼け跡が、遺跡のあちこちに黒く残っていた。
少し離れた所にある墓地も見て来た。子どもの墓も多く見られた。

  

 

遺跡から見つかった沢山の遺物は、現在遺跡がある「ピュルサの丘」に建てられた「カルタゴ博物館」に収められて一般に公開されていた。
地中海のシチリア島やローマと近かったこの港から、沢山の交易品を積んだ商船が出入りし、賑わっていたことが伺えた。

  

またチュニスから北東に80km程離れたところに位置する地中海に突き出たポン岬近くの「ケルクアン」からも広大なカルタゴ時代の都市が発掘されていた。

特に「ケルクアン遺跡」の住居跡からは、当時の人々の家庭生活(富裕層は二階建ての家に住み、多くの部屋を有していた。家庭には風呂があり、排水も設備されていた。共同の井戸もあるなど)を推測することができた。耳を澄ますと、カルタゴの町のざわめきが風に乗って聞こえる気がした。

 

  

いずれも二千数百年の年月を越えて、現代の私達が目にすることができることに不思議な感動を覚えた。

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3 コメント

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Unknown (モコモコ)
2012-12-04 19:26:21
今晩は
そちらは雪ですね、除雪作業もいよいよ始まり難儀な季節となりましたね。
さてさてチュニジア、位置はどこかいとそこからです(笑)
 「二千数百年の年月を経て現代の私達が目にする遺跡の数々の不思議」をソナタさんの生の写真で茶の間に居ながらにして拝見できる幸運さ、じっくりと拝見させてもらっておりますよ。
ブログの合間の雪かき、はたまた雪かきの合間のブログ
ご無理をなさいませんようお気をつけくださいね。
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Unknown (Pione)
2012-12-05 07:50:31
 チュニジアと聞いて浮かぶことは昔映画007で見た白い石でできた町でした。それ以外のことがこれから見られそうで楽しみにしています。
 最初の飛行機の様子。故障したトイレ前の席での状況を読み、初めて乗った飛行機での恐怖を思い出しました。旅が無事に終わると楽しい思い出になりますが・・・
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Unknown (ソナタ)
2012-12-05 08:38:03
モコモコさん、お早うございます♪
今回、地図を載せなかった事ご免なさい。
昨日は夜明け前から午後まで凄い暴風雨で、物置が飛んでしまうのではと心配した程でした。返すのが遅れていた本が沢山あり図書館に行ったのですが、土砂降りの雨が真横から降って来て靴もズボンもぐしょぐしょ…。風邪を引くかと思いました。
そのため北海道の雪はかなり溶けましたが、今日はまた雪が降り出しています。
真面目に旅日記を書こうと思っていますので、また来て下さい!


Pioneさん、お早うございます♪
お母様は少し落ち着かれましたか。
007の撮影場所になったことがあったんですね。
確かに北アフリカもヨーロッパも、ほとんどの都市は石造りなので白い印象なんでしょうね。
今回はなるべくすっきりとまとめたいと思いますので、また宜しく。
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