我想一個人映画美的blog

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GODZILLA ゴジラ/GODZILLA(2D字幕)

2014-07-29 23:52:21 | 劇場&試写★4 以下

 

 

 1954年。日本の「ゴジラ」誕生からちょうど60年。

そのキャラクターに基づいた2014年版アメリカ制作のSF怪獣映画であり、「ゴジラシリーズ」のリブート。

アメリカ資本で『ゴジラ』が製作されるのは「GODZILLA」(1998年)以来2作目。

このローランド・エメリッヒ版「ゴジラ」は当時まったくダメで、ワーストにした覚えが。

 

 

最初に。

これ、わたしが観るような映画じゃなかった ごめんなさい 笑

 

昔の日本映画「ゴジラ」は観てないし、怪獣や怪物もの?、大作パニックもの嫌いなわたしには

まったく惹かれる部分ないし、

数ヶ月前からTOHOシネマズの予告編でかかってて

渡辺謙さんが「We call him ゴ ジラ」と言ってるのみて当初はまったくスルー予定だったのに

最近お気に入りのアーロンが出てると知ってなんか気になったのか観てしまったわたし観なくてもよかった、、、 

 

 

短髪で予告編で最初みたとき気づかなかった

キックアス」「アンナカレーニナ」「野蛮なやつら」など、毎回違った顔をみせる

アーロン・テイラー・ジョンソン。 フォード・ブロディ役。

 短髪だとヤング。

 

昔。アイドル風。

キックアスで冴えないヒーロー。

キーラ・ナイトレイをジュードから奪う(恋に落ちる)青年将校。

「野蛮なやつら」では、ロン毛ですっかりイケメン定着。

そして今後公開の「アベンジャーズ2」でクイックシルバー役に抜擢。

 

余談だけど奥さんは「ノーウェアボーイ」の監督で23歳年上。

 

とまぁ、アーロンくん毎回イメージ違うんですが。それはさておき。

 

ゴジラの存在を主張してた、日本の原子力発電所で働く父親にブライアン・クランストン。

(ドラマ「ブレイキングバッド」や「アルゴ」出演)

 

母親にはなぜかフランス人、ジュリエット・ビノシュ(いつの間にかショート)

 

 すぐ消えた

 

姉のオルセン姉妹よりも女優としては活躍中の妹、エリザベス・オルセン。

もう母親役。(フォードの妻)

 

そして日本の名優、渡辺謙。科学者、芹沢猪四郎博士。

 

他に、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ストラザーン。

 

監督はデビュー作「モンスターズ 地球外生命体」で注目されたイギリス出身の新鋭ギャレス・エドワーズ。

 

1999年、フィリピンの炭鉱を調査していた科学者・芹沢博士は巨大な生物の“さなぎ”のような化石を発見する。
同じころ、日本の原子力発電所に勤務するジョー・ブロディは、謎の振動を観測した発電所で、とある決断に迫られてしまう。

15年後。
2014年、ジョーの息子であり軍の爆弾処理班のフォードは、結婚して妻子がいた。

そして日本に暮らす父が警察に逮捕されたという知らせを受けるのだが……


 

ニホンといえば、ゲンパツ、フジサン、そしてゴジラ、、、、?

この辺りの映像、美しかった

 

ゴジラが出てるシーンのトータル時間はすごい短いんじゃ?

ディザスタームービー、パニックムービーのような面白さ(わたしは面白くないけど)+ゴジラで大騒ぎ

 

本作は娯楽性だけでなく、原発、核戦争、3.11 などについて

人類の愚かさについても描いているともまぁ言えるけれど。

 

 

 

 4/10(40点)

 

つまらなすぎー。

最初はまだ良かったが、はやく終われ~と思いながら観たのは久しぶり。

 ちなみにまったく眠くはならなかったし、ちゃんとしっかり観てました。

 

 

もはや観ていてもアーロンすらどうでもよくなっちゃってたし

 

日本の1954年版は 社会的なメッセージ性があり、当時の人々からの支持も大きく

「ゴジラ」ファンを増やしたと思う。

 

本作はその日本版に大変なリスペクトを持って描かれているのは伝わる。

 

ストーリー的にパニック大作によくある展開というか、

ゴジラ出てくるまで他の怪物(ムートー)というものでひっぱる。

 

肝心の謙さん演じる芹沢博士や、助手のサリー・ホーキンス、司令長官役のデヴィッド・ストラザーン

ビノシュも。ほとんど意味ない、人間はゴジラの二の次で描かれてるのは仕方ないのか。

 

ゴジラのビジュアルはファンの方々には満足みたい。

 

パニック映画、怪獣、怪物系大作が嫌いなわたしには不向き。

とにかくなんだかほんとにどうでもいいくらい、興味がない映画でした

アーロンと妻、エリザベス・オルセンの感動っぽいシーンすらわざとらしく感じてしまう

わたしは面白いシーンどこもなかった

そもそも観るのが間違ってる (しつこい)

 

 

まさかのゴジラ以外の怪物が出て来て、ゴジラよりも出演シーン多め 笑

その造形はいかにもハリウッド大作の化物。

 こんな感じ。

 

ゴジラは悪くは描かれないんだろうなぁというのは観る前からピンときてたけど

まさに救世主、ヒーロー的な扱いだ。

 

いやほんと救世主なんだね。ゴジラって、そして 人間が産んだ哀しい生き物、、、、、

 

 

 日本の宣伝や予告ではまったくもってこのムートーという生き物が出るのを

伏せて宣伝してるけど

 

 

チラシやポスターはこっちが正しいでしょ。

 

1999 年、フィリピン。採掘現場の調査にやって来た芹沢博士とグレアム博士が謎の巨大生物の痕跡を発見する。同じ頃、科学者のジョーとその妻サンドラが働く日本 の原子力発電所が謎の大振動に見舞われ、深刻な放射能事故が引き起こされてしまう。15年後。ジョーの息子フォードは米海軍に所属し、妻と息子と サンフランシスコで幸せに暮らしていた。ある日、ジョーが立入禁止区域に侵入して逮捕されたとの知らせを受け、急ぎ日本へと向かうフォード。ジョーは今も 原発事故の謎に取り憑かれていたのだ。彼は真相解明のためにはかつての実家に残る15年前のデータがどうしても必要だとフォードを説得し、2人で再び立入 禁止区域への侵入を図るが…。

 

「GODZILLA  ゴジラ」予告3

 

  公式サイト 

 GODZILLA       2014年      アメリカ   123min

7月25日より、公開中~

 続編制作決定!

 

 

これまたアーロンぜんぜん違う雰囲気で。

謙さん、まん丸。

 

最後までアーロンネタ多めで失礼しました

ゴジラファンからの反発コメントは受付ません

 

あ、コメント認証制にしています。

 

 

た だの怪獣映画としての娯楽性にだけ逃げ込まずに、そこにある現実的な問題と正面から取り組んだ。つまり原発と核、「3.11」と人類の愚かさ - See more at: http://beagle-voyage.com/movie-godzilla-review-2014.html#sthash.2OwO8wKS.dpuf
た だの怪獣映画としての娯楽性にだけ逃げ込まずに、そこにある現実的な問題と正面から取り組んだ。つまり原発と核、「3.11」と人類の愚かさ - See more at: http://beagle-voyage.com/movie-godzilla-review-2014.html#sthash.2OwO8wKS.dpu

 


リアリティのダンス/LA DANZA DE LA REALIDAD/THE DANCE OF REALITY

2014-07-20 23:37:23 | 劇場&試写★6以上

 

 

 アレハンドロ・ホドロフスキー監督、23年ぶりの新作

自身の過去を描いた同名の自伝を原作に、

ホドロフスキーらしさ溢れるイマジネーションとシュールなマジックで

ファンタジックな物語として紡ぎだした傑作


ホドロフスキーは語る

「人々を癒し、家族を映画中に再生し、私の魂を癒す映画」

 

 

ロシア系ユダヤ人としてチリに生まれ、

葛藤と苦悩を抱えたアレハンドロ少年が、

未来の自分(現在のホドロフスキー自身)に導かれ、本当の、今の自分にたどり着くまで。

 

 

 1920年代、ウクナライナから移民してきた両親と、軍事政権下のチリ、トコピージャが舞台で

故郷のチリ、トコピージャでロケを敢行。

通りや町は80年前と変わらなかったが、父親の店は火事で焼けたのでこの映画のために再建した。

 

また、作品の中では両親をも願望通りに描く事で夢を叶えている。

共産主義者で強権的な父を、独裁政権に反発して大統領を暗殺しに行く旅によって生まれ変わる姿を、

オペラ歌手志望だったが両親に反対され売り子になった母を、

一人だけセリフがオペラというアイディアによって夢を実現させた。

そこがまた面白いし、息子や夫を癒してゆくマリア様のような唯一無二の存在でもある

というのを強調することになった。

 

息子を自分の父の生まれ変わりだと信じていた息子に金髪巻き毛のカツラを被せ、

お父様と呼んでいた。母親、サラは実際オペラ歌手のパメラ・フローレス。

この胸でかすぎてそっち目がいくよーと思ってたけど

実際母親が胸が大きかったらしい 笑。

とにかくこの方のオペラ台詞がまた素晴らしく良い。

 

ホドロフスキーの少年時代。アレハンドロ少年役には

本作でデビューのイェレミアス・ハースコヴィッツ。

 

5人の息子がいるホドロフスキー、95年に三男のテオを亡くした。そのとき、自身のエゴも崩壊して

自分のためではなく今後は人のための映画を撮ろうと決めたという。

彼が亡くなってなかったらこの映画はなかったとも。

 

 3人の実の息子 長男のブロンティス・ホドロフスキーが

本作で父、ハイメを。 ホドロフスキー作「エル・トポ」では息子役。

 

 

アレハンドロ少年に瞑想を教える行者、には

ホドロフスキー作「サンタサングレ 聖なる血」にも主演で出演した息子、クリストバル・ホドロフスキー。

 

本作の音楽も担当するアナキスト役には末息子のアダン・ホドロフスキーが。

この方、ジュリー・デルピー監督作「パリ、恋人たちの2日間」にも出演してた。

 

 

 御歳85歳の鬼才、 その才能、健在。

 

 

 

9/10(92点)

 

 

23年撮らずについに出来た作品だけあって、期待した以上に素晴らしい作品だった

 お金は使わないとまわらない、というオープニングから始まり、

孤独と葛藤に心に闇を抱いていた優しいホドロフスキー少年が

厳格で抑圧的な父親に「男たるもの」と厳しく育てられた様が描かれ、

少年から次第に父親の心の旅へと変わっていく。

実際の父親は、厳格な父親のままだったのかもしれないけれど

この作品の中では、父は 死に直面したことと、妻の癒しと神の赦し

その後自らが選んだ運命によって様々な体験をし、人間的になっていく。

何もなかった自分に、見返りを求めない人々に出会うことでまるで悟りを開いたように、

感化され、自分が本来持っている弱さを認め家族に優しくなって戻ってくる。

 

展開も読めず、突拍子もないことをしてくれるシーンも多く

死に至る病原菌に教われた夫へ、妻はどういう対応に出るのかと思えば

突然の放尿。 クラゲに刺された時には放尿されるといいとは前にマコ様の映画で

ニコール・キッドマンがやっていて書いたけど、

夫を癒しで治癒するために 尿を癒しと考え 全てが流れて癒されて行くという

すごい展開にはただただ、圧倒。

それが妻の台詞が全部オペラになってるからこその違和感のなさ。

少年もまた、母親なりの方法で癒されていく。

まるで舞台をみているかのような錯覚にも。

 

当時の時代背景と絡ませて描かれていく途方もない旅に思える父親ハイメの武者修行。

かなり見応えがあって、たっぷり映画を観たというこの充実感と

観たあとで誰かと語りたくなる、そして不思議とラストの方では涙が溢れてしまうのでした。

 

ホドロフスキー自身が出演し、少年時代の自分に語っているシーンは数カ所でてくるけど胸が熱くなるような

素晴らしいシーンだった。

 

うーん。こりゃ今年のかなりの上位になりそうな印象深い映画。

ホドロフスキー作品、これまでもすごい印象を残す作品ばかりだけど

ぜひ気になる方には観て欲しい1本

音楽も素晴らしい

 

ホドロフスキー的、人生讃歌

 ホドロフスキー自身の心の旅。 果てしのないその旅はまだまだ続いていく  「リアリティのダンス」

 

映画『リアリティのダンス』予告編

1920年代、軍事政権下のチリ。幼少のアレハンドロ・ホドロフスキーは、ウクライナ移民の両親と北部の炭坑町トコピージャで暮らしていた。権威主義的な 父の横暴と、アレハンドロを自分の実父の生まれ変わりと信じる元オペラ歌手の母の過剰な愛の中で大きなプレッシャーを感じて育ったアレハンドロ。学校でもイジメに遭い、孤独で辛い日々を送る。そんな中、共産主義者の父は、独裁者のイバニェス大統領暗殺を企み、首都へと向かうが…

 

「人生の目的とは、自分の魂を昇華させること。私にとって映画は芸術だ。ビジネスである前に」

「人間の心の在り方を根本から変えたい」ーーーーアレハンドロ・ホドロフスキー。

 

 

 公式サイト 

LA DANZA DE LA REALIDAD    2013年   チリ・フランス   130min

7月12日より公開中~

 

 

今回出演の息子ふたりと。

 

 


ホドロフスキーのDUNE/ JODOROWSKY'S DUNE

2014-07-16 01:22:51 | 劇場&試写★6以上

 

 

「忘れ得ぬ映像で、見る者に傷を負わせたい」とは、

アレハンドロ・ホドロフスキー監督の名言。

あらゆるものづくりに携わる人々、クリエイターたち必見のドキュメンタリー。


「サンタサングレ 聖なる血」。ホドロフスキー監督自身が「初めて観客のために撮った」と言わしめたこの映画を

一番好きな映画としているうちの父。昔その影響で観てから、過去に遡り

「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」など全て観て来たので馴染み深い鬼才。

 

 1975年、ホドロフスキーは、フランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』の映画化に取り組む。

その一大プロジェクトには、メビウスやダン・オバノン、H・R・ ギーガーをはじめとした各界のトップ・アーティストが集結し、

注目を集めた。しかし結果的には資金難に陥り、撮影を前に頓挫してしまう。

 

が、このプロジェクトは幻に終わりながらも、後のSF映画に多大な影響を与えたと言われている。

本作はそんな映画史上最も有名な“実現しなかった映画”

 

この原作「DUNE」というと、デビッド・リンチ版「デューン 砂の惑星」もあるけど、

(本作では、素晴らしい監督に撮ってもらったけどといいながら出来には苦笑?)

 

未完のままに幻となったそれとは別の、ホドロフスキー版「DUNE」の全貌を、

ホドロフスキー本人をはじめとした関係者の証言と貴重な資料の数々で明らかにしていく。

 

 

なにしろ、これはすごい。ホドロフスキー本人が考える、一歩も譲れないキャスティング。

妥協せずに各界から一流のメンバーを集結させた

 

まず、メカ・デザインはSF画家のクリス・フォス

バンド・デシネのカリスマ作家のメビウスが、クリーチャーとキャラクターのデザインを担当。

特撮担当はダン・オバノン。(←のちに、同じスタッフで再結集させてリドリー・スコットの「エイリアン」を制作。

 

H・R・ギーガーが悪役・ハルコンネン男爵の城のデザイン。

 いやもうほんと素晴らしい。

とにかくこのデザインなどもまたその後のあらゆる映画に影響を与えたり

起用されたりしてる。

 

 

劇中のキャスト。集められた戦士たちは、

ハルコンネン役にはあのオーソン・ウェルズ! あんなに太っちゃったなんて知らなかった

 

 

皇帝役にはサルバドール・ダリや、ミック・ジャガー、ホラーでも有名なウド・キア、

タランティーノの「キル・ビル」のビルこと、デビッド・キャラダイン(故)などがキャスティングされた。

当時、ぴたりとくるイメージで考えられたようで、今聞いても超豪華。

加えて、音楽はピンク・フロイドマグマ が担当することになっていた。

プロデューサー、ミシェル・セドゥーや、

「エル・トポ」で息子役だったホドロフスキーの長男、

 監督のファンで親交もある「ドライヴ」などの監督ニコラス・ウィンディング・レフンなどがインタビューに登場。

 

 このメモパッドも劇場で購入可!

 

本作「DUNE」の予定されていたキャスト&スタッフ詳細 ここ

 

 

 

 

7/10(76点) 

ホドロフスキー作品ファンはもちろん、とくにクリエイターには

 

 

「DUNE」は未完成だったが、これで1本の映画が出来ちゃってるんだからすごい。

とにかく話のうまいホドロフスキー監督。

うまいというのは、過去のエピソードを、それはもう面白く語るんだ。

そんなわけでそれぞれのキャスティングにした理由や出会いの場面には思わず笑いが。

数々の名言、語録も多く

「私が作りたかLSDをやらなくても、あの高揚感を味わえる、人間の心の在り方を変える映画だ。」
「人生で何か近づいてきたら「イエス」と受け入れる。離れていても「イエス」「DUNE」の中止も「イエス」だ。
「失敗が何だ。だからどうした?」
など。インタビューのたび、心に響く数々の名言を残してるけどあんな鬼才と言われる人だから気難しかったり、話しべたなタイプかと思ったらすごい饒舌で楽しげに過去の話を語る姿はそれだけで勇気とパワーもらえそう!
85歳のホドロフスキー本人がそもそもチャレンジャーで、ポジティヴで、元気!万歳!
その情熱とパワーは伝染る。天才は発想も語りも面白く奇想天外!その後のあらゆる想像の源となる!
90分という長さなので集中が保つちょうどよい時間。また過去作品が観たくなっちゃった!
 

JODOROWSKY'S DUNE  2013年     アメリカ 90min

6月14日~公開中~


 映画『ホドロフスキーのDUNE』予告編

23年ぶりに公開中の「リアリティのダンス」は次のレビューにて

 

 

 

 


複製された男/ENEMY

2014-07-12 21:38:55 | 劇場&試写★6以上

 

 

世の中には自分によく似た人間が、3人いる。なんて話があるけれどーーー。

 

「灼熱の魂」「プリズナーズ」で高い評価を受けたカナダの俊英ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督最新作。

ノーベル賞作家、故、ジョゼ・サラマーゴの小説「複製された男」を映画化したミステリー。

  

原作は未読。企画を聞いてからこれ、楽しみにしてました。試写にて鑑賞。

 

キャッチコピーは、<“脳力”が試される、究極の心理ミステリー
 あなたは、一度で見抜けるか────>

だけど、いや~これ単純そうで一筋縄でいかないミステリアス加減!


「複製された」ということで、もう一人の自分が出てくるドッペルゲンガー的なお話か

知らない間に自分のDNAを汲取られ複製を作られたコピー、クローン系の話しか?

 

どちらにせよ、それらドッペルゲンガー、クローン、コピー系ストーリーって興味深くて面白いものが多い。

まだ書いてないけど今年後悔されたジャパニーズホラー、「バイロケーション」や

日本でまだ未公開、映画祭で観た「ザ・ダブル(分身)(原作はドストエフスキー)なども、

大きく分ければそんなジャンル。

 

 

オープニング、薄暗い怪しい部屋で何かが行われている。

裸の女が自分の身体を探り感じている。数人の歳のいった男たちが集う。

その前で裸になりかけたバスローブの女がゆっくり歩いてくる、

ゴージャスな金のお皿に載った何かが運ばれる、蓋をあけるとそこにあったのは、、、。

最初から何やら謎めいた雰囲気、、、、

 

 

歴史の教師で真面目な男、アダム。「プリズナーズ」に続きドゥニ監督作品に出演、

一人二役、ジェイク・ギレンホール。

同僚からある日、面白かったという映画を教えられレンタルして観てみると

そこにはホテルのベルボーイという脇役で、自分によく似た男がいるのを見つける!

 

 その恋人に、メラニー・ロラン。

単調な日々の象徴とするかのように、毎日sexシーンばかりが映し出される。

 

一方こちら、俳優の「自分によく似た男」気性は荒い。

俳優の名前はアンソニー・クレアー。自分のそっくりな存在を知ったアダムは、まるで何かに取り憑かれたようにアンソニー・クレアーの出演作を調べ上げ、彼の所属事務所を訪れたり、ストーキング行為はエスカレートする。

やがてアダムはアンソニーに電話をかけて自分の素性を明かす。そのことでアンソニーの身重の妻も自分の夫にそっくりなアダムの存在を知る

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俳優の名前はアンソニー・クレアー。自分のそっくりな存在を知ったアダムは、まるで何かに取り憑かれたようにアンソニー・クレアーの出演作を調べ上げ、彼の所属事務所を訪れたり、ストーキング行為はエスカレートする。

やがてアダムはアンソニーに電話をかけて自分の素性を明かす。そのことでアンソニーの身重の妻も自分の夫にそっくりなアダムの存在を知ることになる。

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俳優の名前はアンソニー・クレアー。自分のそっくりな存在を知ったアダムは、まるで何かに取り憑かれたようにアンソニー・クレアーの出演作を調べ上げ、彼の所属事務所を訪れたり、ストーキング行為はエスカレートする。

やがてアダムはアンソニーに電話をかけて自分の素性を明かす。そのことでアンソニーの身重の妻も自分の夫にそっくりなアダムの存在を知る

- See more at: http://beagle-voyage.com/movie-enemy-review-2014.html#sthash.ywwYSGMh.dpuf

驚いたアダムはすぐさまネットで調べると、俳優の名はアンソニー・クレアー。

 

妻ヘレンには、この作品の舞台にもなってる

カナダのトロント出身でクローネンバーグ作品常連(彼のお気に入り女優)となった

金髪美女、サラ・ガドン。

このひとがまたイイ。

 

謎を突き止めることに取り憑かれたように、すぐさま俳優事務所をあたった。

自宅と電話番号を突き止めると、直接電話をするが電話にでた

彼の妊娠中の妻は、声も夫に似てるので取り合わない。

そのうち本人と話すが気味悪がって相手にしない。

 

浮気の前歴がある夫に、安心出来なかったヘレンは、こっそりアダムの勤務先の大学を訪問。

キャンパス内のベンチに座っていたその男は、何もかもがアンソニーに酷似していた。話す声も酷似。

帰宅後、不信感を募らせ「どういうこと?!」と問いただすも答えはない。

 

アダムとアンソニーはついにホテルの一室で対面することに。

 

母親には、イザベラ・ロッセリーニ。久々!

相談しても、「二流の役者なんかにあなたが似てるなんてやめてちょうだい」と聞く耳もだず。

 

 ある日を境に、平凡に過ごしてた生活が悪夢に変わる。

じわじわと潜在意識の中に入り込むようなスコア、音も相乗効果をあげてきてミステリー感MAX

 

 

何となく全体的に漂うカフカ的な世界観。


何度か観てまた解釈が変わるかもしれないし観た人と

あれは何?!と語り合いたくなること必至

 

 

7/10(70点)

 

ネタバレ込み感想、わたし的解釈あり

 

謎めいたこの雰囲気に飲み込まれた。

二人が会ってからの展開が、俳優アンソニーのほうがアダムに「自分の妻と寝ただろう!」と

一方的にいいがかりをつけ、その代わりに一晩、アダムの彼女を抱かせておあいこにしろ

と命令してくる。そのセリフまで密かにこっそり練習(そこは俳優)

そして服装を変え、アダムになりすまして

一方、アダムはアンソニーに成り代わって妊娠6ヶ月の妻のいる家に入れ替わる。

でた、そういう展開になっちゃった~と思って観ていたら、

どーん!! 何だこりゃ!的ラストカット=オチきたーー!!

 

(※妻、ヘレンは蜘蛛になっている画で終わり)

 

わたしなりにいろいろと考えてみたけど、二人はやっぱり一人の男だったのかな。と。

観客にみせるときはどうしても二人いて会話もしてるし、

一人とは言いがたいし考えられにくい。

次第にちょこちょことでてくるキーワード的なアイテム。

蜘蛛がメタファーとしてあらわれたり


アンソニーの家でみた、妻ヘレンとのツーショット写真は、冒頭の方ででてきた

アダムが半分ちぎった誰かとのツーショット写真の原型だったのもヒントになってる。

ってことは、アダム=アンソニー。

退屈な生活で恋人と日々を過ごしているのはもしかしたら愛人で

実生活ではアンソニーで、売れない俳優。

そして妻は妊娠中で気晴らしに、内なる自分の中のものを別人格で解放???


アンソニーに成り済まして行った事務所で<親展>と書かれた封書を手にし、

それをあける事となったのは偶然なのか、必然か。

そして、成り代わってアンソニーのマンションに入る際に、鍵を忘れたといったら

あけてくれた管理人はエレベーターで意味不明な事を言い出す。

きっとアンソニーと間違えて話してたんだろうけどその秘密のセックスクラブの話。


封筒の中身は鍵。


最初のセックスクラブといい、アンソニーが俳優ってところから、

全てはアンソニーが知っていてやっていたこと。

それが、ラストの方では見事アダムの恋人を連れ出し 寝た彼女に

指輪の跡があることに気づかれ、ベッドで「あなたは何者!?」と拒否されてしまう。

これ、もし一人が同じ人物で多重人格での妄想だったら

この指輪のあとは同説明がつくのか。

それでもその場から逃げようとした彼女を無理矢理車に乗せて送る帰り、

降りたい、降りろと言い合っているうちに、車は横転し大事故になる。


ここでアンソニー自体、もしくはアンソニーの人格は消えたと思われる。

 一方で、アンソニーの自宅にいるアダム。

穏やかな物腰で、妻は横にいるのがアンソニーの方ではないことを気づいてる風。

そしてここでも蜘蛛のメタファー。

 

浮気をした男の話ーーーー。

 

妊婦を恐れてるのか、内なる己の憂鬱からの派生なのか。

 

観終えた後 あれこれと考えたり、何だったのかと探りたくなる映画は良い映画、

原作を読んでみたくなったのも事実。

 

監督がインタビューで語るように、答えはいろいろあっていいし、

ひとそれぞれの解釈で間違いはない。という作品。

 

けど、こういう極端なラストって、うげー! なにこれ。と思って

意味分からん→結局=つまんなかった となる人も多いだろうね。

 

わたしは眠かったにも関わらず、引き込まれてしまい

観てる間、まったく眠くもならずにのめり込んでたし嫌いじゃない、

けどこれは大きく意見わかれそうな作品。

 

 難解なところが面白い映画。ミステリー好きならぜひ

 

 この世には理屈では説明できない摩訶不思議な出来事がある。ごく平凡な歴史教師アダムにとって、それはまさに人生が一変するほどショッキングな瞬間だっ た。同僚から薦められたDVDを鑑賞すると、映画の中に自分そっくりの風貌をした男の姿がはっきりと映っていたのだ。猛烈な不安に襲われ、何かに取り憑か れたようにアンソニーという売れない俳優の身辺を探り始めたアダムは、彼へのアプローチを試みる。職業や服装の趣味は違えども、あらゆる外見的特徴も声質 も酷似しているふたりの男。やがてホテルの一室で対面を果たし、後戻りできない極限状況に陥った彼らは、それぞれの恋人と妻を巻き込みながら、想像を絶す る運命をたどっていくのだった……。
    

 

映画『複製された男』予告篇

 公式サイト

 ENEMY             2013年   カナダ=スペイン    90min

7月18日より、ロードショー

 2度目は千円で観られるキャンペーンあり

 

 


サード・パーソン/THIRD PERSON

2014-07-11 22:27:35 | 劇場&試写★6以上

 

 

「クラッシュ」でアカデミー賞作品賞をとった脚本で、監督としても才能を発揮している

ポール・ハギス監督・脚本作。

 

という事で楽しみだった本作。

ちなみに、ポール・ハギスの脚本は本当によく出来ている。

イーストウッド関連の「ミリオンダラー・ベイビー」「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」の脚本、

わたしの好みとしては「007 カジノロワイヤル」「ラストキスなど

 

2年半、50回くらい書き直して完成した脚本であるほど様々なところで

人物が交差していき、ラストでは深い繋がりをもって描かれる本作。

 

「白」「水」「プール」「メモ」「子供」「Watch me」 というキーワードが

3つの物語全てにちりばめられる。

 

 

まず、舞台になるのは3都市。

 

パリ。

最新小説を書き終えるために、ホテルのスイートルームにこもって仕事をしている、ピューリッツァー賞受賞作家のマイケル。

リーアム・ニーソン。

妻エイレンとは別居して、電話でのやりとり。

 キム・ベイシンガー。

野心的な作家志望のアンナと不倫関係にあるが、アンナにも秘密の恋人が。

 

オリビア・ワイルド。

 ホテルを裸で駆け抜ける、ヌードも披露

 


ローマ。

いかがわしいアメリカ人ビジネスマンのスコットは、あるバーで美しいエキゾチックな女性が気にかかる。

 エイドリアン・ブロディ。

スコットは、彼女が娘と久しぶりに再会しようとしていることを知る。

イスラエルの女優、モラン・アティアス。

 


ニューヨーク。

昼メロに出演していた元女優のジュリアは、息子をめぐって現代アーティストである元夫のリックと親権争いの真っ最中。

経済的支援をカットされ、膨大な裁判費用を抱えたジュリアは、かつては頻繁に泊まっていた高級ホテルでメイドとして働きはじめる。

ミラ・クニス。

元夫はジェームズ・フランコ。

 

弁護士にマリア・ベロ。

 

 

 

 

最後まで淡々とじっくりと3つそれぞれのエピソードが描かれる。

次第にすれ違ったりちょっとしたアイテムが伏線やヒントとなって度々出て来たり。

各パートがある意味、テーマ(というか一つの意味)をもって描かれてるようなところが

ちょっとリンチの「マルホランドドライブを想起させてりしたんだけど。

(マルホの方が断然好きで面白いけど)

 

リーアム・ニーソン演じる主人公が、”小説家”だというところがポイントでもあって

タイトルでもある、三人称で語られるところがミソ。

 

 

後半で、なんだかあるキャラが別のキャラとだぶって見えて来たり、

理由がなんとなくわかってくるともしかしたらこの人は本当は存在していないのでは?

という疑問がでてくる、そして、しゅっと消えてしまうところからそれは確信に変わる。

 

 

 6/10(60点)

 

 

ネタバレあり感想

 

後半になって 離れてる舞台だと思ってたそれぞれの登場人物たちが

あれ?というところで交差して入れ違いになってたり、同じメモ用紙を使っていたり

少しづつもしかして、、、、とは思って観てたら

何人かはマイケルの書いた小説の中の話であり、現実と小説の中身が錯綜するということがラストで明らかになる。

子供がプールで遊んでいるときに目を離してしまい亡くしたことで

妻とは疎遠になっているスコットというキャラクターに後悔の念、マイケルの自己投影の部分、

マイケルが日々、三人称で語る日記。

処女作は素晴らしかったが今はもうと言われてしまったマイケルが

次なる新作を書こうとしている。それは愛人アンナの秘密のスキャンダル。

愛を求める小説家志望のその愛人は、実は父親であったことが明かされ、

 

ラストでは仲良く手をつないでいたはずのアンナとマイケル。

小説の中身を知ったアンナは走り去り、その後ろ姿はジュリアになり、、、追いかけても消える、、、

すべて小説で書いていた人物たちと現実の自分とを重ねたストーリーというオチ。

 

実在するのは、マイケルとその恋人(オリビアワイルド)と、元妻(キムベイシンガー)と出版社の編集者。

リーアムとエイドリアン・ブロディ

そしてマリア・ベロ=キム・ベイシンガーが同一人物として重なる。

 

いくらなんでも2時間超えは長いよー。

はっきりいって観てる時は繋がりがどうなってる??と思うので

引き込まれていくけど、観終わると、リンチの「マルホランド~」のように

またみたい!!っていう風な思いにまでは至らなかったな。

それぞれの話がそこまで面白くないし、結局小説だったというところで

架空の人物がわかってしまうと、ああそういうことね。くらいにしか思えないんだなー。

 

 

分かろうと、理解しようとしなければ難解にも思えるだろうし、

退屈になってしまうであろう作品。

 

想像力を膨らませ、謎を謎のままで終わらせてしまうか、

観終えて、また探りたいとまでで思えるかは、観る人次第。その人の感受性で左右される。

 

 

パリの一流ホテル。スイートルームに泊まるピュリッツァー賞作家のマイケル。新作の執筆に追われながらも、別の部屋に泊まる作家志望の女性アンナとの不倫を楽しんでいた。ローマのとあるバー。怪しいアメリカ人ビジネスマンのスコットは、エキゾチックな美女モニカに目を奪われる。ひょんな成り行きから、彼女が誘拐された娘の身代金を紛失したと知り、助けようとする。ニューヨーク。元女優のジュリアは、息子の親権を巡って別れた夫リックと係争中。多額の裁判費用を工面するため、高級ホテルで客室係として働き始めるジュリアだったが…。

 

 

映画『サード・パーソン』予告編  

  公式サイト 

 THIRD PERSON      2013年    イギリス=ドイツ=アメリカ=ベルギー   137min

 6月20日より公開中~

 

トロント映画祭にて☆

 

 

 

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パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間/PARKLAND

2014-07-08 13:10:01 | 劇場&試写★6以上

 

 

1963年11月22日12:30、テキサス州ダラス。世界中に衝撃が走った。

パレード中のジョン・F・ケネディが狙撃された。

そして狙撃犯としてリー・H・オズワルドが事件当日に逮捕された。

あれから50年経った今もなお、謎に包まれているジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件。

 (※実際の写真)

これまでも映画化は数本(他にドキュメンタリーは沢山)あり、

特にオリバー・ストーンが監督した1991年の「JFK」では一連の事件にまつわることが描かれた大作で、

当時若い頃観てからいろいろと考えさせられたものだった。

参考までに。映画で代表的なもの


そしてケネディ大統領の5年後に、実の弟ロバート・ケネディがアンバサダーホテルで演説後に暗殺された事件を

俳優、エミリオ・エステベスが監督した「ボビー」も記憶に新しい。


瀕死の状態で運ばれたのはパークランド病院。

本作は、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺 20世紀の歴史的暗殺事件に巻き込まれ、

その後の人生に多大なる影響を受けた人々を通して、ケネディとオズワルドが埋葬されるまでの4日間の真実を追う。


その病院の医師、シークレットサービス、8ミリカメラで銃撃の瞬間を偶然撮影した一般市民、ケネディ暗殺で容疑者となり

逮捕されるも、2日後に殺されたオズワルドの家族からの立場など、さまざまな視点で描かれる。


監督/脚本にはこれがデビュー作となるピーター・ランデズマン。 制作にはトム・ハンクスとビル・パクストン。

「歴史的ドラマは病院到着時に終わった」と語る監督。その後の関わっていた人々に重点を置く。

 

意外にもって言うのもへんだけど、

こんな地味な作品に名優たちに混じってザック・エフロンが重要な医師役で出演。

当日は、担当医として新人研修医のチャールズ医師、

チーフ研修医のマルコム(←トム・ハンクスの息子、コリー・ハンクス)

 

マーシャ・ゲイハーデン演じるベテラン看護師などがケネディの手術を担当。

 

シークレットサービスのダラス支局長フォレスト・ソレルズは

誰だこのおじいさんって思って終わり頃気づいた!久々にみたビリー・ボブ・ソーントン。(アンジーもと旦那)

 老けたわ。

 

ケネディパレードを見ようと妻と訪れていて、決定的瞬間を8ミリカメラで撮影した

エイブラハム・ザプルーダーにはポール・ジアマッティ。

その映像をライフ社に売るが、暗殺を目撃したショックから立ち直ることはできない。

 

犯人とされたリー・H・オズワルドにはジェレミー・ストロング。

苦悩する家族、兄ロバートにジェームズ・バッジ・デール。

母親のマーガリートを演じたのは名優、ジャッキー・ウィーバー。

「息子はアメリカの工作員なので、犯人の身代わりにされた」と主張

 

ジェームズ・ホスティに、ちょこちょこ脇で映画でるけど

「Satc」のキャリーの元カレ、ジャック・バーガーの印象がいつまでも強すぎる

ロン・リヴィングストン(そんな名前だったっけか)

 

 神父には、曲者俳優のジャッキー・アールヘイリー。

 

 

6/10(60点)

 

 

余計なサブタイトルにあって期待を煽るが

観る側が期待しているような、「真実」は描かれていないのがちょっと肩すかし。

演出も、もちろんこういう題材なので明るくというわけにはいかないけど

淡々としすぎていて盛り上がりや見せ場をもっての「映画」としての演出力に欠けていて

少々眠くもなっちゃった。「映画」としてもっと興味深く観れるようにつくれていれば

眠くもならないはずなんだけど。

 

昨年、暗殺から50年目メモリアルイヤーだった米国では

「JFK」でも使用された、アマチュアカメラマンが撮影した有名な「ザプルダーフィルム」や

当時撮影された記録フィルムを最新映像解析技術を使い再検証する作業がいくつも実施されたところ、

狙撃犯複数説に否定的な結果が出て、オズワルド単独犯説が有力になっていたため

あまり盛り上がりもみせていなかったというけど、それほどに

世間では「オズワルド囮で、他に真犯人がいる」もしくは「陰謀」であるとすると考える人が多いからのよう。

 

 本作でわたしが新たに分かったのは、

ケネディ大統領と暗殺の容疑者オズワルド、両人の死に立ち会った病院の医師、看護師たちは

偶然ほぼ同じメンバーだった。ということ。

 

そしてこれまで描かれていなかったし、考えてもいなかった人たちの描写。

これまで死者はださなかったというシークレット・サービスの一人の男の

「大統領を死なせた」ことへの生涯の苦悩。

容疑者となり捕まって、その後自らも暗殺されたオズワルドの兄と母親の動向など。

 

これを観て本当の真実が明かされるというものではないけど、

気にかけられなかったケネディ妻、棺を入れるために座席を切り離す、

シークレットサービス側からの苦悩など、知る事もなかった側面から観る事が出来る。

 

事件を振り返ってみるきっかけにもなる作品。

興味ある方は観ておくべき作品。

 

 映画『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』本国予告

 

 1963年11月22日、アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディが、ジャクリーン夫人とともにダラスの地に降り立つ。昼過ぎ、パレードを8mmカメラで撮影しようと待ち構えていたザプルーダーは、大統領を乗せたリムジンを視界に捉える。その時、3発の銃弾が鳴り響き、一帯はパニックに陥る。やがて、市内のパークランド病院に瀕死の大統領が運び込まれてくるが…。

 

 

  公式サイト

 Parkland       2013年   アメリカ     93min

6月28日より、公開中~

 

2013年 トロント映画祭にて

右、トム・ハンクス息子。やっぱそっくり。

 ザッくん相変わらず人気☆

 

 

 

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怪しい彼女/수상한 그녀/Miss Granny

2014-07-05 20:22:45 | 劇場&試写★6以上

 

 

70歳、毒舌で威勢のいいバアちゃん、突然、20歳になる

 

韓国で880万人以上を動員、日本でも沖縄映画祭で海人賞グランプリ受賞作。

試写にて鑑賞。

2003年「猟奇的な彼女」、2007年「カンナさん、大成功です!」に続いて楽しんだ韓国のコメディ!

期待以上、笑って笑ってホロリと涙して。

今年のベスト入り確定映画の登場  

 

            

二十歳の姿のままで中身は70歳のオ・ドゥリを演じたのは、「サニー 永遠の仲間たち」のシム・ウンギョン。

 

頑固で毒舌な70歳のオ・マルスンは、青春写真館で遺影写真を綺麗に残そうと撮ってもらった時から

突然、見た目20歳の姿に若返っちゃう

これまで女手ひとつで育児と生活に追われ、自由な生き方ができずに苦労して生きてきた。

オードリー・ヘップバーンに密かに憧れてたばあちゃん、名前をオ・ドゥリと決め、新たな人生をスタート。

「ローマの休日」の縛られた王女が解き放たれるように自由に生きてみたいという、内に秘めてた憧れを

実現するかのごとく

若い頃に戻ったキュートな見た目、類まれな歌唱力、中身はバアちゃんのままなので歯に衣着せない物言いで、

今の若者にはない不思議な魅力で周りを虜にしていく

 

この子、美人すぎずフツウっぽいとこがまたいい!

素顔のイモトに似てるという声もあるようだけど(確かに似てる)

 

毒舌ばあちゃんのお気に入りの孫でバンドのリーダー、パン・ジハに、K-popの人気グループ 「B1A4」のジニョン。

 

 

 

バアちゃんの時の役、主にドラマで活躍してるおばあちゃん、ナ・ムニ

 

歌に惚れスカウトしてくる音楽プロデューサーにイ・ジヌク。

 

息子の嫁、その娘、奉公してくれてた爺ちゃんの娘。

 

 

 

ネタバレなし

 

 

 9/10(94点)

 

 

 もしかして今年観た中でいまのとこ1番かも

 

とにかくちょいちょい笑って、最後のほうにはホロリじんわり涙

ママと娘が入れ替わるとか、若い子に替わるとか、男女が入れ替わるとかこれまでも数多くドラマや映画であったけど

バアさんがいきなり20歳に!っていうのがまず面白く、

脚本、演出、主演がとくに素晴らしい

 

これはとにかく主演のシム・ウンギョンの演技力にかかってる。

本人もインタビューで語ってるのをみたけど、本当にこの子がうまいかどうか、

ちゃんとバアちゃんにみえるかどうかで作品の出来が左右される。

それだけに、ちゃんとイキのいい口悪いバアちゃんのキャラをきちんと最初に

たっぷり見せておかないと、後で出てくる20歳の子にちゃんとかぶってこないと思うんだけど

そこはしっかりキャラを濃くちゃんとみせておくことで

20歳のシムちゃんの姿に、しっかりナ・ムニのバアちゃん姿がかぶって見えてた

 

何が笑えるって、言動がもろ70歳のまんまだから

しかも大人しいおばあさんではなく、かなり威勢のいい毒舌さもったバアさまなので

ウケる

 

孫に一目惚れされてても、プロデューサーに告白されても、

フツウの20歳の女の子のリアクションじゃないとこが ウマくて超笑えた!

今思い出してもまた観たい。笑。

その笑いプラス、 後半ではそれまで女手ひとつで育ててきた大事な一人息子との泣かせるシーンや、

息子の嫁とのちょっとしたシーン、孫とのシーンなど じんわりポイントあり。


そして、本当は吹き替でやろうと監督が言うのを、自ら練習して

自分の歌で挑んだ劇中で歌のシーン。

劇中で歌われた3曲はすべて韓国で70年代、80年代に流行ったオールディーズで、エンディングの曲のみ書き下ろしの曲。

その名曲を感情たっぷりに歌い上げる姿が最高~。ほんとに聴かせてくれる。

サントラ聴きたくなっちゃう。

 OST

 

くるくる変わる表情が魅力的なシムちゃん、ピュアナチュラルでとぼけた魅力が120%活かされ、

オ・ドゥリはこの子以外には考えられないほど。

 

「B1A4」のジニョンも、わたしは知らなかったけど、

日本でもファンが多いみたい、出番は多いから十分楽しめるはず☆

キッスっぽいゴス&ヘヴィメイク、似合わなくて笑える。

 

 

はじめはダサダサ~って思って観てたけど(いい意味で)

そのうち虜になる、愛すべき作品

どの世代の人でもイケるけど、50代60代のお母さん世代にもおすすめ♪

 

いっぱい笑わせてもらったけど一番笑ったのは、わたしはいいとこで子守唄歌うシーンかな。

それぞれツボは違うだろうけど、随所で爆笑間違いなし。

 

最後まで笑えるオチで締めてくれるけど

エンドロール後にちょっとしたオマケがあるので席を立たないで最後まで観てね

 

ちなみに、「太陽を抱く月」のキム・スヒョンがカメオで出演してるのでファンはお見逃しなきよう!

 

韓国映画「怪しい彼女」予告編

主演、シム・ウンギョンやファン・ドンヒョク監督らが語る。映画『怪しい彼女』スペシャルメイキング映像(2014年7月11日公開)

 

 このチラシ、ぜっんぜん興味湧かなくて、80年代のどっかのアナウンサーみたいな

古くさい写真だなー失敗だよって思ってたら、本家もこの写真使ってたのね。

本人もっとピュアでナチュラルだからその素材が全くいかされてなく別人に見えてソン。

ということで別のほうのチラシをトップにしました♪

公式サイト

수상한 그녀/英題:Miss Granny           2014年    韓国   125min

7月11日(金)より、ロードショー

 

 

シムちゃん、来日も果たしてます。

80年代アイドル、そして母として苦労してるってことで堀ちえみ?

 

 

3月22日(土)、沖縄コンベンションセンターにて。

COWCOWと。

あたりまえ体操~ちゃんちゃん。

 

 

 

 

 


7月公開☆新作映画リスト

2014-07-04 23:59:59 | 月別観たい映画リスト

 

 

 

今年の後半戦 まだまだ続く梅雨

晴天大好き、暑くても大嫌いな雨よりずっといいと思ってる私。早く梅雨明けないかなー。

早くも今年の半分が終わってしまい驚愕しております。

今年もセールの時期がやってきたけど、今年は控えめにたくさん買い込むのは我慢。

といってもセールじゃない夏のニット帽にワンピなど既にget

コスメは相変わらずちょこちょこと買ってるからまたここでも紹介したいんだけど。

 

2度目のノルウェーにもはやく行きたいな~(次は春か夏がいい)

 

それでは早速いきます

月初め恒例 7月公開、観たい&観た映画のチェックリスト

 

今月都内で公開されるなかから気になる10数本ピックアップ。
いつものように、タイトルクリックでレビューか公式サイトへリンク(ほぼ観たい順)
7月公開作品全てではなく、

個人的に気になってる東京で上映予定の映画リスト



観た作品

今月は2本鑑賞済み。

 怪しい彼女        7/11(金)~

Twitterでも書いたけど、期待以上に良かった今月のmig一押しの韓国映画

70代のおばあちゃんが、突然20歳に!!!

トムちんが何度も死ぬSFよりもずっとよく出来てるし

笑えるしほろりときてお気に入りの1本

ただし、チラシの女の子がほんとはもっとナチュラルで可愛いし

タイトル(原題同じ)もなんかちょっとチガウ。「トガニ」の監督作。

 

 

 オール・ユー・ニード・イズ・キル      7/4(金)~

先行上映あったのでもう観てる人も多いトムちんの最新作。

原作は、桜坂洋のライトノベル。近未来の地球を舞台に、ある兵士が戦闘と死をループしながら、

何度も戦闘するうちに強くなるトムが描かれる。

監督は、「ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs. スミス」などのダグ・リーマン。

 

 

 

 

観たい&気になる作品

 今月一番のお楽しみはこれ♪

  複製された男        7/18~

ノーベル文学賞作家でポルトガル出身のジョゼ・サラマーゴの小説を実写化したミステリー。

至って普通の日々を送ってきた教師が、ある映画に自分と酷似した男が出ているのを見つけたことから思わぬ運命に。

監督は、10分で挫折(DVDで寝ちゃった)「灼熱の魂」「プリズナーズ」(面白い)などのドゥニ・ヴィルヌーヴ。

主演、ジェイク・ギレンホール。共演、メラニー・ロランほか。

 

 

 

 リアリティのダンス      7/12~

アレハンドロ・ホドロフスキー監督が23年ぶりの最新作!ってことで楽しみ。

チリで育った自身の少年時代をモチーフにした幻想的なドラマ。

1920年代、軍事政権下にあったチリの少年が、父親からの抑圧や学校でのいじめに遭いながらも家族と共に生きる日々を描く。

「エル・トポ」や「ホーリーマウンテン」は好きじゃないけど

「サンタサングレ」の強烈さが好き。


 

 GODZILLA ゴジラ      7/25~

怪獣映画の傑作として映画史に名を残す『ゴジラ』を、ハリウッドが再リメイクした超大作。

メガホンを取るのは、「モンスターズ/地球外生命体」のギャレス・エドワーズ。

キャストには、アーロン・テイラー=ジョンソンくん、エリザベス・オルセン、渡辺謙さん。

期待はしてないが。

 

 

 夏のホラー秘宝 「エクソシストキルズ」ほか    7/5~18まで

キネカ大森で開催されるホラー映画祭り。再上映含む14作が上映。

あの強烈映画、「マーターズなども再上映されるからまだの方はお見逃しなく

未公開映画からは3本上映。ダニー・トレホ出演の「エクソシストキルズ」が気になる。



 BON JOVI INSIDE OUT      7/12~

ニューヨークで開催され、かつファンが語り継ぐ名コンサートを映像化するシリーズの第4弾!

今回はボン・ジョヴィのライブを収録した音楽ドキュメンタリー。

2008年、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演、

2010年のニュー ジャージー州にある現メットライフ・スタジアム公演、

同年イギリス・ロンドンのO2アリーナで行われた連続公演の三つのステージを映像化。

ファンとしてはDVDでじっくり歌いながら観たい。



 

 エスケープ・フロム・トゥモロー      7/19~

アメリカのテーマパーク、ディズニーランドなどの敷地で無許可で撮影を敢行したということで

かなりTwitterなどでも話題になってた異色の映画がついに日本上陸!

予告編だけみたけど、映画としてどうなの

ディズニーとは一切無関係のお話。



以下、多分観ない。


 

 

 

今月、観たいの意外と少なかったので、先月の見逃したのとDVDになった作品と

たまったレビュー書くのに専念しようかな。

 

 

 

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オールド・ボーイ(2013年)/OLDBOY

2014-07-03 00:11:33 | 劇場&試写★4 以下

 

 

土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミックをベースに、パク・チャヌク監督が映画化した「オールド・ボーイ」(03)

ハリウッドリメイクが決まったのは随分前で、当初予定の監督が何人か変わり

結局、スパイク・リー監督がオリジナルからちょうど10年後にリメイク

 

当初はスピルバーグ×ウィル・スミスという噂や、その後も色々人が変わった。

 

 

はじめに断っておくと、私、このオリジナル版が大好き!なので

当然、リメイクには厳しくなります

オリジナルは原作よりも強烈なラストになっていて、ちとやり過ぎ!!ではあるけど傑作。

2003年 オールド・ボーイ (パク・チャヌク監督)

主演はジョシュ・ブローリンと聞いて、なんだか合わないしそもそもリメイクいらないー。

と思っていたのだけど、、、、ついに日本公開

 

まず、キャスト。

韓国版では大好きなオッサン、チェ・ミンシク演じたオ・デスを

ジョーという名でジョシュ・ブローリンが。

髪型の変化だけでなく、劇中の体系の変化にも注目!

10日で13キロ増量、2日半で10キロ減量という凄まじい肉体改造を行った結果

中盤からはスーツ姿もビシッと決まり、見違えてる。

広告代理店重役の男。だらしない性格で、妻とは離婚し3歳の娘がいた。

 

ある時、いきなり何者かに監禁され、20年後に解放される。

 

この木箱、映画ではヴィトンでした

同じ餃子ばかりを食べさせられてその餃子屋の味を手がかりに監禁したヤツを探し出す。

 

謎の女にオルセン姉妹の妹で最近活躍のエリザベス・オルセン。

「マーサ、あるいはマーシーメイ」や今月公開の「ゴジラ」にも出演してる。

素性の知らない男、ジョーに惹かれていくソーシャルワーカー、マリー。

 

韓国版でオ・ダルスが演じた監禁ビジネスを仕切る男に

サミュエル・L・ジャクソン。

こんなとこにも出てたか。  今回はヘアと首に注目。

 

ジョーの旧友チャッキー役に、マイケル・インペリオリ。

他のスパイク・リー作品にも出てる常連。

 

 

そしてかなり重要な、全ての鍵を握る男、エイドリアン。に

第9地区の主演でスタッフから役者デビューしたシャールト・コプリー!

これにはびっくり!自分で以前、出演って書いてたのにすっかり忘れてたし

どっかでみたなって思ったけど全然変わっちゃってる。眉書いてるし

しかしオリジナル版ではこの役、ユ・ジテが物悲しく執拗に陰湿に演じてたのには到底敵わない!!

 

 

内容は、韓国のオリジナル版をそのままなぞるのもどうよ、だと思ったのか

ちょこちょこと少し変えてある。

 

オリジナルは観直ししてレビューもしたので記憶に新しいので比較することも可能で

どこを変えてあるか、細かく言えばいくつかあったのだけど、大まかに言うと。

 

ネタバレ込み。

成長した娘は最初にTVに姿が映し出される。

頼りの綱の友人はネットカフェ経営から、バーのオーナー。

催眠術師が出てこない。

タコの踊り食いシーンなし

箱に入れられた時から既に携帯(iPhone)を与えられてる。(監禁されてたのになぜかすぐ操作出来る)

共に、誰が監禁したのか探すのに協力する女がソーシャルワーカー

出されるのは餃子ばかりじゃなくカップラーメンとか食べてたしウォッカもでてきたぞ

監禁した年月はオリジナルの15年から20年に。

監禁ビジネスのボスに与える復讐の仕方。

復讐するに至った経緯のおおもと。

ラスト近くの復讐の見せ方。

記憶消すとかなく、別の人生をあっさりと歩んでいくようなラスト

 

全てにおいて、あっさりしすぎてた

 

なぜ、監禁したか?

ではなく

なぜ随分経って、あえて解放したか

 

が、オリジナル同様に重要なこの映画。

とてつもなく、入念な時間と金をかけて行われる、壮大な復讐劇

こちらもちょいちょいグロいシーンあり。

 

 

4/10(44点)

 

 

ネタバレあり感想

 

オリジナルを未見の人がみるならそれなりに驚くだろうし、ある程度楽しめると思うけど。

先に本家みたあとじゃ、どうしても薄っぺらい愛に感じるし、復讐にしても

あっさりしてるって印象。

上にも書いた通り、オリジナルが好きなので比べちゃう。

 

まず、おおもとの復讐に至るまでの原因(理由)が弱すぎ!

原作でもすごい弱かった理由だったところを、パク・チャヌク監督が変えていたので

学生時代に近親相姦を見られ、言いふらされて自殺した愛する姉。

それを根に持って長い復讐を企んでいたーというねちっこい話で

それを実際、相手にも同じ体験をさせて最後にわからせるという

そりゃもうすごい復讐になっていたのだけど

今回の理由は、自分の妹と実の父親が近親相姦で、本人もパパにやられてたのを

(家族の愛だと信じてた男、)が愛する父親がそれを知られまいと

母親や妹を撃ち殺したという過去の悪夢を背負って(自分も撃たれたがなぜか生きてた)

復讐に至ったという話。

 

それと、ラストを変えてある。というのが今回ウリのようだけど

これは早い段階で気づいちゃう。(とくにオリジナル観てる人は気づきやすい)

娘と近親相姦させないと復讐にならないのだから、そう考えると

明らかにエリザベス・オルセン演じる女性は娘であるという前提でみてしまう。

 

違うオチというのはそれまでジョーに見せていたTVは個人だけに作られてた番組で

娘を引き取った両親、娘そのものさえ、雇って演じてもらった俳優だった。

ということでラスト対決に現れたビルの上の階の部屋で、

監禁された娘が芝居である事を知ると同時に、自分が愛しかけている女性が誰なのか=娘

知り、驚愕し泣き叫び殺してくれと懇願するも

ピストルで打ち抜いたのはジョーではなく、自分=エイドリアンだった。

 

娘だとわかったあとは、巻き上げたダイアなどを渡し、もう会わない、優しい男に出会ってくれ的に

手紙を残し去る、、、、という何ともあっけないもの。

 

 韓国のオリジナルでは、チェ・ミンシクもいいけど

娘のミドを演じたカン・へジョンがまた良かったから エリザベス・オルセンじゃぜんぜん役不足に感じちゃった。

なんかふたりの関係もあっさりしていて、絆みたいなのが感じられなかったしな。

あとはシャールト・コプリー!

役者としてはいいけど、こちらもユ・ジテに比べちゃうと陰湿な感じがないのよね。

静かな喋りと佇まいで、暗ーい男を演じてたけど  金ありそーには見えるがなーんかフツウすぎる。

過去のフラッシュバックもアメリカ映画でやると、、、、ありきたりな学園もののシーンのようで

安っぽくて、韓国のエロチシズムとかじっとりした恨みの陰湿さが感じられず。

というわけで、長々書いたけど

やっぱりハリウッド版じゃだめ。

 

観るならぜひ、オリジナルを

 

1993年10月8日、広告代理店重役ジョー・ドーセットの人生は、はてしない悪夢にのみ込まれた。真夜中の街をさまよっていた彼は、泥酔して意識が混濁 するなか、安ホテルのような一室に閉じ込められてしまったのだ。何者かの監視下に置かれ、ひたすら単調に流れる時間に精神を蝕まれる絶望の日々。理由も分 からない監禁生活がついに20年目に突入したある日、ジョーは突然外界に解放された。監禁中に妻殺しの濡れ衣を着せられたジョーは、休む間も惜しんで猛然 と動き出す。愛娘ミナとの再会を果たす前に、何としても自分を陥れた男を捜し出し、復讐を成し遂げねばならないのだ。やがて彼の前に姿を現した犯人は、あらゆる人間の良心を捨てた冷酷非情な男だった…。
    

 

 公式サイト

OLDBOY            2013年     アメリカ     103min

6月28日より、公開中~

 

 

ちなみに、監禁される部屋の黒人男性のポスターは スパイク・リー監督の弟だって。

 

 

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