男たちの関係性を巧みに描き
第69回ヴェネチア映画祭4冠達成(銀獅子賞 監督賞・主演男優賞W受賞・国際批評家連盟賞)
マニア&評論家ウケの良い、PTA ことポール・トーマス・アンダーソンの
「ゼア・ウィルビー・ブラッド」以来、5年振りの最新作
元海軍兵のフレディにホアキン・フェニックス
文句なく巧い
このシーンでは勢い余って ほんとに便器蹴って破壊
新興宗教団体の指導者<マスター>ドッドにフィリップ・シーモア・ホフマン
トムちんが入ってるサイエントロジーの有名な指導者がモデルなんだとか。
ドッドは独自のメソッドで人々を悩みから解放し、
フレディもドッドのカウンセリングで次第に心の平静を取り戻していく。
最初はフレディが作る魅惑的な酒に惹かれる。
その後、ゲイではないものの不思議な力で結ばれる二人。
マスターの妻にエイミー・アダムス
大した役ではなかったけど、この方いつも評価される
フィリップシーモアとは「ダウト あるカトリック学校で~」以来の再共演。
今回もすごく演技が評価されてるけど
そんなにいいかなぁ?普通によいというくらいだと思うケド。
他には、ローラ・ダーンもちょこっと出演。
マスターと呼ばれる謎の信仰宗教のカリスマにハマっていく男の話だと
予告篇からみて勝手に思ってたので、ちょっと違った。
変わったやり方で自己啓発。
そんなマスターも実は影では性の面で妻に支配され、、、
心の解放。
帰還兵のフレディ・クエルは、第二次大戦終結後、軍病院のメンタルテストで問題を指摘され除隊した元海兵隊員。アルコール依存を抜け出せず、トラブルを繰り返しては職場を転々とする日々を送っていた。ある日、いつものように酒に酔ったフレディは、港に停泊中の船にこっそり乗り込んでしまう。やがて船員に見つかり、“マスター”と呼ばれる男、ランカスター・ドッドの前に引き出される。“ザ・コーズ”という新興団体を率いるドッドだったが、意外にも彼はフレディを歓迎し、 一方のフレディもドッドに自分を導いてくれる可能性を見出す。以来、2人は行動を共にするようになり、次第に強い絆で結ばれていくが…。
4/10(48点)
うーん。。。
ホアキンと、フィリップシーモアの演技合戦が最大の見どころ。
「マグノリア」で昔 ◯◯◯を降らせるという突飛で驚愕のラストを書いた
PTA監督だから、よほどすごい展開になるのかと思いきや、、、、
作品としての出来不出来ではなく、内容が面白いと思えないと低いのでこの評価。
淡々としてる中でも、実はどろどろした憎悪劇にもなっていて面白くは感じなかったけど
依存をしてしまう複雑な男の心境を、さすがの演技力で見せつけたホアキンには目が離せない。
胡散臭い宗教団体のカリスマ演じるのかと思いきやそんな胡散臭さ感じず、
脚本的にも期待より面白さがなく。
PTAの監督作が好きな人にはウケると思うけど、そんなわけで
エンタメ的な面白さはないし、憎しみや怒りを具体的に提示される展開ではない
評論家ウケは相変わらずいいけど
一般受けは厳しいであろう地味な作品。
The Master 2012年 アメリカ 138min
3月22日より公開中~
皆さま素敵な週末を~