誰ですか、シャマラン復活とか言ったの。
24人のビリーミリガン読んでいない人の方が楽しめる。
マカヴォイファンは一つの人格で数人のキャラを演じるマカヴォイを楽しめる
シャマランの過去作「アンブレイカブル」を観ておいたほうがいい。
シャマランが「ぜったいナイショだよ」というオチを期待しない方がいい(もう皆してないか)
途中、ネタバレになるのでそこは表示します
日本の公開が5月中旬と聞いて、2月末にL.Aで観ようとしてたのに行けなくてがっかりだったので
仕事の後、初日早速観てきた!!
シャマランファン(ファンなのか自分でも疑問に思えてきた 笑)で
「24人のビリー・ミリガン」ファンの原作大ファンのわたしが観た、シャマラン新作「スプリット」語ります。
いや〜。結果から言うと、前作の老人ホラー「ヴィジット」の方がよっぽど笑えて面白かったんですけど、、、。
まず最初にこれ踏まえたい。
なぜここで、ダニエル・キイス著の「24人のビリー・ミリガン」が出てくるのかというと
あれを読んでるか、読んでないかで面白さや感じ方が違ってくるから。(基本はあの多重人格者としてのキャラがベース)
オハイオ州の強盗強姦事件で逮捕・起訴されたが、彼は解離性同一性障害(多重人格障害)
を患っていると主張、裁判で多重人格と事件の関わりにおいて注目され有名になった実在の人物を
作家、ダニエル・キイスの徹底した取材を元につくられたノンフィクション(実話)。
少女を誘拐したのは、23人の男で、もう一人実は別人格が潜んでいて24人。ということころも
まるでこのシャマラン新作そっくりだったので、パクリか?とも思えたし、
オチを期待されるシャマラン映画でどんな結末にするのか楽しみでもあった。
そうしたら、シャマラン「24人のビリー・ミリガン」にはもちろん影響を受けてるよ。
と原作が好きで昔からこの題材に興味があったとインタビューであっさり認めてた。
自分の脚本に絶対的な自信を持ってるシャマラン。ちょっとちょっと、影響って言ってるけどまるっきり
ベースが似てる。(多重人格者の傾向を忠実に描くからそりゃそうなると言っても)
一人の男が犯罪を犯し、(犯した本人は別の人格が起こした出来事なので全く記憶にない。)
そしてその人格の数が23+1ってところ。
スポット(劇中では「照明」と訳されてた)にでられるのはたった一人の人格で、他の人は
その間、眠っているか並んだ椅子に座っている。
それぞれが個々の人間と同じ、年齢も個性も喋り方(方言)も趣味も性別もバラバラ
そんなとこまで一緒だったから、今後控えている(1990年に映画化されると決まってからずっと楽しみにしてたけど
制作が難航して延期になってた、このビリーミリガンのダニエル・キイスが書いた実話の映画化。
やっと去年、レオ様が主演して再開すると発表されてる。)「24人のビリーミリガン」の方が後から映画化された時
似たような感じとなるかもという懸念も出てきた〜。
メインキャスト
表情や所作で年齢性別の雰囲気を演じ分けるジェームズ・マカヴォイ。
23人(正確には24人)と言っても出てくる中の人格(キャラ)はトータルでも5人。
丸坊主にすることで髪で変えてイメージ持つっていうのをあえて避けてるのかな。
中の人格たちは、体型も着るものも違う。
実際のビリーミリガンはもちろん、服を変えたりなんてことはしてなかったけど
映画だと視覚が大事だから女のキャラが出てきた時はスカートとか履かせちゃうんだね。
生きる上で身の危険があるキャラは長い事眠らされていたり、スポットに出てくる回数が多い
人格もだいたい決まっていたり、カウンセラーと話す人格もだいたい決まっている。
24人のビリーミリガンの場合は、作家とのやりとりで色んな人格が出てきて接していたけど
本作ではカウンセラーのおばちゃんが、一人の人格を除いてはだいたい把握している。
Dr.フレッチャーに、シャマラン2008年作品「ハプニング」にも出演のベティ・バックリー。
監禁される少女ケイシーに、2年前にアメリカでヒットした魔女ホラー「ザ・ウィッチ」に主演したアニャ・テイラー=ジョイ。
この子の顔がちょっと、マカヴォイの犯人役より怖い!ビヨーク系(ごめん)
頭のいいケイシーは、9歳のヘドウィグなら監禁部屋からの脱出を頼めるかと試みる。
他の二人(ヘイリー・ルー・リチャードソンとジェシカ・スーラはともにTVドラマに幾つか出演の女優。
あまり危機感ない感じで緊迫感がない。
4/10(45点)
これから繋がる、シャマランユニバース(シャマランの輪)
後半になるにつれ、うわーって感じ。 脚本がつまらない。
こりゃ日本でも一般試写やらなくて大正解。やったらなにこれってなるよ。
何度も言うけど「24人のビリーミリガン」 読んでる人と読んでない人の感想はそこでだいぶ分かれると思う。(別物でも)
注意 ネタバレ混みレビュー
突っ込みどころ多いです
最初は「24人のビリーミリガン」の流れで人格が入れ替わりでてくることが
楽しめるかもしれないけど、
少女たちが監禁されるも特に何をするでもなく、一人だけ逃げようとして
捕まるけど戻される以降は大したこともせず、カウンセラーの先生とのやりとり。
マカヴォイの演技は普通に役者なら複数役に変貌するのを一気に一度の映画で見せるという感じだから
そこまで巧いとも思わず。(ごめん)
(当初、多重人格者ビリーミリガンの役はエドワード・ノートンが演じると言われてたけどノートンなら分かる)
人格たちが「ビースト」と呼ぶ、何か得体の知れないキャラクターが最大の見所というか
カウンセラーさえ会ったことのない、「ビースト」。一体、それは何なのかってなるんだけど
「24人のビリーミリガン」でいうとそこは、全人格をまとめ上げる存在の「教師」という人格だったから
まさか「教師」が出てきて彼らを自己統合?(それって丸パクリ)とか
ケイシーの少女時代、叔父に猥褻された過去が何度か出てきたので
ケイシーも実は多重人格者になってて、多重人格対決になるか(だったらもっと面白かった)
とか勝手に予想してたんだけど、、、、、
名前の通り、それは人間離れした運動機能を持った筋肉隆々の、天井や壁まで歩けるすごいスピードのまるで獣人間だった。
(というか、人間に生でかじりつき、殺す)
マカヴォイがいきなり凄い勢いで壁走ったり、黒目デカくなるコンタクトのこのシーン見たら
うげーってなった
その前に、自分の中の人格を自覚してカウンセラーに助けを求めていた人格の一人が
再三、メールでアプローチをしていて、じゃあそれまで何で家に行かないの?って話なんだけど
やっとカウンセラーが怪しいと思って家(地下の、部屋だらけの汚い部屋)に訪れる。
そこへ人格がついに「ビースト」へと変化した彼が現れて、、、、そう少女たちはビーストへの生け贄だった。
あっという間に監禁していた少女二人は殺され、おばちゃんカウンセラーも一瞬で殺られるけど
(少女二人はその生け贄の名の通り、食べられる)
ここで、あ、やっとホラーになったって思うんだけど。
殺られる直前、元々の人格である「ケビン」のフルネームを紙に残したおばちゃん。
ついにケイシーに危機が訪れた瞬間、そのメモを見て「ケビン」の名前を叫ぶと
数年間閉じ込められていた彼=ケビンが現れた。
ケビンは昔買った銃があるから自分を殺せという。
がそこで人格がまた入れ替わり、ヘドウィグの後でついにビーストと対決となる
一気にいくか!と思いきや、なんと
ケイシーの身体中についた複数の傷あとを見て、自分と一緒で虐待で傷つけられたんだと悟る。
虐げられた過去を持つものはピュアな存在。お前は他の二人とは違う!とか言っちゃって殺すのをやめる。
なんだそりゃ。ですよ。
そのあとで唐突に男性が入ってきて、ケイシー無事確保。
なんと多重人格のその男が働きながら住んでいたのは動物園 (普通すぐバレるだろ!)
ビーストはあっという間にいなくなり捕まらず、警察に保護されたケイシーは、叔父さんが来てるわよ
と言うけど微妙な表情のケイシー。ここで過去の出来事を警察に言おうかと思ってるらしい。
場面変わってラスト。
事件がニュースで流れるレストランのカウンターで。
そういえばこんな似たような事件が15年前に会ったわよねぇと話すおばさんたち。
変な名前だけどなんだっけ。というと、そこにいたこの人が!!
「ミスターガラスだよ」とポツリ。
うぎゃー。これだけのセリフでの登場で一体いくらもらったんだブルース様
っていうか、このラストはシャマランの過去作「アンブレイカブル」観てないと全く意味不明になるね。
この映画での話、その世界は同じ世界だったということになる。
15年前と言ってるから時系列は同時進行ではなくちゃんとブルースも年取ったまんま。
こないだCSで「アンブレイカブル」やってたけどサミュエル若いわぁ。
そして先日シャマランがこの「スプリット」と「アンブレイカブル」が衝突した続編を作るとツイッターで発表してたけど
それがここから始まるということらしい。
作品タイトルは「GLASS」
@MNightShyamalan
「アンブレイカブル」そんなに好きな映画じゃないからなー。
過去作も「シックスセンス」以外はそこまで好きというのもないし、考えたらシャマランの映画のDVD一本も買ってないや 笑
自分でもファンなのかもはやただの毎度新作気になるだけなのかわかんなくなってきたけど
たとえハズレが多くたって、 シャマラン映画、これからも要注目です
もはやシャマラン決まり文句の口ぐせだね。
ケイシー、クレア、マルシアの女子高生3人は、友だちの誕生パーティの帰り道に見ず知らずの男に拉致監禁されてしまう。やがて鍵の掛かった薄暗い密室に閉じ込められていた3人の前に、誘拐犯が女性の格好で現われる。その後も潔癖症の青年や9歳の無邪気な少年など、現われるたびに格好ばかりか性格まで変ってしまう誘拐犯。なんと、男には23もの人格が宿っていた。そしてさらに“ビースト”と呼ばれるもっとも恐るべき24番目の人格も潜んでいたのだったが…。
公式サイト
SPLIT 2017年 アメリカ 117min
5月12日より、公開中〜
プレミアにて。
先月末、シャマランとマカヴォイ来日しました〜
日本で誕生日を迎えたマカヴォイ。日本が気に入ってる模様。
あ!そうそう、今回もシャマラン、ちょい役で出てきた 誰もが気づくはず。
一人で笑っちゃった。 そこだけ映画に集中できなかった 笑!