我想一個人映画美的blog

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blog開設から何と19年!ありがとうございます✨

犬ヶ島/ISLE OF DOGS

2018-05-29 12:12:37 | 劇場&試写★5

 

 

ウェス・アンダーソン監督のこだわり満載

近未来の日本を舞台にした「ファンタスティック Mr.FOX」に続き、ストップモーション・アニメ技法で描く新作。

豪華キャストボイスなので、予めそこは知ってた方が楽しめる。

 

ウェス作品常連のエドワード・ノートン、ビル・マーレイのほか

スカーレット・ヨハンソン、リーヴ・シュレイヴァー、ティルダ・スウィントン、グレタ・カーヴィグ、

フランシス・マクドーマンド、ハーヴェイ・カイテル、ジェフ・ゴールドブラム、ボブ・ランバン、

コーユー・ランキン、ブライアン・クランストン、オノ・ヨーコ(本人役ではないが実名で参加)

野村訓市、渡辺謙、夏木マリ、伊藤晃、野田洋次郎はじめ多彩な日本人キャストも多数参加。

わからない人も多い 笑。

好きでよく観てる、ノートンやスカちゃんのセクシーボイスはすぐにわかる。

芸の出来る、血統書付きワンちゃんのナツメグ。

ティルダ姐さん好きなのにわからなかったな。パグ?犬だった〜。

 

消えた愛犬を捜すため、犬たちが隔離された島“犬ヶ島”に単身乗り込んだ少年が、

島の犬たちの力を借りながら愛犬捜しに奔走、政治が絡む陰謀に立ち向かう

 

ひと昔前によくハリウッド映画で見かけた、いわゆるなんじゃこりゃニッポン的な

世界観、久々にみたけど、ウェスアンダーソンがやるからそれも一つのアートになるのか。

なんだかオシャレに見えちゃうところがウェスマジックだ。

「犬ヶ島」と聞いてもなんだか観る前はつまんなそーって思ったのだけど、(それでもウェス監督作は全部観てるので)

ストーリーは単純だけど思ったより前半はそのヘンテコニッポンな映像と可愛い犬たちで

意外と見始めは思ったより面白くも見えた。

けど、ストーリー展開に惹きつけるほどの面白さがないのと、淡々としてるので途中からだんだん退屈になってくる。

これは30分のストップモーションアニメとしてならOKだったんじゃない?

海外の人から見たら、漢字カタカナ入りまじりで一風変わった世界観に引き込まれ、

ヘンテコニッポンもオシャレに見えちゃうマジックに魅入られちゃうのかもだけど。

例えば、何でこんなひと昔前の不良みたいな頭なの?とか(しかも可愛くない)

オープニングの和太鼓とか(日本テイストが好きなんだろうけど意味はないよ)

ウェス監督(右)こういうの好きなんだろうね。

こんな券が出てきたり。

 

こだわりの映像は素晴らしく、今では技術的には当たり前にもなったのかもだけど

ワンちゃんたちのこの毛並みのリアルさと、近未来なのに昭和初期を思わせるセピア調の色味。

 

犬達のキャラもそれぞれ描かれ、過去に人間に飼われ可愛がられていたのに

今は条例により、ゴミ山でなんとか食べるものを漁って生きる日々。

 

そこへ少年、アタリが自家用飛行機でやってきて、墜落する。

 

 

5/10(53点)

宮崎駿監督作品や、黒澤明監督作品にも影響を受けるほどファンのウェス・アンダーソン監督。

日本からの様々なインスパイアが入ってるので自身にとってはお気に入りの作品なんだろうなというのもうかがえる。

だけど日本人が見て、みんな楽しめるような作品かといえば話は別。

映像だけ(ではないけど)で持たせるには、個人的には100分でも長すぎると思えちゃう。

というわけで、ウェス監督のこだわりや日本愛、ワンちゃん愛はわかるけど映画としての面白さ、好き度は今ひとつ。

ちゃんとハッピーエンド。犬好きさんにはたまらない、かな?

夏木マリさんは、宮崎駿監督好きからの湯婆婆で登場してもらったみたい。

 

エンドロールもこだわりのカタカナ表示あり。

 

 

2038年の日本。ドッグ病が蔓延したメガ崎市では、小林市長が人間への感染を防ぐために、すべての犬を“犬ヶ島”に追放すると宣言する。やがて犬ヶ島に隔離された犬たちは、自分たちだけで生き延びることを余儀なくされ、空腹を抱えて辛い日々を送っていた。そんなある日、一人の少年が小型飛行機で島に降り立つ。彼は3年前に両親を事故で亡くし、親戚の小林市長に引き取られたアタリ。孤独な彼の悲しみを癒してくれた護衛犬のスポッツを救出にやって来たのだった。そして島で出会った個性豊かな5匹の犬たちの協力を得て、いざスポッツを捜す旅に出るアタリだったが…。

 

公式サイト

 ISLE OF DOGS   2018年    アメリカ    101min

5月25日より、公開中〜

 



プレミアにて勢ぞろい





友罪

2018-05-26 23:11:48 | 劇場&試写★6以上

 

 

友達の罪と書いて、有罪ではなく「ゆうざい」

原作は、神戸児童連続殺傷事件を彷彿とさせ話題を呼んだ薬丸岳の同名小説。

監督は「64ロクヨン」の瀬々敬久。

斗真主演ということと、日本を震撼させた、あの少年犯罪をベースにしてるということで

初日鑑賞、、、、、。

 

テーマがテーマなだけに当然のことながら、重い、重い、重い

 

描かれるのは、かつて世間を震撼させた事件を起こした少年犯の“その後”


ジャーナリストの夢に破れ、寮のある町工場に流れ着いた青年、益田に生田斗真。

彼はそこで同じ日に入った、瑛太演じる鈴木と出会う。

斗真は、薬丸作品のファンで、原作「友罪」も数年前に読んだ作品らしい。

 

鈴木はどこか影があり、周囲との交流を避けて過去を語りたがらないながらも

同じ屋根の下で同居していくうちに少しづつ打ち解けていく。

が、あることで益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと思い始める。

 

直接的に二人とは関わりはないけど

息子が過去に犯した事件がきっかけで家族はバラバラになり、日々贖罪に向き合うというタクシー運転手に佐藤浩市。

 

益田の元恋人で週刊誌記者の杉本清美には山本美月。

鈴木に助けられ、だんだんと好意を抱いていく藤沢美代子に夏帆。

鈴木の少年院時代に担当法務教官だった白石弥生には富田靖子。

 

他に、忍成修吾、西田尚美、村上淳、坂井真紀、光石研など。

 

 

6/10(62点)

 

 

もし、友達が「少年A」だったら、、、??

というテーマなのだけど、そもそもあの猟奇的な殺人は、どんな理由であれどたとえ未成年だったからといって

許されるものではないと強く思うし、更生して良くなるだとか少年にも未来がある、といって

罪を償えば許されるものだとは到底思わないので、

わたしの答えは最初から、昔から揺るがない確固たる持論がある。

映画ではさすがにあの犯人の少年の犯した罪ほど残忍な犯行にはしていなかったし、

事件そのものを映画の中で扱っているというわけではなく、本当に「その後」の話であって

事件を振り返るんじゃなくて、その後どういう思いで周りと付き合い、生きることに向き合っているか、

当時母親のような存在であり、少年A(鈴木)の担当の法務教官だった女性の家族の内情、

そして、同時にこの事件とはべつのところで、ある事件で他人の子を3人も殺してしまった息子を持つ父親と

その当事者である息子とのやりとりなども描かれる。

 

斗真演じる益田の引きずる、取り返しのつかない過去は

子供の頃に自分だけが友達で、いじめられていた友達を見捨てた事にある。

 

死を考えていた友達が、自分だけに助けを求める電話をしてきた時に

「どうしたらいいんだろう」という問いに、「勝手にすれば」と言ってしまったことで

そのまま命を絶ってしまった友。

それは自分が殺したも同然であるということで、一生悔やんでも悔やみきれない一つの重い塊となって

心にのしかかり続ける。

その過去があるからこそ、この作品では「鈴木」という一人の男に、自分も重ねてしまう部分もあるということ、

そして今度こそ、この友をなんとかしたい、理解したいという思いにもかられたんだと思う。

それはわかる、けど

実際だったら、、、こんな、同情できるようなものはないとどうしても考えてしまうんだよね。

家族も同様に犯罪者の家族としての世間からの目。

事故なら仕方ないとはいえないけど、事故なら違う。

自らが引き起こした凶悪な犯罪の場合、少年犯罪である場合、その動機が、その家庭環境が、親子の関係性が愛情が、

全て関わってくるものだし どうしてそういうことをする子供になってしまったのか。

その場合は親が全く無関係とは言えず、そういう子供に「育ててしまった」という責任があると思う。

 

少年犯罪、心の闇。

探っていくとこんなところでちょこっと語るだけでは済まない奥深い問題だけれど

この映画の中で

鈴木が「すごいひどいことをしたと思ってるけど、でも生きたいんだ」というセリフがある。

どうしてそこまでの生きる原動力があるのだろう??

そこが一番の謎だった。

家族もいない(映画の中では)失うものもない(ように見える)

他人を傷つけ、自分を傷つけ、リストカットを何度もして(それは自分の中で本気ではないにしろ)

どこか子供のような精神のまま止まってるかのような部分がある少年A(鈴木)

女の子に対しても不器用だし、大人の男の対応はできない。

親切にしてくれた先生とは、まるで子供のまんまのような話し方。

たまに笑う時は無邪気で屈託がなくて、カラオケでもアニメソングを子供のように歌う。

影のあるこの役はとても難しいし、やりがいのある役だろうと思うけど

どうしてもカッコよすぎちゃうし、うまいんだけど無邪気な姿も可愛く感じてついつい同情しちゃいたくなるのがずるい。笑

(わたしはたとえ映画でもこんな凶悪犯には同情もしたくないし、罪を償えるとは個人的には思わないので)

 

斗真、瑛太、それぞれ慟哭するシーンが後半にある。

瑛太ももちろん素晴らしかったんだけど、ファンだからというわけではないけど

斗真の、益田の悲しみが伝わるラスト、素晴らしかった。

 

上に、こんな罪を犯しながらもどうして「生きたい」と思えるんだろう。

と書いたけど、そこが本作で監督が伝えたいことでもあり一つのテーマでもあるのかなと。

人は取り返しのつかない罪を犯した後、

じゃあ自分の命に代えて償えばいいのか、それとも苦悩しながら、もしくは何も反省も後悔もしていなかったとしても

生き続けるべきなのか、(だとしたらそれは何のため?)

被害者目線で言うならば、生きていて欲しくないし、そんな罪を犯した奴が、今も地球上で生きてるかと思うと

それだけでもおぞましいと思うのだけど、いくら償うと言ってもなくなった命は返らないのだから。

その存在はもうどこにもなくなってしまうのだから、、、

 

など深く色々と考えさせられる重い、作品。でも、こういうことを考える機会は本当に大事。

 

 

ジャーナリストの夢に破れ、寮のある町工場に流れ着いた青年、益田。彼はそこで同じ日に入った鈴木という男と出会う。最初は他人との関わりを拒んでいた鈴木だったが、次第に2人は友情を育んでいく。一方で鈴木は、元恋人から逃げている元AV女優の美代子とひょんなことから知り合うようになる。そんな中、近くの町で児童殺害事件が起こったのをきっかけに、17年前に日本中を震撼させた凶悪事件について調べ直した益田は、当時14歳で、今はすでに出所している犯人・少年Aの写真を見つけ、そこに鈴木の面影を見て愕然とするのだった!

 友罪      2017年   日本   128min

公式サイト

5月25日より、公開中〜

 

 

 

 

 


レザーフェイス―悪魔のいけにえ/LEATHERFACE

2018-05-21 18:03:43 | 劇場&試写★6以上

 

 

ホラー映画の金字塔、トビー・フーパー監督の1974年公開ホラー「悪魔のいけにえ」の

殺人鬼レザーフェイスの少年時代を描いた、前日譚

 

監督は「リヴィッド」「屋敷女」のフランス人コンビ、ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ。

「悪魔のいけにえ」の監督で、去年逝去したトビー・フーパー最後のプロデュース作品。

 

そもそも、この「悪魔のいけにえ」はテキサスチェーンソー大虐殺というタイトル(原題訳)で

テキサスで実際に起こった大虐殺事件がベースにあるとも言われる。

簡単に言うと、若い男女がヒッチハイクをする男を旅のドライブ中に乗せて、アタマおかしいと気づいたら既に遅し、

田舎のとある一軒家に着くと、そこにはさらにそのヒッチハイカーの、キチガイ一家が手ぐすね引いて待ち受ける

恐怖の家だったというストーリー。

その家族のうちの末息子は、人間の皮を顔に被った大男でチェーンソーを持って人間を追い回すという恐ろしい男で

このレザーフェイスというキャラがホラーのアイコンとしてもはやジェイソンやフレディと並んで人気のキャラクター。

こんなのがチェーンソー振りかざして追いかけてくるんだからそりゃたまらないでしょ。

(いやたまらないってマニアには、って意味じゃなく。)怖すぎ。

 

キャスト

ホラーでは近年、ジェームズ・ワンの「死霊館にも出演。

本作ではキチガイ一家の母親として登場、リリー・テイラー。

 

 

娘を殺された警官、ハートマンにスティーヴン・ドーフ。

かなり老けてた。

 

新米看護師、リジーにヴァネッサ・グラッセ。

 

サム・ストライク、ジェームズ・ブルーア、ジェシカ・マドセン、サム・コールマン他。

 

 

 

前日譚っていうか、全然どうしてこう言う人格になったのか。

っていう基本的なとこが描かれてない

のでその辺りを期待するとダメ。

退屈しないレベルにはまぁ楽しめたからいいけど

期待するほどではない。やっぱり第1作目のにある程度沿って作ってもらわなきゃ。

 

 

6/10(60点)

 

 

少々ネタバレあり

そもそも、この中の誰がレザーフェイスになるのか?

って宣伝文句で問うてるけど明らかに候補2人しか居ないじゃん 

一人はイかれた見た目全然違う奴だし、もう一人女だし 笑

観てるときずっとこれが大きくなってアイツ(レザーフェイス)になるんだろうな〜と観てたら

そっちかい!

ってツッコミ必至。体型全然違うしあんなイケメン系じゃないだろッ ぜったいあのおデブちゃんの方だし。

 

そして今回突然出てきたレザーフェイスの母親。

リリー・テイラーじゃキチガイ度が足りなすぎる。ただ、残忍てだけで、フツーの母ちゃん。あれじゃ。

もっともっとイカレた家族の面白さ、根本からどうしてああなってたのか。とかまた見たかったな。

じー様やばー様も見たかったし、ヒッチハイク兄貴とか殆ど初めの過去のバースデーシーンでしか出てないし。

 

警察であるスティーヴン・ドーフも娘を殺された復讐心から執拗に追いかけ殺しにかかるけど

もちろんヤラレちゃう安易な展開と、

助けてくれてた看護師リジーもやっぱりヤラレちゃって、

顔を割かれ、それを隠すようにして 人間の皮(誰の皮かはご想像通り)を顔につけてエンド。

そういう流れで顔につけるのはわかるけどやっぱり安易すぎ。

1974年「悪魔のいけにえ」では彼は発達障害とか、大男だったりとかだったのに

アレはどうなっちゃったんだ。

いろいろ疑問が残るし、繋がってない部分が多い為ファンにとっては完全ではない今回の前日譚。

 

ま、退屈ではなかったからよし、かな。

 

ちなみに「悪魔のいけにえ」全く観てない人は普通にホラー映画として楽しめると思うけど

興味あるけどまだの方は、オリジナルの1974年「悪魔のいけにえ」を是非ご覧ください

 

 

テキサスの田舎町に農場を構えるソーヤー家で5歳になる少年の誕生パーティが開かれていた。やがて誕生日プレゼントとして彼に与えられたのはチェーンソーだった。その後ソーヤー農場で少女の変死体が発見されると、少年は亡くなった少女の父親でもあるハートマン保安官によって精神病院に送られる。10年後、彼は施設の仲間3人とともに看護師リジーを人質にとって脱走を図る。逃亡する彼らを、娘の復讐に燃えるハートマン保安官が執拗に追い詰めていくのだった、が。

 

 

 

 公式サイト

LEATHERFACE         2017年   アメリカ   89min

5月12日より、公開中〜

 

 

 


2018年5月公開⭐️新作映画リスト

2018-05-09 14:42:11 | 月別観たい映画リスト

 

 

桜が散って、GWも終わりあっという間にもう5月(1/3過ぎちゃう)。

yueやルイ、アンニャちゃんも帰国してしまい、すっかり普通の生活に戻って寂しさ実感中。

今月はこの時期恒例の温泉旅行が楽しみ

 

では早速、今月都内で公開されるなかから気になる数本をピックアップ。
5月公開作品全てではなく、個人的に気になってる東京で上映予定の映画リスト(ほぼ観たい順)

試写で観たかった1本は観たので、今月絶対見たいのは4本くらいかな。(結構少ない)


 

観た作

 モリーズゲーム  5/11〜

ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー賞脚色賞を受賞、

「マネーボール」「スティーブ・ジョブズ」の脚本家としても知られるアーロン・ソーキンの初監督作品。

実在の26歳のモリーの人生を映画化。

オリンピック候補にもなったトップアスリートから、どうして全く違う世界へ足を踏み込んだのか? 


 

 

 

 

観たい&気になる作品

 レザーフェイス 悪魔のいけにえ   5/12〜

故、トビー・フーパー監督のホラー「悪魔のいけにえ」の前日譚。

チェーンソーを手にした伝説の殺人鬼レザーフェイス誕生の物語。

出演はスティーヴン・ドーフ、リリ・テイラー、サム・ストライク。

監督は「屋敷女」「リヴィッド」のジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ!

ってことで「悪魔のいけにえ」ファンとしては見逃せない!

『レザーフェイス ―悪魔のいけにえ』日本版予告編





 ゲティ家の身代金    5/25〜

殆ど撮影した後、ケヴィン・スペイシーが降板になったことで話題になった、リドリー・スコット監督の最新作。

ミシェル・ウィリアムズ、マーク・ウォールバーグ共演。

巨額の身代金を要求されたゲティが支払いを拒否したことで知られる実在の事件を描く。

ゲティ家の身代金






 友罪   5/25〜

生田斗真&瑛太主演で作家・薬丸岳のミステリー小説を「64 ロクヨン」などの瀬々敬久監督が映画化。

凶悪事件を起こした元少年犯と思われる男と、その過去に疑念を抱く同僚の友情と葛藤。

斗真主演てことと、「忘れられないあの強烈な事件」をモチーフにしてるということでかなり気になる。


「友罪」スペシャルムービー





 犬が島    5/25〜

ウェス・アンダーソン監督によるストップモーションアニメ。

日本を舞台に、行方がわからなくなった飼い犬を捜す少年と犬たちが繰り広げる冒険。

声優に、ビル・マーレイ、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、スカーレット・ヨハンソン、

グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、ヨーコ・オノなどいつものウェス組はじめ豪華な顔ぶれ。


犬ヶ島





 ボストンストロング  5/11〜

ジェイク・ギレンホールプロデュースと主演。

ボストンマラソン爆弾テロ事件の被害者の実話を基に映画化。

テロに巻き込まれ両足をなくした主人公が、さまざまな苦難を乗り越えていく。

加害者側と警察の話は映画化されたけどこちら被害者側を描いた作品。

ジェイク映画にハズレ殆どなしなので気になる時間合えば。邦題ダサい、、、、


ボストン ストロング〜ダメな僕だから英雄になれた〜』本予告




 

 ファントム・スレッド   5/26〜

ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)監督✖️ダニエル・デイ=ルイス主演。

1950年代の英国ファッション界で活躍するオートクチュールの仕立屋と、若きウエイトレスとの愛の軌跡。

仕立屋とウェイトレスの恋、結構どうでもいいかなぁ、、、。


ファントム・スレッド




 蝶の眠り    5/12〜

ミポリンと、「アンティーク ~西洋骨董洋菓子店」などのキム・ジェウクとのラブストーリー。

ジャンヌ・モロー主演の『デュラス 愛の最終章』をベースに、年齢差のある男女の愛の物語を紡ぐ。

『子猫をお願い』などのチョン・ジェウンが監督、脚本、原案を担当。

ミポリン好きなので観たい気もするけどDVDでも良さそうな、、、


蝶の眠り




 サバービコン   5/4〜

コーエン兄弟の脚本というのは惹かれるのだけど、ジョージ・兄貴の監督作というのが、、、

ハズレ多いしすでに賛否両論の噂。ってことでここには挙げるけどスルーかな。

このキャッチコピーは「この少女どこかが変だ」の「エスター」のパクリ?


 サバービコン 仮面を被った街





以下、たぶん観ない。




タクシー運転手~約束は海を越えて/A TAXI DRIVER/택시운전사

2018-05-06 19:50:03 | 劇場&試写★6以上

 

 

出ていたらそれだけで観たい、と思える俳優の一人、ソン・ガンホ主演

ってことで内容も知らず観てきた。

監督は、どちらも面白かった「義兄弟 SECRET REUNION」「高地戦」のチャン・フン。

1980年5月に韓国で起きた歴史的な民主化運動での悲劇“光州事件”を背景に、

厳しい取材規制の中で現地入りしたドイツ人記者と、彼を乗せることになった平凡なタクシー運転手の知られざる真実の物語。

第90回アカデミー賞外国語映画賞韓国代表。

第54回大鐘賞最優秀作品賞、企画賞受賞。

第26回釜日映画賞最優秀作品賞、主演男優賞、釜日読者審査団賞受賞。など。

 

 

この映画で描かれている「光州事件」は、1980年に実際に起こった。

1980年5月18日、軍事独裁政権の復活を警戒した市民らが光州市内で10日間にわたり民主化を訴える大規模なデモなどを行い、空挺部隊が市民への発砲や暴行を行った事件。

「5.18記念財団」に認定された死者は154人、行方不明者は70人、負傷者は1628人に上る。


前年にクーデターを起こし政権を握った軍部出身の指導者たちが、民主化運動を行っていた金大中らを逮捕したことをきっかけに始まる。

光州市の学生や市民たち20万人はこれに反対し、民主化を要求するデモを行ったが、デモ参加者は新政府によって暴徒と見なされた。

そして、派遣された陸軍特殊部隊によって銃弾を浴びせられる事態に発展した。

という恐ろしい事件。

 

政府の圧力によって、マスコミは国民に事件の真実を伝えることができないというのは

スピルバーグ監督作の先日観た「ペンタゴン・ペーパーズ」でも描かれていた。

デモの参加者は「スパイ」であり、デモは「北朝鮮による陰謀」だという政府による一方的な主張が報じられたせいで

韓国の市民たちは、政策に反対する国民を軍が殺害していた、という事実を知ることができなかった。

それでこのドイツ人の記者含め、ジャーナリストたちが実際に現地へ出向いて事実を映像として持ち帰り、報道することに尽力した。

これはその報道することに命をかけ挑んだ男たちと、光州へ連れていくタクシー運転手との物語。

 

 

男やもめで一人娘を育てながら個人タクシー業を営む、運転手マンソプにソン・ガンホ。

大金がもらえるという話を偶然聞きつけて、最初は金目当てでドイツ人記者を光州へ届けようと使命感を燃やす姿には

ソン・ガンホだからこそ感情移入しちゃうという気もする。やっぱりうまいこの人。

普通のおじさんて感じがいいんだよね。何をやってもハマってしまう。

 

こちらも実在した人物、日本に駐在していたドイツ人記者ピーターには、

ダリオアルジェントのドラキュラ」ではドラキュラ、「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」などにも出演の

トーマス・クレッチマン。観るたびリーアムニーソン似だなぁと思っちゃう。

大学生ジェシク演じるのはリュ・ジョンヨル。

英語を話せるということで通訳としても協力してもらう。

 

同じくタクシー運転手で協力してくれる ユ・へジンには泣かされた〜

 

 

 

7/10(78点)

 

 

事件の詳細は知らなかったので、過去の歴史を知る上でも勉強になった映画。

韓国の歴史に興味なくても韓国映画好きなら是非観て欲しい1本。

コミカルなシーンに笑わせながらも、後半からは一変、シリアスモードに。

家賃を滞納してまで娘一人を育てている貧乏な個人タクシーの運転手が

ぶつけられてしまった車の修理代も払うと言われそれも断り、タクシー代の報酬ももらうことを拒否して

最終的には自分の素性も明かさず別れたタクシー運転手。

時が過ぎ、20年後も心ある運転手として働いていた。

 

エンドロールで実際のドイツ人ジャーナリストのユルゲン・ヒンツペーター氏の生前の姿が。

そこには、願っていても再会が叶わなかったタクシー運転手への感謝の言葉が述べられていて心が熱くなった。

 

 

1980年、韓国のソウル。妻に先立たれ、幼い娘を抱えて経済的に余裕のない毎日を送る陽気なタクシー運転手のキム・マンソプ。その頃、光州では学生を中心に激しい民主化デモが発生していたが、戒厳令下で厳しい言論規制の中にいるマンソプには詳しい事情など知る由もなかった。そんな中、ドイツ・メディアの東京特派員ピーターが光州での極秘取材を敢行すべく韓国入りする。英語もろくに分からないマンソプだったが、“通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う”というピーターの言葉に二つ返事で引き受ける。こうして現地の深刻さに気づかぬまま、ピーターを乗せて意気揚々と光州へ向かうマンソプだったが…。

 

 

 

 公式サイト

택시운전사       2017年     韓国     137min

4月21日より、公開中〜

 

 

 

 


モリーズ・ゲーム/MOLLY’S GAME

2018-05-05 23:12:35 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

オリンピック候補のトップアスリートから、26歳にしてセレブが集う高額ポーカーの経営者へ
ハリウッドで一大スキャンダルを巻き起こした実話を映画化

ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー賞脚色賞を受賞、

他にも「マネーボール」「スティーブ・ジョブズ」の脚本家としても知られるアーロン・ソーキンの初監督作品。

 

なんとこのポーカールーム、レオ様、ベン・アフレック、トビー・マグワイアをはじめとするハリウッドスターが顧客リストに並び

賭け金の最低額は1万ドル(100万円相当)だが、どんなにキャッシュを積もうがオーナーからの招待がなければ入ることのできない

セレブの集う場。そのオーナーは26歳の独身女性、モリー・ブルーム。

のちに手数料を取る違法なゲームの主催容疑でFBIに逮捕される。

 オリンピック候補にもなったトップアスリートから、どうして全く違う世界へ足を踏み込んだのか? 

どうやって富を手に入れ、そしてそれを失ったのか? 

 

モリー演じるのは、才女で気品のある女を演じたら右に出るもの無し、ジェシカ・チャステイン。

こんなに胸あったっけ?

ご本人はまるでジーナ・ガーション。笑 見た目結構派手なお方。

実話の映画化なので、本人が出版した本もこのように同じように。

 

モリーの弁護士にイドリス・エルバ。厳格な父親にケヴィン・コスナー、

ポーカーゲームの常連セレブ俳優に、マイケル・セラ。

いや〜マイケル・セラってコメディに出てるイメージ強すぎで

うーんなんか違うな〜。大物感とかカリスマ性全く感じないのよね。

 

「ゼロ・ダークサーティ」でもジェシカと共演済みのジェレミー・ストロングは

ポーカールームの最初のオーナーで彼に雇われることで徐々に頭角を現す。

 

モリーの厳格な父親にはケヴィン・コスナー。久々。

 

 

モーグルのオリンピック候補だったモリー・ブルームは、選考をかけた大会で怪我を負い、アスリートの道を諦める。ハーバード大学へ進学するまでの一年を、ロサンゼルスで気ままに過ごすことにしたモリーだったが、勤めていた会社のボスから、アンダーグラウンドなポーカー・ゲームのアシスタントを頼まれる。そこでは、ハリウッドスターや大物プロデューサー、大企業の経営者らが法外な賭け金でポーカーに講じていた。やがて、彼女はその才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設するのだが、10年後FBIに逮捕される。彼女を担当した弁護士は、打合せを重ねるうちに、目の前の女性がタブロイド紙に書きたてられるような人物でないことを知るのだが─。


 

 

一度は手にした成功と栄光、それを一瞬にして失っても不屈の精神で立ち上がる、実在の女性の生き様。

 

 

7/10(74点)

 

相変わらず超スピードで畳み掛ける情報量の凄さで最後まで飽きさせない脚本はアーロン・ソーキンならでは。

140分はちょっと長いけど、ポーカーに詳しくなくても退屈はせずに観られる。

ジェシカ・チャステインは個人的に好きな女優なので、はじめは88ドルの手持ちのドレスだったのが

だんだんと派手で煌びやかなスーツやドレス、そしてシャネルのアクセなどを身にまとい

プレイヤーたちの目の保養、いやプレイヤーたちを泳がせるオーナーとしてイイ女に変貌していく姿にも惹きつけられ、

その衣装や小物にも注目して観てた。

このカシミアかな?ベージュのカーデ、ゆるかわ

あ、そうそうジェシカ・チャステインって映画の発音がすごく聞き取りやすくていいな〜といつも思うんだよね。

 

オリンピックを目指していた学生時代も家族のシーンを描き、ある一件から父親には反抗的で、確執があった二人だったけれど

父親が望む一流の選手から程遠い真逆とも言える職業で成功。ある夜偶然再会し、父と和解するシーンは

どんな親であれ、子供を心配する気持ちは同じ。

ここで涙してる人もいた。

モリーの弁護士のチャーリー・ジャフィ役のイドルス・エルバも素晴らしく、彼女のために熱弁するシーンはかなり引き込まれる。

ポーカーのルールなどの知識は、ポーカー題材の映画で知った程度しか知らないのだけどそれでも楽しめる。

一人、負けず嫌いの禿たおじさんが大負けして、みるみるうちに大金をすっていくのが哀れで可哀想でちょっと見てられなかった 笑。

それにしても、ベン・アフレックとか本当にポーカー大好きという噂は聞いてたけど

ここの会員制クラブにもいたなんて、マイケル・セラの役は一体誰がモデルだろ? 

 

 これは、「正しい決断をした人の物語」と監督は言う。

 

最終的にモリーはどんな結末を迎えたか。

興味ある人は是非劇場で

 

 

 公式サイト

MOLLY’S GAME      2017年    アメリカ   140min

5月11日〜ロードショー


プレミアにて。

本物のモリー(左)は、元アスリートには悪いけど思えないほどケバケバ

 

 

 

 

 

 

 


マザー!/MOTHER!<劇場未公開>

2018-05-02 12:40:09 |  DVD,CS,Netfilix,機内鑑賞

 

 

 

日本公開中止となって話題になった、ダーレン・アノロフスキー監督作品。

ようやくBlu-rayで鑑賞。

 

次々に押し寄せてくる迷惑な人間たち、

訳わからない展開に、引き込まれながらも途中「なにこれほんと酷い。こりゃ未公開当然!!」

 ってなってたけど、宗教的なアレだなとラストで確信して調べたらなるほどあれかと。(それが何かは後ほど)

 

キャスト。

スランプに陥っている著名な詩人の夫     ハビエル・バルデム。

 

2人の家を修復しながら日々を過ごす従順な妻 ジェニファー・ローレンス。

 本編を通して、2人の名前が明かされることはなく、エンドクレジットでも夫は「彼」、妻は「マザー」。

これはラスト近くで大体気づくような流れ。(鋭い人はもっと早く気づくかな)

家事で修復が必要になった家の中で進行するある意味、閉塞的な中のみの密室劇風なつくり。

 

招かれざる客人、エド・ハリスとミシェル・ファイファー。

 

その息子たち。ドーナル・グリーソンとその実の弟、ブライアン・グリーソン。

 あんま似てないよね

 

 

新しい詩が書けずに苛立つ夫と、家の壁を塗り替え、一度家事で焼けてしまった家の修復をする妻。

ある日、夫が予期せぬ客人を招き入れたことから、事態は急変していく――。

 

 

4/10(42点)

 

 

ネタバレあり

 

最終的に作品の意図が分かればそんなにひどいとは思わないけど知らずに観てたら本当なんじゃこれ!になる。

はじめはたった一人だった客が、その家族やジャーナリストと、次から次へと招き入れ、妻が守ってきた家のなかは見知らぬ人々で溢れていく。

熱狂する客人たちは、暴力や金銭トラブル、窃盗、殺人など、ありとあらゆる人間の業を広げていき、家は崩壊状態。

そしてやっと授かった新しい生命。

妻が男の子を出産すると事態はさらに悪化していく。

自分たちが崇拝する詩人である夫が掲げている赤ん坊に触れようと荒れ狂い群がる群集。

次々に押し寄せて自分の家にとどまり出て行かない人々。

夫は何も説明せず、仕方ないとしか言わないので不安と混乱に陥いるばかりの妻。

 

不穏な映画、後味が悪くなる映画は個人的に大好きだけど、だんだん宗教めいてるなと感じた通り、

かなり日本人にはあまりピンとこないだろうし

とにかく後半になるにつれ押し寄せる変な人々にイラついてきてどんどん観てて不快にさせられる。

でもこの話、ラストに近づくにつれてわかったけど、調べたら聖書になぞらえていたのね。

(キリスト教信者でもないし、むしろキリスト教の考えには全く共感していないので知らなかった

 

とはいえ、アダムとイヴやキリスト誕生、ノアの大洪水などはちょっとは知ってるので

出てくるキャラがみんなそれらになぞらえてて、

創造主である神は夫、大地=家は妻、キリストは生まれてくる赤ちゃん、客人はアダムとイヴなど。

なるほどね。いきなり妻のお腹開けて心臓取り出して、それが夫が大事にしていたガラスの水晶になるとか

群集たちが生まれたばかりの赤ちゃんを食べる。(赤ちゃんはキリスト)とか

そういうことなのね、とはなったので(変な訳わからん残酷な話!!って訳ではなかった)という意味では

まだよかったけど、だからってそれがすごい話!ってなる訳でもないので

聖書になぞらえたからってそれを映画化したのが凄いっていう風に見方が変わるというものでもないな。

 

ダーレン・アロノフスキー監督は観る者を選ぶと言ってたようだけどそりゃそうだね。という感じです。

 

 

自然豊かで静かな場所に建つ一軒家。そこにはとある夫婦が静かに暮らしていた。夫は作家で新しい作品に励み、妻は家の補修をしていた。ある日、2人の家に見知らぬ人が訪れる。医者だというその男は、民宿だと勘違いして来たと言うが、夫は彼をなぜか快く受け入れてしまう。夫の行動を不快に感じた妻であったが、すぐに出ていくだろうと我慢をすることに。しかし、次から次へと見知らぬ人たちが訪れるようになり、それを受け入れる夫に対して妻の我慢は限界に達してしまう。

 

 

 

 

MOTHER!      2017年     アメリカ    

予告編

 

監督とジェファー、この時は交際中。