むか〜し昔、わたしが中学生の頃、空想旅行クラブというクラブがありまして。
部活ではなく、週一の5、6時間目に2時間行う授業なんだけど
空想で旅行してどないすんの!って思ってた
当時好きだった子がこの空想旅行クラブに入ってたから印象深いのだけど
時刻表調べて、目的地まで行くには何時のどれに乗って、って計画立てるんだけど
あくまでも空想だから実際には行かないの。 なんて虚しいクラブなんだろ
って昔は思ってたけど、今考えるとそれはロマンなのか?
「うちの技術で、マジンガーZの格納庫を作っちゃおう」
あの実在の前田建設?ファンタジー営業? 何の話や?って思うよね。
しかも子供の頃見てた、マジンガーZとなんの関係があるんじゃ?
これは、ダム、トンネルなど数々の大プロジェクトに携わってきた実存する前田建設工業株式会社の“ファンタジー営業部”の社員たちと、
彼らを支えた技術者たちが、実際に試行錯誤と七転八倒を繰り返しながら取り組んだ実話。
空想旅行と同じく、ファンタジーなので実際は作らないのに設計する、というのがポイント。
いやこれ、高杉真宙出演でなかったら観てない作品。
監督は、劇場版「賭ケグルイ」などの、英勉さん。ってことで演出やセリフにキレあって、いやーなかなか面白いよ
上司の発案によりファンタジー営業部発足となり、巻き添え?になりつつ
初めは全くやる気のなかった面々だけど、それぞれがいつの間にか全力で
本当に作るわけではないマジンガーZの格納庫づくりのため奔走する姿が素晴らしい
上からの無茶振りについていくはめになる真面目な社員、土井くんに高杉真宙くん。
ベッショに上地雄輔さん。←ハイテンションプレゼンが見どころ。
エモトに岸井ゆきのさん。上司のアサガワに、おぎやはぎの小木さん。
土木担当者が無駄にイケメンすぎでしょ思ったら、劇団エグザイルの人なのね、町田啓太さん。
本多力、六角精児さん他。
マジンガーZの作者、永井豪氏までカメオ出演しております無駄に?豪華
ミッションは、“実際には作らない”が、設計図を出し、工期を立て、
積算まで!見積書を完成させ、実物を作るのと全く同じように取り組むこと
実際作らないのにそんなことやったって無駄では?って思いがちだけど、
いい大人が好きなアニメの空想世界のものを、実際に作りたい、作ったらどうなるか?!
って(いや何度も言うけど作らないんだけど)
熱い思いを持って、夢を持って成し遂げようとするパワー熱量は、もはや男の、いや大人のロマンだ
7/10 75点
キレッキレの台詞回し、テンポで最初から最後まで、マジンガーZファンでなくても飽きることなく楽しめる。
ダムやトンネルのオタクの方とかいるって聞いたことあるけど
そういう人にはもうたまらないその辺りの業界用語や、うんちく?なども絡めてあり
マジンガーZファンはもちろんそちらの方にもお勧め。
ちゃんと劇中でアニメ流して検証したり、そんなヒマあるのか?本業どうした?とかツッコミたくなる。
アニメ世界の曖昧で辻褄の合わない設定が、実際作るとなると浮き彫りになったりするから笑った〜。
オープニングシーンで、マジンガーZ上がってきたとき、水がすごい量左右から出て
錆びるでしょ、とか横移動はどうするのとか作らないのにいちいち熱くなってみんなで考えるとこも笑える。
けど、最初は普通に仕事してるだけだった面々が、
次第にその熱量で一つのことに夢中になるって、夢を持ち続けることって素敵だな
って思わせる、素敵な作品です
まだの方、ぜひ劇場で。
2003年。大手ゼネコン前田建設工業の広報グループ。ある日、グループリーダーのアサガワは、マジンガーZの地下格納庫の建設工事を受注したという体裁で、具体的な見積もりを作成するプロジェクトを始動させる。最初は渋々参加していた若手社員のドイだったが、立ちはだかる数々の技術的問題を、各分野の専門家の協力を得て一つひとつ乗り越えていく中で、次第にプロジェクトにのめり込んでいく。やがてプロジェクトは会社の枠を超えて大きな広がりを見せていくのだったが…。
前田建設ファンタジー営業部 2020年 日本 115min
2020年1月31日より、公開中〜
新宿バルト9で行われた舞台挨拶2回とも行ったので2回観ちゃったけど2回とも楽しめました 笑
1度目は初日(正確には公開二日目土曜日の)出演者全員+英監督の舞台挨拶。
全て撮影NGだったので借り物です、、、
2回目の舞台挨拶はヒット御礼っていうことで六角精児さんと二人での舞台挨拶。
六角さんはカッコいいんですよ。ああなりたい、尊敬できる大人の男ですと絶賛の真宙くん。
本心から褒めて、先輩に可愛がられる。これ大事。
小木さん。真宙の背後霊か。