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我想一個人映画美的blog

新作映画レビュー&温泉&ゴシップ+コスメ+旅行記&日記。
blog開設から今年20年!ありがとうございます✨

普通じゃない / A Life Less Ordinary

2011-05-11 12:31:24 | Recommend Movie

 

来月やっと日本でも公開になる、

アカデミー賞作品賞にもノミネートされた「127時間」ダニー・ボイルのハリウッド進出初監督作

 

新作DVDレビューはさておき、こちらから

好きな映画ベストにもいれてるこれ、1997年作品。ずっとレビューに入れたかったんだけど久しぶりに観たので

ほんとはディカプリオの「ザ・ビーチ」も3ヶ月程前観直して書きたいんだけど…

 

ダニー・ボイルの作品は

  ●スラムドッグ$ミリオネア(2008年)

      ●サンシャイン 2057(2007年)

  ●ミリオンズ (2004年)

      ●28日後...(2002年)

 

「ミリオンズ」以外は全部好き♪

 

さて、この映画 作られたのは14年も前とあってアタリマエだけど、ユアン・マクレガーが若い

キャメロンはクルクルパーマのショートのせいか、老けてる。

(当時なんでこんな短い髪なんだろー、って思ったけど もしかしたら劇中にユアンが考える小説の中の

62年に生まれた、ケネディとマリリン・モンローの隠し子、ってセリフからマリリンをイメージしてるのかも)

 

 

キャメロン演じるのは、本気の恋をした事のない金持ちのお嬢様

暇を持て余した気の強いワガママ娘、セリーン。ハマってる。

 

ユアン演じるのは、ロボットを使うからと突然解雇された清掃員ロバート。

恋愛小説家になるのが秘かな憧れの気弱なタイプ。

こちらもハマってます

 

クビにされた事に納得いかず社長室に乗り込んだところに偶然居合わせた社長の娘。

二人は偶然、出会った~

いや、必然

 

運命の出逢いには、天国にいるキューピッドの策略があったのだ!

 

その、一見フツーの人間に見える、死んだ人間のキューピッドコンビに

ホリー・ハンターとデルロイ・リンドー。

チグハグなカンジが可笑しい。

 

 

セリーンの父で冷徹な企業家ナヴィルには、ダニー・ボイルが尊敬するというイアン・ホルム。

その他、歯科医のセリーンの元彼にスタンリー・トゥッチ(若い!)や、トニー・シャルーブ、天使たちの上司のダン・ヘダヤなど。

 

 

巨大企業の清掃人をしながら、人気娯楽小説家になる事を夢見ているロバート。

その巨大企業を牛耳る実業家の娘として甘やかされて育ったセリーン。

二人とも普通じゃないのは、こんな二人が恋に落ちる事。そんな無 理な使命を大天使カブリエルから命ぜられたのが、

小柄だけどビシビシやり手のオライリーと大きくても心優しいジャクソンという、これまた普通じゃない天使 のコンビだった。
清掃ロボットのせいでクビになり、抗議に行った社長のオフィスにたまたま居合わせたセリーンを誘拐させられる羽目になったロバート。

人のいいロバートを煽りまくって、身代金の要求方法を手取り足取り教え込み、果ては銀行強盗までしでかすセリーン。二人は恋どころか言い争いばかり。

奇妙な逃避行と、アブナイ銃撃戦の末に、果たして大天使のもくろみは成功するのだろうか!?

 

 

8/10(88点)

 

まぁ 特別すごい面白いってほどでもないのに点数高すぎなんだけど。好き度で高得点(笑)

内容はやや子供っぽいかな。

ラブコメだし楽しめればいいのだ。そんなに笑えないけど。

ひとこと、この映画の設定、天使が二人の人間を引き合わせるのが運命の出逢い

っていう発想や、女子がラブリーな単なるラブコメではなくて、まさに「普通じゃない」ところが好き

威勢のいいキャメロンが、トロいユアンに誘拐の手口を教えるなんてシーンも最高だし、

惹かれ合ってるのにもどかしい、って設定も オクテで弱気なユアンがぴったりだし。

 

「普通じゃない」ホラーちっくにしつこいホリー・ハンターのキャラと

古風なタイプの恋文を書くデルロイ・リンドーのミスマッチコンビが対照的。と脇キャラも楽しい。

 

実際、オンチのキャメロンが「ベスト・フレンズウェディング」や「バニラスカイ」同様

歌を披露しちゃうシーンも見物 楽しいダンスは「Beyond The Sea」ボビー・ダーリンの曲にのせて。

(「ファインディングニモ」でもロビー・ウィリアムス版が流れる)

 

そうそう、私の好きな映画にゼッタイ欠かせない条件、

ダニー・ボイルの映画は音楽がどれも最高

発売されてるサントラは全部持ってるけど、「トレスポ」から「スラムドッグ」に至まで

本作でも、BECK や ASH エルビス・プレスリーと多彩なアーティスト起用の豪華サントラ

 

 

エンディングのクレイアニメも凝ってて楽しませてくれるのでお見逃しなく。最後まで楽しい映画

 

 

 

 

 

A Life Less Ordinary   1997年  アメリカ  104min

 

 

ユアン・マクレガー主演、ロマン・ポランスキー監督の「ゴーストライター」が

2011年8月27日(土)日本公開決定 

 

 

キャメロン新作は、元カレ ジャスティン・ティンバーレイク共演のコメディ「 Bad Teacher/バッド・ティーチャー」

  officialsite

全米では6/24~公開 日本はいつかなー。

B級おバカな臭ぷんぷんだけど、このコンビでまさかスルーされるってコトはないはず!?

ジェイソン・シーゲルも共演。楽しみ~♡

日本でも、教師モノのドラマブームだったようだけどこちら、ダメダメな不良?教師。

JB主演だった『オレンジカウンティ』(02)のジェイク・カスダン監督がメガホン。

他には、

What to Expect When You're Expecting  2012年

 
  Gambit  2012年   コリン・ファース、アラン・リックマン共演。

 

今後の公開が待ち遠しー

 

 

 

 

 

 


レクイエム・フォー・ドリーム / Requiem for a Dream

2011-04-28 14:38:01 | Recommend Movie


 

来月新作「ブラックスワン」が公開の、ダーレン・アロノフスキー監督×

今週末に主演作「ミスター・ノーバディ」が公開のジャレッド・レト主演の2000年の作品

 

日本公開は2001年の夏。公開からもう10年。劇場で観た直後の感想を友人と語り合ったのを今でもありありと覚えてる

そのくらいインパクトあった。ずっとレビュー書きたいなと思ってて、久しぶりに観直したので。

同じく、ダーレン・アノロフスキー監督の最近の話題作といえばミッキー復活!でも話題になった「レスラー」。

π」と「ファウンテン 永遠に続く愛」はわたしは好みじゃなかったけど、どれもインパクトのある映像を切りとる。

 

本作では、次第に麻薬に犯されていく人たちを独特のテンポと映像で魅せる。

どんなものでも中毒とは恐ろしい。自覚がないまま続けるものもあるしね。

やめられなくなったが最後、人間やめますか?と問われるような状況にどんどんハマっていく恐怖。

 

原作著者のヒューバート・セルビー・Jr(終盤の看守役)とのダーレン・アロノフスキーによる共同脚色。

 

「ジャレッド・レト、若い!」10年も前だもんね~

友人とつるんで母親のテレビを盗んでは質屋に持ってく。

ヘロインで闇の商売にハマっていくうち、自ら中毒に犯されていく、、、

 

黒人の友人、タイロン役にはマーロン・ウェイアンズ

 

ジャレットとこのマーロンは、演じるにあたってアノロフスキー監督から30日のセックス断ちと

シュガー抜きダイエットを命じられ、結果ジャレッドの方は11キロ減で挑んだ。

その数年後には「チャプター27」で激太りの激変体当たり役作り。お見事

 

ジャレッドの彼女にはジェニファー・コネリー

こちらも薬物中毒になり、、、、

 

 

ジャレット演じるハリーの孤独な母親は、テレビと近所の人たちと日光浴くらいが日課。

出演依頼の電話でテレビに出るために痩せなきゃという固定概念に囚われて

どんどん錠剤を口にしていきしまいには…

「エクソシスト」での母親役、エレン・バースティンが本当に素晴らしい

 

 

 

 

左右二分割、1秒のシーンを数分かけて撮ったコマ撮りショット、魚眼レンズ使用でリンチ風映像、

手持ちミニカメラによるアップ、薬物を繰り返し摂取する度、何度もテンポ良くアップで捉えるシーンなど多用。

一連の流れはどんどん破滅へ向かう。

 

 

 

ブルックリン。孤独な未亡人サラのもとに電話抽選によるTV番組出演の話が舞い込む。

昔着てて死んだ夫が気に入っていたスリムなドレスを着こなそうとダイエットを開始したサラは、医師に処方されたダイエットピルで瞬く間の減量に成功する。

一方、ドラッグ漬けでの文無し生活を送っていた一人息子のハリーは、仲買人から得たヘロインを不当に捌く密売で、

恋人のマリオンと共に成功者気取りの羽振りの良さを見せるようになっていた。

ドン底の生活から見違える までの活気を取り戻した母子は、やがて束の間の再会を喜び合うのだがー




8/10(85点)

 

ネタバレ込み感想。

 

改めて観るとやっぱり凄いわ。

母親のピル常用に気付き、注意するも 本人も自分のことでせいいっぱい、

そういう自分もどんどんクスリなしじゃやっていけなくなる。

お母さんがとくにやっぱりね、可哀想でみてられない。


 

仕事で長い間父とは離れて暮らし、子供たちも大きくなって今一人で住んでる母親がだぶっちゃう。

最近太めになってきたのも気にしてるし、、、

まさかこんな過度なダイエットに走ったらどうしよう?!とか

いや即刻止めるけど。

 

数年前に観た時も、重く暗い映画だけど面白かった、という印象を持つのは

上でも書いたように独特の映像センスもあるけど加えて、全編にかかる音の効果、音楽も素晴らしい。

終盤に連れ、4人が悪夢の状態が加速。

実際自分がやらずとも頭の中でわかっている 薬物中毒による人間の崩壊、

こんなはずじゃなかったであろう一人の人間の破滅が、孤独が、描かれている。

結果、注射跡が化膿したハリーは片腕を失い、タイロンは差別の激しい刑務所行き、恋人は麻薬の為に売春を、母親は電気ショック治療で廃人となっていく。

監督は、この映画をホラーとして描きたかったようだけど十分ホラーとしての怖さは成立してる。

壊死した腕の特殊メイクや冷蔵庫が襲って来る、TVの司会者たちが家の中を割って入ってくるような幻覚。

 

昔面白いと思っていなかったような作品でもこんな面白かったっけ、となる場合もあるし、

当時面白いと思ってたものがそうでもなかったかなって思うのもあるけど

大体にして自分の好みってそう簡単に変わらなくて、改めて10年経って見直してもいい作品だった。

観ていない方は是非

 

 

オリジナルサントラ

 

 

ジャレッドの澄んだブルーの目がインパクト大

DVDは廃盤になっちゃったのね。 Amazon

Requiem for a Dream       2000年 アメリカ  102min


【追記】DVDその後再リリース中!!



 

2009年には英エンパイア誌が選ぶ「落ち込む映画」ランキングのなんと1位。

この映画ももちろん落ち込むほどとことん暗く、救いのない映画だけど

わたしの中では「落ち込む映画」の筆頭はハネケだな。

 

ちなみに、「落ち込む映画」トップ10は以下の通り。

1.「レクイエム・フォー・ドリーム」(00)
2.「ひとりぼっちの青春」(69)
3.「リービング・ラスベガス」(95)
4.「」(54)
5.「21グラム」(03)
6.「火垂るの墓」(88)
7.「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00)
8.「冬の光」(62)
9.「リリア 4-ever」(02)
10.「ミリオンダラー・ベイビー」(04)

 

わたしの中では、落ち込む映画といえば筆頭は断然ハネケ作品だなー。

あとs.キング原作、フランク・ダラボン監督の「ミスト」とかね。

 

 

またジャレッドの目。↓

 4/30公開   5/11公開

 

 

 

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I'M HERE スパイク・ジョーンズ監督最新短編作品とアート展開催中 

2011-02-20 17:00:30 | Recommend Movie

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19日~DIESEL ART GALLERY @ DIESEL SHIBUYAにて、
スパイク・ジョーンズによるアート展「THERE ARE MANY OF US - I’M HERE」が5/15まで開催中


スパイク・ジョーンズ作品好きとして逃せません初日に早速行って来た。
渋谷DIESELのブティック内地下のスペースで3ヶ月間展示
その短編のレビューと合わせてご紹介

S.ジョーンズ初のラブストーリーは、ロボットの恋物語。



スパイク・ジョーンズといえば、ダフトパンク、ビョーク、ビースティ・ボーイズ、ケミカル・ブラザーズなどのミュージッククリップを手掛け、
マルコヴィッチの穴かいじゅうたちのいるところ
を監督、最近では菊地凛子と交際していることも話題に。


今回、昨年のサンダンス映画祭、ベルリン映画祭で発表された、AbsoluteVodkaのコラボレーションした30分の短編映画「I'm Here」を、
DVD+CD+BOOKという形でパッケージ化した『THERE ARE MANY OF US - I’M HERE』の日本語版発売に合わせて
スパイク・ジョーンズのイマジネーションを、写真とスケッチ、実際に使われたロボットも展示


ロボット・デザイナーのソニー・ジェラシモウィック、ネズミの造形作家のメリル・スミス、
主題歌のアスカ・マツミヤら、「I’m Here」に参加したアーティストたちも紹されている。


日本語版 DVD+CD+BOOKで4200円 ここだけで先行販売中。



HMVでは3/16~販売




「I'm Here」


ここは人間とロボットが共存する世界。
殺風景な部屋、バスからの見慣れた風景、機械的にこなす仕事。
毎日 淡々と同じ日常を繰り返すだけの日々が過ぎていく ロボット、シェルダン。
頭にコード差して今日も充電完了。
シュール!

あるとき、生きることを楽しんでいる彼女に出会った。

二人は息が合い、一緒に音楽を聴き、森へでかけ、ライブにも行き
次第に仲良くなる。



が、ちょっとしたアクシデントで彼女の腕がちぎれ、壊れてしまう。

せつなすぎる

CG処理をしたのは主に目の中と口の動きだけ。

冷静に見ればカブリモノをした人間の姿なんだけど、その悲しげな表情は下手なCGよりも心伝わる。

片腕を無くし、片足を無くし、そして、、、、!

オスカー・ワイルドの短編小説「幸福な王子」さながらの自己犠牲。
(あちらは不幸な見知らぬ人へだけどこちらは愛する人へだけど)

ちょっとあんたどんだけおっちょこちょいなの!ってくらい
出会ってから色んな部分を無くす(失う)彼女。
これじゃいくつ命あっても足りないよ!ってつっこみはさておき。

ティッシュで作ったネズミの理想の家族像が切ない。



見返りのない愛。
あいするひとに捧げる自らの、、、、



ロボットが恋したっていいじゃない

とにかく切ないストーリーなのでした。

特典映像のメイキング&インタビューも日本語字幕入り。短くてみやすい。


9/10(90点)

ショートフィルムってやっぱり伝えたいこと、凝縮されていて好きだな。

コンピューターを頭にかぶったままの主役には、次回新スパイダー・マンが決定し、
ソーシャルネットワーク」にも出演のアンドリュー・ガーフィールド。

女の子の方は、Sienna Guillory



トレーラーYouTube




『THERE ARE MANY OF US - I'M HERE』

2011年2月19日(土)~5月15日(日)
会場  渋谷 DIESEL ART GALLERY @ DIESEL SHIBUYA B1F
時間  11:30~21:00

SPIKE JONZE
『THERE ARE MANY OF US』(BOOK+CD+DVD、日本語対訳、字幕付き)

DIESEL ART GALLERY特別価格 4,200円(税込、限定300冊)
※書店販売価格と異なります
発売開始  2月19日~(一般発売3月16日~)

[DVD収録内容]『I'M HERE』 movie
MOVIE:『I'M HERE』
EXTRAS:
1. THERE ARE MANY OF US
2. MAKING ROBOTS
3. THE LOST TREES
4. NOTES FROM SET PART 6: WORKING TITLES
Exclusive video for Japan version:
1. SONNY 5.1
2. MERYL 5.3
3. ANNIE 6.3 --
[CD収録内容]『I'M HERE』 sound track
1. THERE ARE MANY OF US(ASKA & THE LOST TREES)
2. BEAUTIFUL LIFE(GUI BORATTO)
3. A/B MACHINES(SLEIGH BELLS)
4. THE PAST IS A GROTESQUE ANIMAL(THE LOST TREES)
5. DID YOU SEE THE WORDS(ANIMAL COLLECTIVE)
6. HELLHOLE RATRACE(GIRLS)
7. Y.O.U.(ASKA)
8. LONESOME ROBOT THEME(SAM SPIEGEL)
9. THERE ARE MANY OF US(SAM SPIEGEL)





先日開催されたベルリン国際映画祭にはもう1本、短編映画を出品。

タイトルは「Scenes from The Suburbs」で “ザ・サバーブス”のPVを膨らませたストーリー。


そういえば、「かいじゅうたちのいるところ」の【Blu−ray映像特典】で入ってる短編、
同じセンダックの絵本をショートフィルムにした「ふふふん へへへん ぽん!」も可愛くてよかった



可愛いワンちゃんが人生経験の旅に出るお話。猫くんもカワイイ
(「かいじゅうたち~」同様これも好みに分かれそうだけど)





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オテサーネク / Otesanek

2011-02-19 23:14:14 | Recommend Movie

 

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御歳76歳!チェコの鬼才ヤン・シュバンクマイエル監督 来日中

シュヴァンクマイエル監督といえば、「アリス」や「悦楽共犯者」、「シャバヴォッキー」、「ルナシー」など、
ストップモーション・アニメーションを多用し、CGなどは一切利用しないアナログ主義
そんなところや超、超、オリジナリティ溢れる作風が大好き。
わたし以上に父がこの映画大好きで、DVD持ってたので借りて久しぶりに鑑賞♪

当時のDVDにはなかったけど、後から「妄想の子供」の副題がついたのかな?
日本では2001年11月3日に劇場公開。

子供のいない夫婦が木の切株を子供として育てるといろいろなものを食べ尽くし、やがては両親までを…、という チェコの民話、食人木「オテサーネク」を基にした本作。



木で作った人形が本物の赤ちゃんになってバケモノのようにただひたすら
食べ物を求め、、、、、





冷静に考えたらかなりブラックなお話。
シュールで、ブラック。

隣に住む、おませで憎らしく可愛くない少女、アルジュビエトカだけがこの木の赤ちゃん、オティークの味方。


兄弟のない一人っ子で退屈をもてあましてたアルジュビエトカ、オティークが監禁された地下室に忍び込み、
縄をほどき、おもちゃや食事を与え、冷蔵庫の食料を盗んでいたのが母親にバレてエサがなくなると
ついにはアパートの住人をくじ引きでエサとして生贄に!(自分の両親までくじに入れる)

キャベツの成長とともに赤ん坊オティークは成長。

キャベツ畑を持つアパートの管理人が最大の敵!
絵本の中でその老婆は最終的にオティークをクワで殺してしまうのだ!

そんな事はさせまいと、必死でキャベツだけは食べるなと言い聞かせ、クワを盗むアルジュピエトカ。

 
シュヴァンクマイエルは唇、口のズームを多用。
食べるという行為をとくに印象的に切り取る。

随所入るイラストは監督の奥様担当。(←永眠)







8/10(88点)




またこのにくたらしい子供がいいんだ。

シュヴァンクマイエル作品の中では入門編というか、
一番とっつきやすい内容じゃないかな。

とにかくこの映画は口で言っても実際観ないと、体感してもらわないと伝わらないかも。
パパ、ママ、娘。隣の一家のなにげない会話のやりとりがまた面白い。
大人は気付かない、同じアパートのエロじじいの少女に向ける目線。
生真面目な夫。そして子供が欲しいために妄想にハマってしまった妻。

時々TVが映り、流れるCM ハーロン・チョコ、フローラの小麦粉CMなど挿入されるんだけど
これもシュヴァンクマイエル作品。シュールです
未見の方はぜひ♪

子どものいない妻を慰めようと、夫ホラークは木の切株を赤ちゃんの形に削ってプレゼントする。
夫人はその切株に本物の子どものように接し、かいがいしく世話をする。
しかし、隣に住む少女アルジュビェトカだけは、夫婦のこの奇妙な行動に、チェコに古くから伝わる民話“オテサーネク”との符号を感じていた。
それは、子どものいない夫婦が切株を育て、最後にはその切株に食べられてしまうというもの。
やがて、ホラーク夫人の切株も民話と同じように生をうけ、周りのものをどんどんと食べ尽くしていく……!



 
Otesanek  2000年   チェコ   132min
DVDリリース中

こちらも好き「ルナシー」


ハネケのも欲しいけどこっちのBOXも欲しい(追記☆その後Getしました♪)




オテサーネクとは誰なのか? 人間的な抑制をもたず、私たちの愛人、友人、そして殺人者でもある自然の化身?
 あるいは、私たちを支配し破壊し、子供と狂人としか意思を伝えあえない暗い無意識なのだろうか? たぶん両方だ。
オテサーネクは、私たちを越えており、
私たちが逃れるか、すくなくとも支配したいと思ってはいるが、同時に、私たちの作品でもあるがゆえに執着してもいる何ものかをはっきりとしめしている。
オテサーネクは、私たちが理性的になだめようとしても無駄な、私たちの生の不合理な部分なのだ。
それだから、オテサーネクはいつでも私たちとともにあり、私たちを食べ尽くしてしまう。たぶん、混乱した文明にたいする罰なのだろう。
——ヤン・シュヴァンクマイエル





きゃー!22日から開催のヤン・シュヴァンクマイエル展のプレイベントでご招待頂いてシュヴァンクマイエルに会ってきます
(22日にサイン会イベントがあるらしいけど、そちらもう完売したみたい)
英語は喋らないらしいし、お話できないだろうけど、楽しみ♪


5年ぶりの新作「サバイビング・ライフ(理論と実践)」
“Přežít svůj život (teorie a praxe)/Surviving Life がいよいよ日本でも今年公開!



切り絵を入れたコラージュアニメーション。楽しみ!!
今回は上映はないけど、それに先駆けてのイベント。

ヤン・シュヴァンクマイエル展
~ 夢こそ真 ~ 


会期: 2011年2月22日(火)~4月1日(金)

    平日のみ開館 月-木 10:00-17:00(最終入場 16:30)   金 10:00-16:00(最終入場 15:30)
場所: チェコセンター (チェコ大使館内)
入場: 無料 






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チャイルドプレイ チャッキーの花嫁 /BRIDE OF CHUCKY

2011-02-15 02:29:31 | Recommend Movie
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続編なのにオモシロイ♥もう観るのは数回目
チャッキーファンの為の続編☆
「チャイルドプレイ」シリーズ、第4弾


オススメ映画紹介カテゴリ、久々かな。
何故今更チャッキーか?
大好きなチャッキーシリーズ、わたしとしたことがそういえば5しかレビュー書いてないっていうのと
先日 知り合いからLA土産ですごいそっくりのチャッキーフィギュアをもらったせい☆
ツイッターで散々写真のアレンジ載せちゃったけど(笑)


チャッキーのは色んなフィギュアみたけどどれも全く似てなくておもちゃっぽい
これはしかし、ジェニファー・ティリーがチグハグボディを縫い合わせ頭もホッチキスで止め
そっくりの出来に感激本物同様、ちゃんとナイフまで持ってる♪綿ソックスも履いてるよ

観た人は覚えてるかな、この人形このシリーズ4「チャッキーの花嫁」版のチャッキー(笑)





本作、もう公開からなんと13年
1作目はパリの劇場でまだ学生の頃観てから早23年
第5弾「チャッキーの種」では子供まで生まれるに相成りますがー


監督は、「SPIRIT スピリット」「フレディVSジェイソン」「ケミカル51」のロニー・ユー。
この監督のって好きだな~☆
ブラックジョークききまくり

脚本全シリーズ担当のドン・マンシーニ。
音楽はロブ・ゾンビが手がける。通りでカッコいいわけだ♪


なにはなくとも本作で光ってるのが、ジェニファー・ティリー


バウンド」から好きだけど最近観なくて寂しいな~
あの独特のハスキーで甘いボイスと、嫌味じゃないムチムチセクシーが武器

チャッキーとの絡みが特にサイコウ

ティファニーは、やっと見つけた愛する恋人、チャールズ・レイを生き返らせようと…。




そして売れる前のキャサリン・ハイグル、こんなとこでチャッキーと戦ってた


彼氏の方、ニック・スタビルは「キャサリン・ハイグルの 血まみれのドレス」未公開でも共演した主にドラマの方の人。


デヴィッド・アークエットの兄で、ロザンナ・アークエットとパトリシア・アークエットの弟、
アレクシス・アークエットは警官役で出演☆


夫婦漫才のような二人のブラックジョークな掛け合いがサイコー

「ゴム使ってね」「バカ、俺たちはプラスティックか?ゴム製だぜ」
くだらな~!

ちょこちょこと走るチャッキーは、その姿もはや可愛い




前回の惨劇の後、バラバラになっていた悪魔の人形チャッキーは、人間時代の恋人ティファニーの手により復元される。
復活したチャッキーはなんとティファニーを惨殺。
彼女の魂は純白のウェディングドレスを着た人形へ乗り移る……。
残虐な意志を持つ2体の人形チャッキー&ティファニーは人間の身体を取り戻すため、再び殺戮を繰り返すのだった。




8/10(78点)


理屈じゃなく、これは好きなのだ~
ティファニー、お人形に囲まれたトレーラーの中、チャッキーを縫い上げるオープニング。

結婚、妻への憧れ、ゴス趣味、殺しはあるもののグロさはそんなになく、死体はやけにリアル。
殺される人が悪い奴だったりするところが何となく憎めない(笑)

メタルロックな音楽最高♪
悪ノリチャッキー 魂入った人形同士のsex、悪趣味

とにかくこの映画はジェニファー・ティリーがティファニー役ってところで成り立ってる。
他の人じゃ、ダメ


何にも考えずに観られるブラックジョークコメディホラー
90分という短さもちょうどいい♪

チャッキーシリーズ途中迄でヤメちゃった人、今更と言わず是非こちら4もどうぞ
この続き、5(「チャッキーの種」)は最高潮にくだらな過ぎだけど☆


 official site
BRIDE OF CHUCKY    1998年   アメリカ    89min
期間限定1980円リリース中


「チャッキーの種」の時も載せたけど2、3分でわかる「チャイルドプレイ」あらすじ

『チャイルドプレイ』
1988年製作。 刑事に撃たれた連続殺人犯は、ブードゥー呪術で、流行の
「グッドガイ人形」に自らの魂を憑依する。
邪悪な魂が宿ったチャッキー人形は生身の肉体を手に入れるべく、6歳の少年アンディをつけ狙う。

『チャイルドプレイ・2』
惨劇後、母親は精神病院へ。
アンディは子供のいない夫妻に預けられることに。
黒こげになったチャッキーは、玩具工場で復元修理されて再びアンディの前に現れ、周りの人間を次々に殺していく。

『チャイルドプレイ・3』
16歳になったアンディ、陸軍学校へ。
復讐を果たそうとチャッキーは荷物に混ざって学校へ進入。
幼年兵のタイラーに憑依しようと試みるが失敗。
カーニバルで戦争ゲームがあると知ったチャッキーはアンディの敵が使うライフルに実弾を込め・・・・






チャッキーの種」の続きがあるって聞いてたけどまだかなー


それか、「ジェイソンVSフレディ」の監督だし
「チャッキーVSフレディ」は?と思ったらポスターあった(笑)観たい♪

っていうかどう考えてもチャッキー弱過ぎだから



レザーフェイスまできちゃったし。
スクリームまで紛れてるし



チャッキー惨敗確実





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愛のむきだし / Love Exposure

2011-01-05 18:00:26 | Recommend Movie

 

 

 

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公開からまる2年、ずっと気になっていたこの園子温監督作、やっと観た!!


何だこれー?  オモシロイ



映画好きの方、映画ブロガーの皆さま方はもう2年前観たよという方も多いであろう本作。
DVDもでてるし。
2009年のベストムービーに入れてる人も見かけました

公開時はなぜか全然目に入らなかったんだけど、
弟の映画(1時間の長編作「蹴缶」)で天才少年役を当時小学生で演じ、
新作の「ゲルニカ」で主演してくれてる川村悠椰クンが冒頭にちょっと出てるってことを聞いてて、翔からDVDを借りてたんだけど
なんせ4時間もある!ということで
なかなか観る時間とれずにお正月こそは!と思ってた。


悠椰クンに去年会った時、謙遜する子なので「いやぁ、やらしいパンチラ映画ですよ~」とかテレながら言ってたけど
いやいや~


変態      盗撮        洗脳      盗聴       聖書
  運命の交差      父と子       父と娘       キリスト教         
     カルト教団     信仰        希望           




幼い頃に母を亡くし、神父の父テツと二人暮らしのユウ。
理想の女性"マリア"に巡り合うことを夢見ながら、平和な日々を送っていた。
しかしテツが奔放な女サオリと出会ってから生活が一変。
やがてサオリがテツのもとを去ると、テツはユウに「懺悔」を強要するようになる。
父との繋がりを保つために罪作りに没頭していくユウ。
そんな彼はある日、罰ゲームで女装している最中に、
ついに理想の女性ヨーコと巡り合う…。




9/10(95点)
2回目観たら、満点付けちゃうかも?



オープニングタイトルは1時間経ってから!そんな映画初めて(笑)


4時間なんてあっというま
考えたら、切れずにやむなく二つに切ったというだけで、前編後篇ではなくそもそもは1本の映画だと、

タランティーノが言う「キルビル」のように
6時間あったのをきって時間にしたという内容はもう、
変態エロな盗撮から、宗教から、果ては洗脳、拉致、そして愛。
ベースはいうならばBoy meets Girlの青春ラブコメディ。

パンチラ盗撮なんてほんととにかく前半はけっこうバカらしくてくだらなくて、ちょいエロで
なにこれ~とか言いながらいっぱい笑った。

いちいちキメポーズも笑える~
すぐにセンパイたちも真っ青の巧みな技で盗撮の王子に


もとはちょっとした実話がベースらしく、
盗撮マニアの友人がカルトに入団していた妹を

「こっちの世界に戻ってこい」と説得したという事実ありきからストーリーを考えたという園監督。

そこからこんな盛りだくさんのストーリーに広げていくんだから奇想天外な頭のなかです!

観ていて思い出したのは、やっぱりタラちゃんの「キルビル」と、あとどこかアレハンドロ・ホドロフスキー監督の映画。
十字架が砂漠にドカンと出るカットが一瞬入ったり。



アクションも満載で、制服でバッタバタと敵の男どもをやっつける姿はもちろん「キルビル」の栗山千明。
そしてタラが参考にした「女囚さそり」のモチーフもちょろっと組み込まれる。


そこに、見事にキャラがハマったキャストたちの生み出すドラマ。



脇にもなかなか面白い人いっぱい。
キャラは普通なひとがいないマンガのような世界。

盗撮仲間。うちひとりは「センパイ」という愛称そのままなのもツボ。


主演の男の子ユウ、知らないなぁと思いながら観てたけどあとで調べたら

AAA(トリプルA)とかいうエイベックスからCD出してる西島隆弘。
イマイチ売れないアーティストの一人だったのね。
ちょっとか弱い、綺麗な顔立ちにぷっくりした唇がなかなか魅力的。
今やいくつかの映画に出演、賞もとっている。

父親で、神父のテツに渡部篤郎、 後妻になるカオリに渡辺真起子。
神父に体当たりで愛を求めるカオリをみてると、あいのむきだしってより
愛のおしうりじゃないの?って思ったけど
後半は見事に、無防備で、むきだしの 狂気の愛が描かれていく

他、板尾創路、吹越満(次回主演)、なすび(久々に発見)。

 

なにより素晴らしかったのは、満島ひかりと安藤サクラ。
川の底からこんにちは」でわたしは知って「悪人」とかそのほか色々出てるけど
ほんとにこの子のナチュラルな魅力。
なんか、ギトギトしたエロではなく、楚々としたエロ可愛さがあるコだと思う。

男嫌いのヨーコは、助けてもらった「さそり」と名乗る女に恋をする。
それ以外の彼女は、愛するのは海外の女性ミュージシャンのほか、男はカート・コバーンのみ。
そこで「さそり」に恋しちゃったヨーコは、声も態度も完全オトメに早変わり

パンチラを見て運命を感じたヨーコが、
男としての自分の方じゃなく、「さそり」の方に惚れ、ユウは窮地に。
女からみても、満島ひかりちゃんかわいすぎ(笑)



謎の女、コイケには安藤サクラ。

とにかくキモいって思わずいいたくなる怪しいキャラでいくつもの顔を持つ
宗教団体の一員。

これ一体誰?と思い調べたら 安藤和津さんと奥田瑛二氏の実娘。
大森立嗣の「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」ではカヨちゃんやった子なのね~。
(って見てないけど)

とにかくその個性的な顔立ち、イっちゃってる不気味な存在感に拍手!





ゼロ教会の宗教、家族拉致にまで発展し、ユウとヨーコの関係は?!
この話、どう結末を迎える!?
と持ったら怒涛の後半の展開!

そもそも人は愛に始まり、愛にかえっていくのか。
宗教論を唱えるのではなく とにかく笑えるように仕上げたというこの作品。

クライマックスの、海辺でのヨーコの長セリフシーンも圧巻。
新約聖書のコリントの信徒への手紙一第13章・愛の賛歌。


徹底的に人を愛すること、愛を守り抜くこと、
そもそも愛って?

とりつくろわず、もっと本能むきだしで生きようよ!
変態でもいいじゃない(笑)

そんなすごいパワーをもった作品でした★

好みによってかなり評価は分かれるだろうけど、わたしはとにかく面白かった♪


あ、そうそう 面白い映画にはいい音楽もつきもの♡
前半の「ボレロ」と、後半のテーマ曲/ゆらゆら帝国の「空洞です」も良かった~♪ 


 公式サイト
愛のむきだし    2008年 日本  237min
日本公開/2009年1月31日
絶賛レンタル&セル発売中~




まだまだある園子温をもっと、そして満島ひかりちゃんの出演作も
少しづつ全部見てみようかな~
気になってたホラー「エクステ」も園監督で、ひかりちゃんもチラッと出てるようだし★


園子温監督最新作
冷たい熱帯魚」は今月29日から公開!
楽しみ♪




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Get Him to the Greek / 伝説のロックスター再生計画!

2010-11-10 16:36:10 | Recommend Movie

 

 

 

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「寝取られ男のラブ♂バカンス」に出てきた女たらしロックミュージシャン、

アルダス・スノーのスピンオフ作品!

主演は、先日ケイティ・ペリーと結婚したばかりのラッセル・ブランド♪





全米、ヨーロッパで今年6月に公開されて初登場2位

ロッテントマトでは73%の支持率、同じ週に公開されたアシュトンとキャサリン・ハイグル共演のスパイコメディ(日本では12月公開)
「キラーズ」(「キス&キル」)を軽く押さえて2位の興行成績を記録。
あちらではもうDVDになってるけど、日本公開はやっぱり未定。(悲)

ノルウェーからの機内で吹替えで鑑賞
今回の旅行、行きと帰りで月をまたいだので、機内で観られる映画もチェンジして2倍、ラッキーでした

監督・製作・脚本は「寝取られ男のラブ♂バカンス」のニコラス・ストーラー。
プロデューサーは「40歳の童貞男」や「無ケーカクの命中男」で全米を席巻した、

お下品コメディお得意、ジャド・アパトウ

ちなみに2009年のアダム主演「Funny people」も劇場未公開。(追記、7/4DVDスルーでリリース)


「寝とられ男~」もまあまあ楽しめたけどよりこちらの方が断然面白い♪
下品でお馬鹿なシーンもこの監督だからあるけど、
音楽への情熱、友情も丁寧に描き、しっかりつくってあるコメディ


原題は、グリーク(ギリシャ)に連れてけ、じゃなくて 「L.A グリークシアターで彼を捕まえろ!!」
あいつをロスのグリークシアターにひっぱってけ!みたいな感じかな。



英国の野獣系ロック・スター、アルダス・スノーはアフリカ問題を歌にした「アフリカン・チャイルド」をリリースしたが、曲もミュージックビデオも酷いもの。
「これはアフリカで起きたアパルトヘイト以来の最悪なもの」と評されるほど。
このシングルはスノーのキャリアを滅ぼすものとなり、その結果酒と薬に溺れ、彼のガールフレンド・ジャッキーQとその息子は彼の元を去っていった。

一方、LAに住むアーロン・グリーンは大学卒業したてのレコード会社で働く新人。
音楽業界不況の今を打開するアイディアを求められていた。
彼は大ファンであるアルダス・スノーの10周年記念コンサートをLAのグリークシアターで行うことを提案する。
そのアイディアを買われたグリーンは、スノーをロンドンからLAのコンサート会場へと無事送り届ける大役を任されることに。
しかしすっかり酒と薬、パーティ三昧な堕落した日々を送るスノーを開催までに送り届けるのは至難の業だ!!





8/10(81点)



ロックオタクな音楽業界研修生とお下品ロックミュージシャン、男ふたりの珍道中


いやこういうくだらないけど、ちゃんとした映画って大好物
以前から、アダムのコメディとかにも出演してるアルダス・スノー役のラッセル・ブランドがとにかくサイコー
まず、この人ありき。
この人、もとはイギリスのコメディアン俳優なだけにパフォーマンスやらせたら天下一品、
私生活でも女好き&ドラッグとアルコール中毒。と、ほとんど地でいってる




そして、この人も♪


見た目は普段から二重あごのおデブで、ロックオタクな音楽事務所に勤めるアーロンに、ジョナ・ヒル。    
「スーパーバット 童貞ボーイズ」でも主演。一途で一生懸命な男がぴったり
「寝とられ男~」の方では、ホテルのウェイターで、音楽デビューしたくてアルダス・スノーにカセットを渡したりしてました 
本作では違うキャラで準主演に抜擢。(笑)




この全くタイプ全く逆、かみ合あわないどうみたって凸凹な二人のやりとりが楽しい~♪


ラッセル・ブランドってキモイんだけど、カッコイイ!
いやほんとどこかカッコイイの、



この映画を観れば、魅力わかります
え?別に分かりたくない?



アーロンのいつもキレまくってる上司にはPディディこと、Sean Combs(いつの間に改名?)
がかなりいい味★




「ハリポタ」のこの子まで本人役でカメオでチラッと。

他にもクリスティーナ・アギレラ、ピンクなど音楽界からのカメオも豪華!
ラッセルの妻、ケイティ・ペリーも登場するはずが、結婚しちゃったんでそのシーンはお蔵入り。ザンネン。

他にも2008年にノーベル経済学賞を受賞したことで知られる、ポール・クルーグマン教授がカメオとか、顔見たって知らないって。


そんなに珍しいアイディアとか、ストーリーではないんだけどちょこちょこと笑える。
とにかくくだらないけど、
主役のミュージシャン、アルダスがものすごい女にも時間にもルーズでだらしないしわがままで
アーロンは絶えず振り回されってぱなしなんだけど、
音楽を愛するファンのためなら一念発起、その情熱を爆発させるってとこがグッとくる。


共通点もなかった二人に、ある日芽生えた友情



一応馬鹿コメディだけど、ロック映画としての側面もきっちりしてて、起用の音楽もイイ
劇中のアホなプロモビデオも実によく出来てて楽しい♪
イギリスのロックスターでラッセルのダチ、カール・バラーに、元、パルプのジャーヴィス・コッカーが参加!
余談だけどカール・バラ—はソロで今年9月新宿タワレコでイベントしたのね

アルダス・スノーのオリジナル曲はそういうわけで、ハイ・クオリティ。
視聴)iTunes Preview 欲しいな♪





お馬鹿コメディファン、ロック映画ファン「寝とられ男のラブバカンス」を楽しめた人にはオススメ!
劇場公開なくてもDVDでは出るはず。また観たいな~。
というか、廉価版だったら欲しい





officialsite

Get Him to the Greek 2010年  アメリカ    109min

劇場公開未定

YouTube トレイラー


追記★やっとDVD決定!「伝説のロックスター再生計画!」

なんていう邦題で8/3DVDリリース やっぱり劇場公開はならず。

もう一度観るゾ~♪








妻、ケイティ・ペリーと



ロンドンタワーでこんなイベントまで





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イグジステンズ / eXistenZ

2010-02-22 13:37:22 | Recommend Movie
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イグジステンズ――それは究極の体感ゲーム

久々、オススメ映画コーナー

意外と観てない人も多いかもしれない、拾いもの的映画
ジュード・ロウ主演×監督・脚本、鬼才デイヴィッド・クローネンバーグ!
日本でも2000年4月に劇場公開した1999年の作品

この映画、大好きで昔人によく勧めてたっけ。(万人ウケするような映画ではないけど、、、、)
2年に1回くらい観直すんだけどこの間久々にまた観てやっぱり面白い♪
やっとレビューが書けた
クローネンバーグ初期の「ビデオドローム」もマニアックだけど面白かったな。

新感覚の仮想現実ゲームをめぐる陰謀劇に巻き込まれた青年とゲームデザイナーの姿を描くスリラー。

同じく1999年のウォシャウスキー兄弟監督「マトリックス」や最近なら「アバター」も自分とは別のところで自分を操作する内容だけど
こちらは新感覚のゲーム。それが社会に混乱を巻き起こし、、、っていう話。


そのゲームポッドというのが普通じゃない!

本体は両生類の有精卵を原料とした生体ポッド

初めはピアスの穴でも開けるかのように、脊髄にズドンと1発


こんな風に穴が開いたら 

コードを差して
プレイ開始!
入りづらい時には舐めてね☆
原動力は人間のエネルギー!
プレイヤーが体調悪いとゲームにも悪影響。


ほかに、動物の死体と軟骨で作ったグリッスル・ガンといった異様な小道具は悪趣味極まりない
でもそこが、クローネンバーグ作品らしい
このグリッスル・ガン、弾はなんと人間の乳歯!
小道具まで見事なキャラクター

一時、この銃のフィギュアまで海外では売られてて、マニアの間で人気完売だったとか。



SFなのでこんなのも登場。



背中に差して寝ながらプレイってなんかちょっとエッチなんだよね、(笑)
劇場公開の時のコピーなんて
「背中から始めて、脳でイク。」だもん  

ポッドにウィルスが入って、修理するときはエグイ中身まで見せちゃう
そういうの苦手な人はその時点でこの作品ダメだろうけど。。。

ジュードだからイイ!っていう映画ではありません

ジュードじゃなくても良かったかもしれない、でもこのダークで怪しい雰囲気に、
決して華やかな美人というのとは違う、地味で少し影のあるジェニファー・ジェイソン・リー相手に
新人警備員なジュードがなかなかハマってる。



ゲーム自体の面白さは掘り下げられてないけど、
仮想世界では、勝手にその場にあったキャラクターになってしまい、
口からセリフが出てくるほか、適したセリフを言わないと先に進めないとか、
同じセリフ繰り返されちゃうとか、ポーズの時は単にうなだれてたりとか
その辺りも面白い。
極めつけはラスト
昔はよくあった、
オチでそうきたか~!と思えるのが面白い




当たり前だけどジュード、観る度 「若い~!」って思っちゃう、でも今の方がイイ男

実はちょこちょこと名俳優たちが脇を固めてて、
ウィレム・デフォー、イアン・ホルム、ドン・マッケラー、サラ・ポーリーがそれぞれ出演は少しだけど、印象深い名演技をそれぞれみせる。

謎めいた世界にピッタリな音楽は、ハワード・ショア。




現実と仮想世界入り乱れ系お好きな方は是非


9/10


近未来。誰もが脊髄にバイオポートなる穴を開け、そこにゲームポッド(=コントローラー)を接続して仮想現実ゲームを楽しんでいた。
新作ゲーム「イグジステンズ」の発表会場で、カリスマ的な天才ゲームデザイナー、アレグラが突然銃撃され、警備員のテッドは彼女を連れて逃亡。
事件の背後には会社もからんだ陰謀があるらしい。
真相を探るべく、アレグラの友人ビヌカーの助けを受けてゲームのなかに身を投じるふたり。
いかがわしいゲームショップ、ニジマスの養殖場を利用したゲームポッド工場、突然変異した両生類が出される中華料理店等々、各所をめぐるたび、ふたりの前に「反イグジステンズ主義者」が現れる。
誰が敵か味方か分からない混乱の果て、ゴールで思いがけない真相にふたりは直面する...!。




 イグジステンズ
eXistenZ   1999年   カナダ=イギリス    97min

ベルリン国際映画祭 芸術貢献賞受賞



この「イグジステンズ」に出演してる好きなオッサン俳優、ウィレム・デフォーの最新作ダークファンタジー

ダレン・シャン」は3月19日(金)公開
これ、渡辺謙さんもスゴイ姿で出演!



ジュードの次回作の話は先日書いちゃったので
モデルを務めるダンヒルの、じゃなかった
新しく始めたDiorの香水のポスター載せときます


3/12~「シャーロック・ホームズ





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チョコレート・ファイター / Chocolate

2010-01-05 12:45:00 | Recommend Movie

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タランティーノが2009年面白かった映画で5位に挙げてた作品!

1月に観たい映画リストはもうちょっとお待ちを。
タイ関係続きます~。

そう、これはタイ映画

タラのベストの際に何人かの方から日本でも公開したというコメントいただいて知ったけど、
日本でもちゃんとこの春劇場公開してたのね。なんでわたし知らなかったんだろ??


全米公開時タイトルは「チョコレート」原題も「チョコレート」で、邦題はファイターが付いた。

なぜチョコレートなのか?

主人公の、自閉症の女の子がチョコレート食べてるから。
香港映画の「ゴッド・ギャンブラー」でも主演のチョウ・ユンファが、ちょっと頭は弱いけど
ギャンブル強くてチョコいつも食べてたのに似てる?!

この映画、タイ帰国後の年末に観たんだけど
2009年のベストムービーに入れてる人も度々みかけました
タイで爆発的大ヒットを記録した痛快アクション・ムービーで、
監督はもうすぐ2が公開される「マッハ!!!」「トム・ヤム・クン!」のプラッチャヤー・ピンゲーオ。

感想から言うと、面白かった~

タラちゃんが気に入るのも納得。



日本の大物ヤクザ、マサシとタイ人女性ジンを両親に持つゼン。
自閉症の彼女はチョコレートとアクション映画が大好きな女の子。
たぐいまれな身体能力で、ビデオで一度観たアクションをすぐに自分の技にしてしまう!
少女になったゼンはある日、最愛の母ジンが白血病に冒されていることを知る。
多額の治療費を工面するため、ジンの手帳に記されたリストを頼りに、
彼女が金を貸している人々を訪ねて金を回収してまわろうとするゼンだったが…。




7/10


女子が強い映画、大好き~
復讐映画も大好き~


これは、
スタントなし!CGなし!の生身の身体張ったアクションなのが素晴らしい


主演で新人のジージャーちゃんは元々はテコンドー選手で、この映画の為に4年もかけて修行をしたんだとか。


母親の仇撃ち。内容もどこかタラちゃんの「キルビル」っぽくもあり、
クレイジー99みたいな次々出てくる敵相手に、バッタバタと少女が一人でなぎ倒してく姿、スゴい!

でもアクションは「キルビル」のチャンバラごっこと違って本物!
(でもキル・ビル好き


母親をやられてからの少女の快進撃たるや、相当凄い
外に飛び出して、塀よじ上って屋根から突き落としたり!
シンチーの「カンフー・ハッスル」真っ青!のワイヤーアクション

エンドロールで見られる、撮影メイキングではほんとにスタントマンなしで
やってるから、まともに顔面パンチ食らってたり、ぶつけたりアクシデント、
怪我はアタリマエって感じで痛そ~!




カンフー映画や、格闘アクションもの好きな人はとくに必見

ストーリーがもうちょっと面白かったらもっと最高だったけど、
アクションはサイコー!のひとこと!
なぜか、こんな風に戦ってみたいなんて思ってしまうのでした。

あと後半の戦いで突然出て来た、オタクみたいなジャージにメガネの若い男、
動きがキレてて
すごい面白かった♪
この人とのシーンをもっと見たかったなぁ。
画像探したけど見つからず、、、、



阿部ちゃん(寛)、ちょい役かと思ったらけっこう出てました☆


この最後までしつこい男、ヅラみたいな頭で笑えた~



後半はなぜか、松山ケンイチにも見えるジージャーちゃん、現在25歳。
(撮影時、23歳。高校生かと思った)











 公式サイト
Chocolate /ช็อคโกแลต   2008年  タイ   99min
DVDレンタル&セル 絶賛リリース中~

タイの映画、これまでにも「アタックナンバーハーフ」「レベル・サーティーン」「マッハ!!!」など面白いのあったけど、
今後も注目していきたいな~♪



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ファイトクラブ / FIGHT CLUB

2009-07-28 22:46:42 | Recommend Movie

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『セブン』に続いてデヴィッド・フィンチャー監督×ブラピの二作目
演技派、エドワード・ノートンとW主演で魅せる、内なる自分との熱き戦い

ノートン作品、久々に立て続けで観てました~。
劇場で公開当時観た時は、ラストにまた軽い衝撃(流れで途中からわかる作りだけど)
面白い~っと唸ったっけ。
日本でも話題だったし観てる人も多いだろうけど、これもオススメ映画に加えたい1本!

公開時後はDVD買ったので1、2度観てたけど かなりひさしぶりに観た感想は、、、

やっぱり面白かった♪

内容(オチ)知ってても楽しめる映画はやっぱりイイ。

エドワード・ノートン出演作としては、先日書いた『アメリカン・ヒストリーX』の翌年、1999年の作品


この二人のカリスマ性!!

プロの役者の演技を改めて誉めるのナンだけど
二人の演技合戦がまた最高ブラボー


今じゃティム•バートンの愛妻として、現在公開中の『ハリーポッターと秘密のプリンス』にも出てるヘレナ・ボナム=カーター

この人の存在も結構重要

あとはファイトクラブのメンバーとして、まだ主演はれるほどじゃなかったジャレッド・レトも出演。



8/10



何年も経ってからまた観ると、印象的だったシーンは記憶にあっても
細かいところでこんなんだったんだ。っていう再発見や
再確認が出来てまた面白い。 
この作品、『セブン』とはまた違って映像的にもかなり凝ってて実験的なアソビや
って
今じゃ確か使用規制されてる、サブリミナル効果でほんの数秒、
関係ない写真をまぎれこませて撮ってたりっていう視覚効果も狙ってたり、
ビジュアル的に面白いってシーンがいくつもある。
主人公の、ノートン演じる男が不眠症で、いくつかのセミナーに掛け持ちで通ってたり
(しかもそれは全部がその患者でもなく、単にそこにいて全て吐き出す人を見ることで自分も安堵し、眠れるという理由)
デカ胸を持つ大男の胸で泣くノートン

そこで出逢うヘレナ演じる少し変わった女も、喫茶店より安い値段でコーヒーが飲める!なんていうヘンな理由だったり。

随所でかなりユーモラスだったりして、こんなに笑いのエッセンス入ってたんだ~と気づかされた。
もちろんコメディではないけど。

ラストの方はもうインパクト強過ぎたせいで記憶鮮明で、何年後に観たってぜんぜん忘れちゃいなかったんだけど

こういう心の内面の色々な問題を抱えたことにより形成された多重人格っていうのは
いくつかの本や映画でテーマになってたりするけど
(最初に映画で観たのは『レイジングケイン』)すごく興味深い。
映画のネタバレにも繋がっちゃうかもだけど、実際の話だと「ビリーミリガン」という20以上の多重人格で犯罪を犯した人物もいる。

あ、この話になるとまた話がそれていきそうなので元に戻すと

ブラピのカリスマ的なイメージと、一見弱そうなんだけど、、、、
っていうノートンの雰囲気がぴったりマッチしていて、
これ以上ないキャスティング。



マジメな男だったはずなのに 実はワル?(笑)
っていう意外性がポイント
そんなギャップに女は弱い!?

ブラピは今よりシマってていいカラダ。


そしてこの映画、詳しい事を話すとまだもしかして観てなくてこれから、、、って人や
内容忘れててまた観る人の妨げになるので(なにをいまさら)

未見の方は是非!  もう忘れたって方は再観を♪
この頃のフィンチャー作品、個人的には一番好きだったなぁ~。(遠い目、、、、、)


この映画、
単なる男同士、魂ぶつけ合って熱く戦う映画!と捉えたら大間違い
解説なんかには「暴力と凶器に魅入られていく男のドラマ」なんて書いてあるけど、
理想の自分と現実の自分、内なる自分との戦い
というテーマを持つ、実は奥深い?作品です~

ブラピもイイけどノートンもね

※これはオチではありません。


心の中に問題を抱えるエグゼクティブ青年ジャックはタイラーと名乗る男と知り合う。
ふとしたことからタイラーとジャックが殴り合いを始めると、そこには多くの見物人が。
その後、タイラーは酒場の地下でファイトクラブなる拳闘の秘密集会を仕切ることに。
たくさんの男たちがスリルを求めて集まるようになるが、やがてそのクラブは恐るべきテロ集団へと変貌していく……。





ファイトクラブ goo
FIGHT CLUB   1999年   アメリカ   139min

20th Fox DVD ファイトクラブ

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当時のプレミアでのフォト載せときます

こんな可愛いへレナ見たことないかも(笑)


ちょっと子供っぽいノートン!と、抱きつかれて直立不動でにやけるブラピも可愛い!



残念ながらフィチャー監督は可愛いとは言えません。
(ブラピとフィンチャー、実は歳1つ違いでした


フィンチャー×ブラッド・ピットの『ベンジャミン・バトン-数奇なる人生-』が7/15より、レンタル&リリース中

フィンチャー監督の次回作は2010年公開予定『The Social Network』
キャストなど、詳しい事はまだ未定。ブラピは出なさそう。


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