なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

皮質下出血

2016年03月28日 | Weblog

 朝病院に来ると、昨日の当直だった神経内科医から早朝に受診した58歳男性をよろしくと言われた。3日前から悪寒(微熱程度)・関節痛があり、一昨日から嘔吐と下痢(泥状便5~6回)が続いていた。3日間ほとんど食べていないという。血液検査で血液濃縮が著明で、急性腎前性腎不全になっていた。外来でノロウイルス迅速試験を行ったが陰性だった。便培養も提出した。

 感染性胃腸炎疑いとして個室に入院とした。外来から点滴500mlが2本入ったところで、尿も出て、お茶とかポカリが飲みたいが、買ってきてもらえますかと言われた。母親と二人暮らしだが、その母親は透析を受けていて、今日詰まりかけのシャントの拡張術を受けていて、姉がそちらに行っていて、誰ももこちらには来れないという。看護助手さんが、お金を預かって買いにいってくれた。3日くらいの点滴で何とかなりそうだ。

 昨夜の当直帯で20歳代後半の女性が、新幹線の駅から救急搬入された。一昨日の夜に突然頭痛が発症して、夜間の救急センターを受診した。麻痺などの神経症状はなく、カロナールを処方された。この方は転勤で関東圏に異動になったため、昨日新幹線で移動していたが、栃木県まで行ったところで頭痛ががまんできなくなり、東北の自宅へ戻ることにした。さらに我慢できなくなり、当地で新幹線を降りて救急要請となった。当院に搬入されて頭部CTを行うと、皮質下出血を認めた。そのまま脳神経外科のある医療センターへ救急搬送となった。出血の周囲に浮腫があり、一昨日の発症と判断され、基礎疾患として動静脈奇形などが考えられるそうだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« また糖尿病壊疽 | トップ | 心疾患が続く »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事