なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ビタミンB12欠乏、葉酸欠乏

2018年06月23日 | Weblog

 先週の金曜日当直帯に87歳女性が食欲不振・易疲労感で救急外来を受診した(当直は眼科医)。血液検査で大球性貧血があり、緊急性はないが、経過をみるために内科入院になった。

 内科当番だった内科の若い先生が主治医になって、月曜日に相談された。Hb6.9g/dl・MCV112.3と大球性といっても、巨赤芽球性貧血で間違いないという120~130以上ではない。入院時の検査で血清鉄は正常下限で血清フェリチンは正常域だった。白血球数2500と低下しているが、白血球分画は異常なし。血小板数は24万と正常だった。

 血清ビタミンB12と葉酸は提出されていて、外注結果待ちになる。巨赤芽球性貧血以外の可能性もあるが、いきなり骨髄穿刺する必要もないので、そのまま結果待ちにした。

 結果はビタミンB12は正常下限で葉酸は低下していた。胃切除はしてないので悪性貧血相当になるのだろうか。上部消化管内視鏡検査は萎縮性胃炎のみだった。検査費用は、抗壁細胞抗体は5000円で抗内因子抗体は数万円するというので、提出はやめた。

 ビタミンB12(メチコバール)と葉酸(フォリアミン)を補充して経過をみることになった。入院してからは(補充前から)少しずつ食事摂取は良くなってきていた。要は栄養障害というだけなのだろうか。

 

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