なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

脳幹梗塞

2022年11月24日 | Weblog

 先々週(11月9日)、施設に入所中の102歳女性が構語障害で受診した。救急当番だった外科医(大学病院外科)がMRI検査をして、脳幹梗塞(左橋)を認めた。

 内科の入院当番は腎臓内科の若い先生だったので、脳梗塞として入院させていた。102歳なので病状急変もあり得ますとは、家族に伝えていた。超高齢者が普通の当院としても最高齢になる。

 亀背著明で仰臥はできず、側臥位になっている。車椅子にはうまく治まるようだ。意識はこの患者さんなりに清明で、バイタルは問題なかった。

 食事摂取できない可能性もあったが、点滴で経過をみて嚥下訓練を行うと、嚥下調整食3を摂食できるのだった。もともと動きは全介助なので、それ以上のリハビリは必要がない(関節拘縮予防は必要)。

 家族は入院よりも施設での生活を希望している。施設で介護調査に来てもらって、退院の予定となった。脳幹梗塞をものともせず、丈夫なものだ。

 腎臓内科の若い先生が、上下肢MMTは3以上と表現していた。確かに、指示で手足を動かすが、102歳の筋力ではどのくらい抵抗に逆らって動かせるかの判断は難しい。肩・肘・手と関節を分けて表現するのも難しいから、その表現でいいのかもしれない。 

 

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