なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

間質性肺炎

2024年01月06日 | 間質性肺炎・器質化肺炎

 1月4日に発熱外来を92歳女性が受診した。症状は数日前からの鼻汁・咽頭痛・咳・発熱で、それだけ見れば上気道炎だった。コロナとインフルエンザの迅速試験は陰性だった。年齢だけでも精査の多少になるが、この患者さんは間質性肺炎があった。

 

 2013年2月に長引く咳で胸部X線・CTを撮影すると、間質性変化を認めた。地域の基幹病院呼吸器内科の外来に紹介した。

 当時でも82歳なので、一度診て戻されるかもしれないと思いながらの紹介だった。(家族が予後についての説明を受けるだけでも紹介の甲斐はある)定期的な経過観察となり、3か月に1回通院継続となっていた。

 高血圧症当院にも3か月に1回通院していたが、2022年9月に高齢で通院も大変なので(実際は家族が連れて行くだけ)、あとは貴院で経過をみるようにということだった。送られてきたCD画像では、間質性変化は漸増して肺全体に及んでいた。年齢を考えると元気だった。

 

 1月4日の血液検査では白血球11300・CRP18.8と高値で、LDHが254と有意に上昇していた。胸部X線・CTで両側の網状影とすりガラス陰影を認めた。

 呼吸器外来に来ていた先生に、COVID-19の79歳男性に続いて相談した。間質性肺炎の増悪のようだが、細菌性肺炎の併発も否定できないということだった。

 

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