なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

コロナの対応

2023年04月01日 | Weblog

 内科の別の先生が、誤嚥性肺炎で入院した95歳男性を診ていた。2月に院内でCOVID-19のクラスターが発生した時に、この患者さんも罹患してしまった。

 レムデシビル点滴静注で治療して、何とかコロナ自体は回復した。経口摂取は困難で、高カロリー輸液をするか、経管栄養を行うかを家族と相談したが、どちらも希望しなかった。

 末梢静脈からの点滴で経過をみることになったが、案外病状は安定していた。地域包括ケア病棟の入院期限も過ぎているので、療養型病床のある病院に転院の予定となった。

 療養型病床のある病院は、高カロリー輸液で維持する患者さんは大抵受けてくれるが、末梢の点滴(看取りになる)で診ている患者さんを受けるかは相談しだいになる。

 転院に当たって、直近でのコロナのPCR検査をするよう要求される。2月半ばにCOVID-19罹患なので、まだPCR陽性と出る可能性があると先方に伝えたが、それでもPCR検査を要求された。

 結果はPCR陽性だった。発熱・呼吸器症状はなく、コロナの抗原定性試験は陰性だった。2月のコロナ感染によるPCR陽性が続いているものと説明したが、PCR陽性はダメということで、転院延期となった。1~2週間後にPCR再検するしかない。

 

 病棟の看護助手さんの母親(高齢者、症状あり)が市内のクリニックを受診して、コロナの検査が陽性だった(抗原定性検査だろう)。12月にもクリニックで検査して陽性となって、COVID-19と診断されていた。ウイルスの株が違うのだろうか。

 クリニックの先生から、その陽性となった母親はデイサービスにも普通に通所していいし、同居の濃厚接触者である娘さんもそのまま勤務していい、と説明されたそうだ。

 コロナはまだ5類になっていないし、5類になったとしても、罹患者は一定期間の自宅静養が好ましいだろう。インフルエンザに罹患したとして、(症状があるのに)そのままデイサービスに行くのはまずいのと同じことだ。

 同居の娘である看護助手さんは自宅待機として、通所している施設にもコロナ罹患を伝えて、デイサービスを休ませるよう勧めた。(その日デイサービスに行っているので、施設ではびっくりするだろう。)

 

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