なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

完全房室ブロック

2020年06月26日 | Weblog

 神経内科医が身内の葬儀で先週から休んでいるので、神経内科外来の薬出しをしていた。降圧薬と抗血小板薬の患者さんはそのまま薬だけ出していたが、検査が入っている患者さんは結果をみることになる。

 火曜日に神経内科外来を受診した72歳女性は、前の週に受診した際、1週間前からの両下腿~足の浮腫を訴えていた。心電図で完全房室ブロックを認めた。BNPもふだんは10~20くらいだが、162と上昇していた。

 ホルター心電図を行って、1週間後に結果を聞きに来たのだった。両下腿~足の浮腫は同様だった。心電図を見ると、QRS波はnarrowに近く、房室結節に近い心室からの調律で心拍数は40/分台だった。

 ホルター心電図の結果を見て、循環器科相談となっていた。発作性の不整脈ではないので、12誘導1枚で診断決定となり、ホルター心電図を行っても診断は変わらない(調律が戻らないことはわかった)。

 予定通り?、循環器科医に相談した。木曜日が定期のペースメーカー植え込み日になっているので、水曜日に入院して行うことになった(クリニカルパス使用)。夫の兄弟が心臓ペースメーカー植え込み術を受けているので、理解は早かったそうだ。

 あとで循環器科医に「先生はもらい事故みたいなのものですか」と言われた。循環器科にすぐに回しただけなので、大した手間ではない。

 

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