なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

脳底動脈頂部動脈瘤

2020年06月04日 | Weblog

 くも膜下出血の93歳女性が脳血管障害の専門病院から転院してきた。内科の別の先生が受けていたが、外来で診て救急搬送していた関係で直接連絡が来たらしい(通常、内科系の転院は当方に来る)。

 4月半ばに救急搬入されていた。頭部CTと頭部MRIの両者が検査された。くも膜下出血だと、頭部CTで診断がついて、そのまま転院搬送になるのでMRIまでしていない。脳梗塞疑いで頭部MRIを行ない、くも膜下出血と判明して頭部CTで確認?していたのだった。MRAも行なわれたので、脳底動脈頂部の脳動脈瘤(basilar artery tip aneurysm)が検出されていた。

 当院から、地域の基幹病院脳外科に搬送した。脳外科医が診て、脳底動脈の動脈瘤なので、さらに脳血管内治療ができる専門病院に搬送された。コイル塞栓術が施行されて病状は安定したとある。

 ただ経口摂取はできず、経鼻胃管による経管栄養になっていた。当院搬入時の心電図では正常洞調律だったが、心房細動になって抗凝固薬(DOAC)が処方されていた。

 リハビリの対象としては難しいので、施設入所を目指すしかないか。

 (MRAで脳底動脈頂部に3mmの脳動脈瘤が描出されている。この部位の脳動脈瘤は初めて見た。)

 

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