なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

抗インフルエンザ薬はどうしよう

2016年11月23日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。インフルエンザは小児の1例のみだった。咳はほとんどなく、高熱と咽頭痛だったが、母親がインフルエンザの子供と接触したので検査希望ということだった。迅速試験を行うとインフルンザA型陽性と出て、母親が診断したという形になった。

 ほとんどは小児の嘔吐・発熱・下痢で、一人だけ外来で点滴をしたが、後は水分はとれますという子が多かった。経口摂取できるかどうか、不安な子3人は、制吐剤を坐薬か内服で使用して院内の点滴室で1~2時間経過をみたが、嘔気が治まって水分も少しとれて帰宅した。いくつかの保育園で流行っているそうだ。

 昨年はインフルエンザに対して、吸入できない小児以外はほとんどにラニナミビル(イナビル)吸入を処方した。ただ、効果はプレセボと同等とある(日本でローカルドラッグ?)。実際は、オセルタミビル(タミフル)内服やザナミビル(リレンザ)吸入の方が、症状緩和の短縮や死亡率・入院率・肺炎のリスク低下のエビデンスがある。食欲低下があって、外来で点滴をする患者さんや入院患者さん(点滴あり)では、ペラミビル(ラピアクタ)点滴静注をしていた。効果はオセルタミビルと同等とのこと。

 今年は抗インフルエンザ薬をどうしたものか。処方しないという選択はなかなか取りにくいし。自分がインフルエンザになったら、タミフル+麻黄湯にするつもりだ。(リレンザは小児科でイナビルに交換してしまって、院内処方にはすでになかった)

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