なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺膿瘍

2014年03月25日 | Weblog

 82歳男性が施設から肺炎疑いで搬送されてきた。昨年末に脳梗塞で入院して、リハビリをした後、2週間前に退院していた。誤嚥性肺炎だろうと思っていたが、胸部CTを撮ると、左肺になんだこれは(放射線技師と一緒に唱和した)という陰影があった。肺炎の浸潤影ではなくて膿瘍だった。かなり広がっている。おそらく、入院中から誤嚥性肺炎になって、潜在性に2週間弱かけて温めた結果をみているようだ。誤嚥性肺炎が治っても、嚥下障害で胃瘻造設になるのを想定していたが、治癒するかどうかという問題になってきた。

 その後、施設に入所している82歳女性がインフルエンザに罹患して吐いていると、内科医院から紹介されてきた。認知症で点滴をすぐに抜かれてしまった。施設におけないので、入院になる。個室がほとんど埋まっていて残っていた一番いい個室に入院となった。感染症など病院の事情で個室入院になると個室料はとれない。入院中の手間は何倍もかかるが、しょうかない。全国のどこの病院でも、認知症の高齢者の入院では苦労しているのだろう。まず点滴が必要になるが、すぐに抜かれてしまう。

コメント
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