なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

入院いろいろ

2014年03月07日 | Weblog

 嘔吐下痢で受診した22歳男性は、便のノルウイルス迅速試験が陽性だった。周囲に胃腸炎の人はいなかったという。食事も水分もとれないので短期入院とした。2-3日で回復して退院するのではないか。

 87歳男性が消化器科の外来を受診して入居しているケアハウスに戻った。昼食に麺を食べて、ムセって呼吸困難となり、救急搬入された。酸素飽和度が下がっていたが、胸部X線・CTで明らかな肺炎の陰影はなかった。早すぎてまだ浸潤影は出ないのだろう。入院で誤嚥性肺炎として治療することにした。この患者さんは胃癌と腸骨大動脈瘤があるが、どちらも手術は無理と判断されて経過観察になっている。すでに胃癌の診断から2年が経過して、腹水も少量あった。

 夕方に80歳男性が施設から救急搬送されてきた。5日前から発熱があり、今日は腹部膨満(鼓腸)が出現した。胸部X線で肺炎があった。腹部CTでは、大腸ガスが増加しるが、明らかな腫瘤はなかった。腸管の動きが悪いだけなのかもしれない。脳梗塞後遺症で左不全片麻痺がある。認知症があってじっとしていない。病棟の看護師さんが苦労することになる。

 最初の若者のような患者さんだけだと楽だが、高齢者+認知症の患者さんがいないと病院はやっていけない。

コメント
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