なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

認知症の診断をどうするか

2014年03月17日 | Weblog

 免許センターから認知症の診断依頼が来ていた80歳台男性は、血管性認知症と診断された。長谷川式と頭部MRIを施行して、神経内科外来に紹介したが、普通の神経内科医は認知症にあまり興味がないようだ。血管性認知症です、で終わりだった。治療についても、アルツハイマー型に比べると大したものがないので、まあ抗血小板薬くらいかなということだった。

 今後もこのような免許センターからの認知症診断依頼があるとすれば、診断の筋道をつけておく必要がある。認知症外来(物忘れ外来という名称もある)に紹介して、きちんと診てもらうのがいいのだろう。当地域の基幹病院には4名の神経内科医がいて、そのうち1名が高次機能障害の教室で研究していた。当市の医師会の講演会で話をしてもらったこともある。はたして、認知症疑いを全部紹介していいのかはわからない。患者数が多すぎて、そのくらいはそっちで診てくれといわれるかもしれない。当院のひとり神経内科医は脳血管障害とパーキンソン病だけで手一杯のようだ。

 当院内科もありふれた糖尿病の患者さんだけでも、多すぎて診きれない。何とかして、ある程度血糖コントロールがついたところで、内科医院(クリニック)に紹介したいと思っている。

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