なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急遽退院希望

2013年05月01日 | Weblog

 78歳女性が急性腎盂腎炎と食欲不振で入院していた。抗菌薬投与で感染症は軽快したが、食欲不振が続いた。ふだんはダミ声で悪口雑言の人だが、うつの傾向がある。抗うつ剤投与でしだいに食欲が出てきた。処方を調整して紹介先の内科クリニックに戻す予定だった。元気になったら入院がイヤになって急に昨日から帰ると言い出した。家族はもう少し良くなったからと希望したが、本人はまったく夫のいうことなど聞かない。急遽明日退院になった。

 81歳男性の肺癌緩和ケアの患者さんは、食欲不振で入院していた。肺癌は放射線療法のみ受けていて、右肺はがんそのもの+癌性胸膜炎でつぶれていた。ステロイド投与で思いがけず、食欲が出て、外出を希望するようになった。そうやら自宅に戻ってタバコを吸いたいらしい。通常ならば禁煙だが、余命が限られているので教科書通りには禁止しにくい。病院のトイレでか隠れて吸っていることも判明した(病院敷地内全面禁煙)。それらの事情もあり、急遽明日いったん退院となった。2週間後に外来としたが、できれば1か月もってほしい。

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