なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

アルコール性けいれん?

2013年05月17日 | Weblog

 昨夜の当直帯で50歳台前半の男性が意識混濁で救急搬入された。当直医は外科医だった。血液検査で中等度の肝機能障害があり、血中アンモニアは正常域だった。C型肝炎があるが、インターフェロン治療を受けてウイルスが消えたということだった(他院なので詳細不明)。腎機能障害も軽度にあってもともとなのか脱水症のためかわからない。アルコール性ケトアシドーシスではなかった。血清ナトリウムが120と低値だった。飲酒はビールだけで量的にはそれほどではないようだが、朝から飲むこともあるという。ただし父親の介護があって夜間も手がかかるらしい。当番の消化器科医が主治医で入院になった。

 入院後、呼びけると返事はするが、ぼんやりしていた。いつもより飲酒が多かったのではないか。短時間の強直性けいれんを数回起こした。神経内科医に相談すると、低ナトリウムのためというよりは、アルコール性ではないかという。電解質(低カリウムもある)を補正しながら、ビタミン混合の点滴で経過をみることになった。脳波検査も予定した。

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