なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

医学書の古書

2013年05月11日 | Weblog

 文科系の本と違って、理科系の本は古くなれば価値がなくなる。医学書も10年たてば役に立たないので、価値はない。でも、最近年をとったせいか、研修医のころに読んだ医学書が懐かしく思い出される。アマゾンで検索すると個人書店(あるいは個人)が売りに出していた。

 1984年に第2版が出た阿部正和先生(慈恵会医科大学)と平田幸正先生(東京女子医大)による糖尿病の対話本を購入した。紙は変色している。当時のインスリンはレギュラー、NPHインスリン、さらにラピタードだった。ただただ懐かしい。出版されてすぐに購入したが、いつの間にはかなくしてしまった本だ。

 ついでに消化管用薬の本とウイルス性肝炎の本も購入することにした。もちろん内容は古く、診療の役には立たない。あと定年まで10年を切ったしまった今だからこそほしくなる。年齢の割には、研修医向けの本や多方面の臨床の本をよく買っているほうだと思うが、臨床医として先が短くなって、これまでのことを振り返る時期なのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳梗塞

2013年05月11日 | Weblog

 今日土曜日は内科の日直で出ている。76歳男性が昨夕からの右不全片麻痺と構語障害で救急外来を受診した。意識は清明で何とか歩行はできる。頭部CTで脳出血はなかった。梗塞巣ははっきりしていなかった。続いて頭部MRIを行うと、拡散強調画像で左被殻に1cmほどの脳梗塞を認めた。当院は神経内科医が1名で、土日夜間はオンコールになっていない。当番の内科系医師がたんとうすることになっている。もっとも脳幹梗塞などは、電話で神経内科医に連絡して、当面の指示を受けて神経内科で入院させている。患者さんと家族に聞いてみると、脳卒中の専門病院を希望された。電話してみると、診てもらえることになり、さっそく搬送した。急性期の治療後は、おそらくリハビリ目的で当院の神経内科へ戻らされると思うが、症状が安定するまで診てもらう方がいい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする