横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

湯の丸高原の花3

2007-08-07 08:06:44 | 近所

鏡池が展望できるあたりへ来ると霧が晴れた。
湯の丸高原・池の平湿原あたりは数万年前に火口だったそうだ。
そこに土砂や植物が堆積して泥炭層ができた上にミズゴケが生えて水を貯め湿原になった。
バスを降りて、ここまでは外輪山に相当する部分を歩いてきたことになるのだろうか。
その道すがら多くの花を見たが、今回はキク科の花に注目する。


イワインチン(キク科)岩茵陳、イワヨモギ
最初はイワインチン。咲きはじめというところか。
茵陳すなわちカワラヨモギに葉が似ていて岩場に生えるのでイワインチンと呼ばれる。


ヤマハハコ(キク科)
ヤマハハコの丸く白いのは総苞片で、開くと花びらのように見えて、
その上に黄色の筒状花が咲く。


オヤマボクチ(キク科)
ところで、火口というのは「かこう」のほかに「ほくち」とも読む。
ほくちとは火打石から出る火花を着火させる綿のようなもの。
オヤマボクチなどのホクチと呼ばれる草の葉の裏の綿毛も「火口」になる。
また、この葉は蕎麦のつなぎにも利用されるという。

これから花咲くオヤマボクチはその向こうに見えるアザミの仲間。


霧が晴れて温度が上がったせいか、ヒョウモンモドキが動き始めた。
このヒョウモンモドキは草原を生活の場として、
幼虫はキク科の葉を食べ成虫はノアザミやヒメジョオンの蜜を吸うそうだ。
そのような草原の減少で、生息地が減っているという。


ヒヨドリバナ(キク科)
このヒヨドリバナは薄いピンク色をしているが咲くと白いのかもしれない。


ヨツバヒヨドリ(キク科)
このあたりでは葉が輪生するヨツバヒヨドリのほうが多く見られた。


シロバナニガナ(キク科)
黄色いニガナと同じように、もう少し開くはずだ。
ニガナの舌状花は5個だが、シロバナニガナは8個以上あるようだ。


ウスユキソウ(キク科)
歩いている途中でヤマハハコと同様によく見かけたウスユキソウはエーデルワイスの仲間。
花びらのような白い苞葉がきれいだ。