東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町郷土館「織物と染物の歴史展示会」に付随して藍染め体験(1/7)

2020年09月20日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 数ヵ月前から計画していた田布施町郷土館の「織物と染物の歴史展示会」が開催されました。そして、展示会に付随する形で藍染め体験をしています。読んで見て楽しむのが展示会ですが、体験して楽しむのが藍染めです。本格的な藍染めではなく、畑で育てている藍の生葉を使う簡易な染めです。誰でも簡単に藍染めすることができる叩き染め絞り染めの二種類を体験していただいています。今回は、午前2グルーブの方々に、午後は1グルーブの方々に楽しんでいただきました。もちろん、「織物と染物の歴史展示会」の方も楽しんでいただきました。

       染める直前に、新鮮な藍の生葉を数枚選んでいただく


 藍染め体験は、最初に叩き染めを、続いて絞り染めを体験していただきます。早朝、根ごと藍を抜いて郷土館に持ってきました。その藍の生葉をを叩いて出た葉汁を、直接布にしみ込ませて染めるのが叩き染めです。葉の形や葉脈を残すように叩きます。今回はタデ藍に加えてインド藍の葉も使いました。葉汁が布に十分染み込んだのを確認すると水で洗います。叩き初めのポイントは、金槌の叩き方だと私は思います。

 藍葉を布の上に置く    ラップで布と葉を挟む   金槌でトントン叩く     
  

 叩き染めが終わると絞り染めに入りました。染め液に浸ける前に、布をいろいろな形に縛ります。強く縛ったところが染まらずに白く残ります。染まった箇所と白く残った箇所の模様を予測して縛ります。使う染め液は、藍の生葉をミキサーで攪拌したものを濾した液を使います。最初は緑色ですが、だんだんと濃い青色になります。それに伴ってか布も染まり始めます。染まった頃を見計らって、布を水で洗います。染めと水洗いを何度か繰り返して、だんだん濃く染めていきます。最後の水洗い後、リッパーを使ってすべての糸を取り除くと絞り染め作品の出来上がりです。濃くは染まりませんが、藍染めの基礎を体験できると思います。

  出来上がった藍染め作品の数々      過去の染め作品との比較
 

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