東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町郷土館「織物と染物の歴史展示会」に付随して藍染め体験(2/7)

2020年09月22日 | ふるさと

 「織物と染物の歴史展」に付随する藍染め体験、今回は保護者と子供達が参加しました。とても楽しい体験となりました。このご時世ですので、互いに2m離れるように座ってもらいました。さて、前回と同様に藍の生葉を使った叩き染め絞り染めの体験です。
 最初に、叩き初め体験です。藍の生葉を数枚選んでもらい、サランラップと布の間に挟みます。そして、葉汁が布に染み込むように金槌で叩き続けます。葉の周辺を丁寧に叩くと、葉の輪郭がとても良く浮き出ます。

    藍の生葉を使った藍染め(下:叩き染め,上:絞り染め)


 時々裏返して、布に染み出た葉汁を確認します。叩いているうちに、最初は緑色だった葉汁が青色に変色します。これは、ちゃんと藍染めされている証拠です。布が葉汁で染み終わると、サランラップを外します。しばらく放置した後、水で洗います。葉の残渣が残らないよう強く擦って洗います。その後、乾かしてアイロンで平らに伸ばします。そして、布をフェルトに貼り付けた後、ピンキングバサミで周りを切り抜きます。叩き染めコースターの出来上がりです。

    藍の生葉を布に重ねる        金槌でトントン叩く
 
 
 叩き染めが終わると絞り染めですが、染めに入る前に布に模様を付けるための絞りをします。小石を糸で縛ったり、単に糸を縛ったりと、出来上がりを想像しながら縛ります。次に、ミキサーの中に藍の生葉をたくさん入れて粉砕します。青汁ジュースを作っているみたいです。

  布をフェルトに貼る   フェルトごと切り抜き   絞り染めの開始
  

 その粉砕した汁を濾した液の中に、縛った布を浸します。しばらくして、引き上げるとうっすらと青く染まっていることが分かります。「染まった布を洗い、再度汁に浸ける」を何度も繰り返すとだんだん濃く染まります。ある程度染まったら最後の洗いをします。次にハサミかリッパーを使って。縛った糸を外します。布を広げると、絞り染めの出来上がりです。縛り方によって模様が違うことが分かります。藍染め体験に参加した子供達と保護者さん、そして支援していただいた方々、お疲れ様でした。

  藍の生葉をミキサーで粉砕      縛った糸をリッパーで外す
 

コメント
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