東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町郷土館「織物と染物の歴史展示会」に付随して藍染め体験(3/7)

2020年09月24日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 10月中旬まで開催中の「織物と染物の歴史展示会」、普通の方にはあまり興味がわかないテーマだと思います。しかし、織物,染物,紡ぎ,生け花,縫物,着物などを生きがいや趣味にしている方々の興味を引くようです。先日、着物を自分で仕立てて着る方が来館されました。いつもは洋服を着ている人しか来ない郷土館、着物はとても新鮮でした。織物、染物、紡ぎについての解説を興味深く聞いていただいたように思います。実際に糸を紡いでみせたりして、綿から着物への工程をお話ししました。同じ頃、アートフラワーをしている方も来館されました。そのお二人に藍染めの基礎を体験していたただきました。

      藍の生葉で直接布を染める藍染め(叩き初め)を体験


 最初に叩き初めを体験していただきました。これは、藍の生葉を使って、誰でも容易に布を染色できる体験です。ただし、染める布は絹に限ります。私の藍畑から根ごと抜いてきた藍から、好きな葉を数枚選んでもらいます。枝先に近い大きな葉が良いでしょう。その葉の配置を好きなように決めます。そして、サランラップ,布,生葉.サランラップの順で挟みます。挟む時、空気を追い出すようにします。それを板の上に置いて、金槌でトントン叩きます。

  板の上で、金槌でトントン叩く     布を擦って葉の残渣を落とす
 

 葉汁が布に転写できたことを確認すると、布を水で洗います。葉の残渣などが残らないように、強く擦って洗います。、その後、布を干してアイロンで伸ばします。そして、布フェルトに貼り付けてピンキングバサミで切ります。フェルトではなく接着芯でも良いでしょう。叩き染めコースターの出来上がりです。

 フェルトに貼り付け     次は絞り染め    縛った糸を外す
  

 叩き染めの次は絞り染めです。染める前に布を糸で縛ります。縛ったところが染まらず模様になります。縛り方にはいろいろな方法があります。絞り染めのプロの方は、その方にしかできない縛り方があると聞きます。縛り終えると、藍の生葉をミキサーで粉砕します。その粉砕した液を濾したもので染色します。1度では薄くしか染まりませんが、水洗いと染めを何度も繰り返すとだんだん濃く染まります。5~6回繰り返すとそれなりに染め上がります。「織物と染物の歴史展示会」や藍染め体験のために来館していただき、ありがとうございました。

       染めた後に糸をリッパーで外すと、絞り染めの完成


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