東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

試行錯誤、インド藍による生葉藍染め(3/3) 型染め

2020年09月09日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 インド藍の葉を使ってこれまで、布を染めたり叩き染めをしてきました。インド藍は日本のタデ藍に比べて青の色素(インディゴ)が多いようです。そのため今回は、生葉を使って型染めできるかどうか試してみました。最初の方法ではみごと失敗し、二度目の方法ではなんとか成功しました。正規の型染めは、型紙を使って布に糊を置きます。この糊は染料が布にしみ込まないように調整したものです。糊が乾いたら染めます。しかし、糊の準備ができていなかったため、今回は型紙を使って直接布にインド藍の生葉(型紙用に加工)を置きました。素人ながらなんとか型染めできました。

     猫柄の型紙を使って直接布を染める(水で洗う前)


 使った猫柄の型紙は、たまたまオークションで見つけたものです。他にも使用済の型紙がいろいろ出ていましたが、飼っていた猫のリンになんとなく似ていたため購入しました。最初の方法とは、インド藍をミキサーで砕いて濾した液を使いました。濾した後、アルカリ剤を混ぜて還元剤を加えました。そのまま布を入れると薄い青に染まります。その染め液を、型紙の上から塗ってみました。すると、見事失敗です。水で洗うと、かすかに青くなっていることは分かるのですが、猫の形が出ませんでした。染料が薄いことが明らかです。

 猫柄の上に染料塗布   猫柄の型紙を外す:失敗    粉砕インド藍を盛る
  

 そこで、染料に残っている粉砕インド藍の残渣を使いました。濾したインド藍の残渣を猫柄の型紙の上に1mm位盛りました。塗るのではなく盛りました。15分程度時間をおいてゆっくりと型紙を外しました。すると、盛った箇所の青色が強くなりました。酸素を吸収してより青く染まったようです。水で洗うと、猫の形にくっきり染まっていました。次はいつになるか分かりませんが、正規の方法で型染めしようと思います。正規の型染めをすると、今回染めた猫柄とは反対の陰影になると思います。

  猫柄の型紙をゆっくり外す:成功     布に染まった猫柄(水洗い後)
 

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