秋冬野菜のうち、今回は白菜の種まきをしました。白菜は肥料をたくさん吸うため、そして害虫も多いため、それなりの備えをして種まきをしました。その備えとは、寒冷紗を使う方法です。この山口県は東京より気候が暖かいので、害虫が多いようです。このため、寒冷紗を使う方法はとても有効だと思います。私のように自給程度の面積では、除草したり,農薬を蒔いたりする時間を考えると、寒冷紗を使うのはそれほど大変ではありません。
種まきする畝に肥料(鶏糞)を散布 レーキを使って畝を鞍型に整形
まず初めに、白菜の種をまく畝に肥料(発酵鶏糞)をまきます。そして、スコップで軽く土と混ぜます。次にその畝が鞍型になるようにレーキを使って整形します。鞍型にするのは、大雨が降っても水が溜まらないようにするためです。葉物野菜は水たまりがあると、軟腐病などの病気にかかりやすくなります。特に白菜は水分過多には弱いようです。次に畝の上に黒いマルチを張ります。
鞍型に整形した畝の上に黒マルチを被覆
黒マルチをするのは、雑草が茂るのを妨げるためと、冬に地温が上げるためです。昔は透明なビニールマルチが主流でした。しかし今は、黒マルチ,白マルチ,銀マルチなどがあります。銀マルチは太陽光線を反射するため、害虫を寄せ付けない効果と光が葉の裏までよく当たる効果があるようですが、高価なため私は使ったことがありません。黒マルチを被覆し終わると、白菜の種をまく丸い穴を開けます。白菜は比較的大きく成長するため、株間を60cmにしました。60cmでも狭いかも知れませんが。
白菜の種をまく丸い穴を開ける 巻尺を使って正確に株間を60cmに
穴を開け終ると白菜の種を蒔きました。今回種をまいた白菜の品種は、金将二号です。年内から冬にかけて収穫できる中性種です。白菜は結球するためには、10月の間にそれなりの葉数以上に育っていなければなりません。つまり、初期成長が良質な白菜ができるかできないかを左右するようです。私の経験では、9月上旬の種まきは必須で、その後の追肥と防除が二番目に大切なことと思っています。
開けた穴に白菜の種をまく、5粒/穴程度を播種
種をまくと、畝を寒冷紗で被覆します。幅1.8m長さ7mの寒冷紗で覆いました。この寒冷紗、標準的に売っているのは、5m,10m,そして20mです。畝の長さは5mのため、寒冷紗は7m位がちょうど良い長さです。このため、m単位で切り売りしている寒冷紗を7m購入しました。U字支柱は、父親が使っていたものを再利用しました。今後、ふんだんに生えている竹を切って、U字支柱として加工して使えればと思っています。
U字支柱を等間隔に刺す U字支柱の上に寒冷紗を被せる
U字支柱を畝の周りに刺すと、その上に寒冷紗を被せました。寒冷紗の両端は、風で飛ばないように強く刺した支柱に結び付けました。寒冷紗をピンと張ると、周りに土寄せしました。これで、寒冷紗の中に害虫が入ることができません。寒冷紗を外すのは、芽生えた白菜を間引きする時だけです。そして、寒くなった11月に寒冷紗を取り払います。この頃になると、季節的に害虫はいなくなり白菜はだいぶ大きく育っているはずです。
U字支柱の上に張った寒冷紗の周りを、隙間なく土寄せ