東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

稲刈機(バインダー)の修理 1/2

2012年09月16日 | 農機具,工具

  今から10年ほど前、東京八王子市で近所の農家の方からいただいた稲刈機(バインダー)に故障が見つかりました。二つの故障です。さしさわって刈り取りができない故障ではないのですが、早めに直しておいた方が良い故障です。一つは、タイヤがパンクしたことです。二つ目は、エンジン部品の一つで空気吸入口のカバーが折れて外れていたことです。このバインダーはクボタ製です。部品を取り寄せるため、山口クボタ田布施支店に行きました。

     バーナーで焼き、ピンを取り外す       ようやく取り外したタイヤ固定ピン
 

 最初パンクしたタイヤのチューブを注文しようとしたのですが、タイヤの型番が分からないと取り寄せられないとのことで、いったん我家に帰りました。エンジンの部品だけ注文しました。我家に帰ると、タイヤの型番を調べた上でパンクを修理できるようにタイヤを本体から外しました。しかし、タイヤを固定しているピンが固着していたため外すのが大変でした。バーナーで焼くなどした上で、ようやく取り外すことができました。

                    パンクしたタイヤを、苦労の上取り外す


 タイヤを外して驚いたことは、このタイヤはチューブレスだったのです。チューブが無いため、タイヤのヒビを通して空気が漏れていました。このタイヤはもう使えません。交換するしかありません。ちなみに山口クボタ田布施支店に戻って値段を聞くと数万円とのこと。年に数回しか使わないのに数万円とは。パンクのままでも稲を刈り取ることができるため、タイヤを交換することは諦めました。

    タイヤの型番20X9.0-7                           このひび割れから空気漏れ
 

 タイヤはチューブレスのため、タイヤの中は空っぽです。ペッタンコのタイヤでは、道路や畑で動かすときにゴロゴロしてとても使いずらいです。なんとかできないかと思っていた時、高齢者が乗っているシニアカーのタイヤには、空気ではなく発泡スチロールが入っているとの話を思い出しました。発泡スチロールは無理だとして、包装材としてよく見かけるプチプチをタイヤの中に入れてはどうかと思いました。パンクのままよりは良いはずです。さっそく実行しました。プチプチをタイヤの中にギューギューと詰め込みました。

           包装材プチプチを入れている途中のタイヤ


 最初は簡単にプチプチを入れることができましたが、プチプチがタイヤ内に充満してくるとだんだん入れにくくなりました。それでもギューギューと押し込みました。そのプチプチが充満したタイヤを元のようにバインダーに取り付けました。ネジ類は錆びていたため、新しいものに取り替えました。固着していたピンはヤスリで磨いて再利用しました。

      タイヤをバインダーにはめる          ネジを新調し、ピンを差し込む
 

 タイヤを取り付けた後、バインダーを動かしてみました。すると、パンクしていた時よりもバインダーの取り回しが楽になりました。タイヤ内にプチプチを充填したことは正解でした。お金を使って部品を交換するのではなく、知恵を使って修理することは痛快です。2~3日後に台風が来るようですので、その前にこのバインダーをフル活用して早めに稲刈りを済ませようと思います。

               パンクしたタイヤを修理した稲刈機(バインダー)

コメント (1)
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