東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

竹を切り出して、U字支柱作り

2012年09月22日 | 農機具,工具

 これからキャベツの苗を植え付けます。キャベツは虫の被害がとても多いため、私は常に寒冷紗を使って虫が来ないように防いでいます。寒冷紗はキャベツの畝にU字支柱を刺してから、その上を覆います。そのU字支柱に何を使うかこれまでいろいろ悩みました。八王子にいる時は市販の支柱を使っていましたが、支柱が曲がったり破損した時の廃棄にとても困りました。
 先日、種をまいた白菜の場合は、家にもともとあったグラスファイバー製の支柱を使いました。しかし、古いグラスファイバーだったため極小のファイバーが手に刺さって怪我をしました。このため、今後は危険なグラスファイバーは使いません。我家に豊富にある竹をU字支柱に加工して使うことにしました。実際、3年前に竹を使ってU字支柱を作ったことがあります。昔は、U字支柱はみな自家製の竹だったように思います。

 切り出した竹の節のしきりを取る     斧を使って竹を半分に割る
 

 竹製のU字支柱の作り方ですが、竹林に行って太い竹を切り出して枝を取り払います。そして、根元の方から長さ180cmごとに切ります。次に、竹筒の節のしきりを鉄棒を使ってくりぬきます。これは、節のしきりがあると竹を割りにくいからです。節のしきりを全て取り払うと、斧を使って竹を割ります。ある程度割ると、足と腕を使って引き裂きます。

  斧を使って半分に割った竹、太い竹を割るには結構力を必要


 半分に割った竹は、さらに幅3cm程度になるように鉈で裂きます。一つの竹筒で6個程度ができ、一本の竹では24本程度ができます。竹を細かく裂くと、今度はその両端を尖るように斧で加工します。尖らせる理由は、支柱として使用するときに先端を容易に地面に刺せることができるようにするためです。

  鉈を使って竹を細かく裂く      竹の両端を尖らせる
 

 これで、20個以上の竹製のU字支柱が出来上がりました。ただ、このままでは、U字ではなく直線のままです。U字型に曲がるように、しばらく地面に刺しておきます。このようにしておくと、形がU字になり容易に寒冷紗の支柱として使えるようになります。

    U字の曲がりがでるように、地面にしばらく刺しておく

 それぞれの竹は、節の数,節の偏り,太さなどが微妙に異なります。地面に刺した竹の曲線をよく観察します。そして、変な形に曲がっている竹は、火であぶってその曲がりを修正します。このようにして、すべての竹を綺麗なU字型に仕上げます。
 1日程度地面に刺して曲がりを付けると、竹製のU字支柱の出来上がりです。ただ、竹は自然に枯れて腐敗し折れやすくなるため、使えるのは2年程度です。2年経ったら、新しいものに作り替えます。

竹の曲がりをよく観察、綺麗なU字型になるように火であぶって曲線を修正

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする