東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町 麻郷 高松八幡宮10年に一度の大祭(2/2)

2012年09月24日 | イベント,行事



 昨日に続いて、午後1時頃に高松八幡宮に行ってきました。今日は日曜日のためか、昨日よりは少し人が大勢いたように思います。神社の入口外側から数百メートルに渡って車が道路に駐車していました。私はバイクのため、入口そばの神社専用の駐車場に停めました。境内に入ると、出店が神社の入口からずっと並んでいました。そして、そのお店が目当ての子供たちでしょうか、たくさんお店に群がっていました。私は、子供の頃からこの神社によく来ていました。小学校の授業で秋、この神社境内の木々や落ちている木の実の勉強に来たことがあります。

                     昨日より多い参拝客、肩と肩がぶつかりそう


 境内に入ると、賑やかな笛や太鼓の音が聞こえてしました。大波野神舞の奉納です。この大波野神舞は、先日6月中旬9月上旬に散策した山口県田布施町大波野の八幡八幡宮で昔から引き継がれている山口県指定無形民俗文化財です。この神舞があることは以前から知っていましたが、見るのは今日が初めてです。

      大波野神舞「演目2 勧請」          大波野神舞「演目3 四天王」
 

 私は、この大波野神舞はただ決まった踊りを延々は舞うのかと思っていたら違いました。舞にストーリーがあるのです。今回は、「演目1 湯立」から始まって「演目6 恵比寿」でしたが、他にも演目があるのかも知れません。演目の中にいざなぎの命や大国主命が出てきます。私の想像ですが、オリジナルは古事記か何かを題材にして作られたのではないかと思います。そして、江戸時代に大波野に伝わったのではないでしょうか。全ての演目を舞うと2時間位になるのではないかと思います。現代において映画や劇を見るように、江戸時代この神舞を見ることが娯楽の一つだったのではないでしょうか。なお、今回は舞う時間が少なくなったため、「演目5 六神」は省略されました。
 ところで、私が八王子に住んでいた頃、山梨県の湖底に沈んだ街の伝統芸能の舞を見たことがあります。その湖底に沈んでしまった街の人々は、移り住んだ場所で細々とその伝統の舞を受け継いでいました。全国的な過疎化によって伝統芸能はすたれる傾向にあるのではないかと思います。その点でこの大波野神舞は、山口県指定無形文化財とされたので少し安心しています。

                 子供たちが舞う「演目4 日本記」 一番華やかな舞


 大波野神舞が続いている間、社内で抽選をしてきました。誰にでも一つはある抽選券,寄付をした人が一つもらう抽選券,昨日の夜に来た人に配られる抽選券の、合計三つの抽選券を使いました。4等は一つ、5等が二つが当たりました。今日もらっものは、これら抽選券で当たったお菓子三つに、大波野神舞中に舞子さんからばらまかれてゲットしたお餅です。

      並んだ景品と抽選中の方々        私が抽選で当てた4,5等(お菓子)
 

 大波野神舞の奉納が終わると、次に徳山方面で活動している太鼓のグルーブの出番です。私が子供の頃、和太鼓は見向きもされなかったように思います。今、地域おこしが盛んになった結果、太鼓や神舞などの古くからの庶民伝統芸能が見直されるようになったのでしょう。

                徳山の太鼓グループによる、各種太鼓演技


 太鼓演技の次にいろいろ演劇がありましたが、夏野菜の片づけや秋冬野菜の準備がありますので我家に帰りました。流しソーメンを楽しんでいる子供達やおもちゃ屋さんを覗き込んでいる子供たちを横目で見ながら参道を帰りました。参道には、タイ焼き,焼きそば,たこ焼き屋などがあり、あたりには美味しそうな匂いが漂っていました。次の高松八幡宮大祭は10年後です。10年後はどんな大祭でしょうか。

   流しソーメンを楽しんでいる子供たち    大勢の人が出入りしている神社入口 
 

コメント
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