東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

イチョウウキゴケの増殖

2011年08月13日 | 花,野草

 7月上旬、数年ぶりにイチョウウキゴケを発見しましたが、その後どうなっているか田んぼに行って調査しました。すると、嬉しいことにこの貴重なイチョウウキゴケがどんどん増えていました。浮草は水面で増えますが、この苔は水面に浮遊している間は増えません。浮遊後、田んぼの湿った土の上などに漂着すると増えるようです。

              半円形になるように増えているイチョウウキゴケ 


 増え方が面白いのは、もともと三角形をしているため半円形に広がりながら増えることです。扇子を開くと半円形になるのと同じです。湿った土の上で増えるイチョウウキゴケは、ゼニゴケとよく似ています。もともとは、ゼニゴケの仲間が進化して水面に浮くようになったのかも知れません。池や田んぼでは胞子で増えるよりも苔自体が浮遊した方が効率的に増えることが出来るのでしょう。

    水草に上で増えるイチョウウキゴケ      土の上で増えるイチョウウキゴケ
 

コメント
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