Sightsong

自縄自縛日記

竹内直+加藤一平@セロニアス

2017-08-09 07:21:29 | アヴァンギャルド・ジャズ

東中野のセロニアスに足を運び、竹内直・加藤一平デュオ(2017/8/8)。

竹内直 (ts, cl, fl, effector)
加藤一平 (g, effector)

ギターから入り、竹内さんはフルートを間に挟んでテナー。アメリカ民謡を思わせる懐かしさもある。1曲目が唐突に終わったあとのブルースにおいて、ガサガサという草むらの中から光が見出されるようなギターとテナー。竹内さんはそのあと、クラ、フルート、テナーと持ち替えた。クラもフルートも硬質な響きがあり、加藤さんの浮遊するギターとのコントラストが鮮やかだった。

セカンドセット。激しく鳴らすクラのあとに、テナーにより「September Song」の旋律が現れる。加藤さんのギターは浮遊もし、また遊びも攻めもする。やがてギターと循環呼吸のテナーとにより大きな雲のようなサウンドが形成されるのだが、その雲は次第に苛烈なものとなってゆき異世界に突入した。突如、ドライなギターの旋律が取り残され、竹内さんはクラを吹いた。2曲目にクラとベースとの並走から入ったあとは、フルートとギターの時間となった。ときに、ふたつの楽器がシンクロするように突発的に耳を刺す音を放った。

朦朧とさせられながらも、深い霧の中で光が瞬いたり人の姿が視えたりするようなサウンドだと感じた。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●加藤一平
鈴木勲セッション@新宿ピットイン(2014年)


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