Sightsong

自縄自縛日記

寺田町の映像『風が吹いてて光があって』

2016-09-06 00:19:38 | アヴァンギャルド・ジャズ

寺田町の2011-12年のツアー映像を収めたDVD、『風が吹いてて光があって』(監督:加藤仁史)を観る。千駄木の古書ほうろうで、500円で発掘した。

寺田町 (vo, g)
瀬尾高志 (b)
喜多直毅 (vln)
橋本潤 (b)
石田幹雄 (p)

ここに集められたライヴは、あちこちの小さなハコにおけるデュオやソロ。こういうものを観ていると、人の街や狭い空間や情が沁みてくる。

共演者たちも素晴らしい。瀬尾さんのアタック。喜多さんの芯のような強度。石田さんは、自らの発する音を吸収しながら次の音を模索する。そして寺田町さんは口蓋を歪ませながらヴィブラートを大きくかけてゆく。かっと見開かれた目と口の奥には何があるのだろう。

名曲「Good-bye」(板橋文夫)では、浅川マキとは違う詩を、ギターの弦を激しく叩きながら、喉を鳴らしながら発する。これもまた良いものだ。

●参照
寺田町+板橋文夫+瀬尾高志『Dum Spiro Spero』(2014年)


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