Sightsong

自縄自縛日記

広瀬淳二『the elements』

2012-08-04 10:04:27 | アヴァンギャルド・ジャズ

3日前に足を運んだライヴハウス「七針」で聴いた広瀬淳二のテナーサックスが素晴らしかったので、ソロサックス集『the elements』(doubt music、録音2009-20年)を求めた。聴こうと思って気になっていたCDではあったのだ。広瀬氏は「やった!売れた!」を連発していた(笑)。

まずはCDウォークマンに入れて、通勤中に聴く。

ライヴと同様、高音で攻めはじめ、1時間弱の間、さまざまな周波数と味が脳を震わせる。音の重なり、倍音、ノイズ。それらが曲やパフォーマンスに奉仕するのでもなく、音そのものを目的とするかのように響く。

響くといえば、「七針」でも、氏が音を発した瞬間、室内のあちこちから何ものかが何かを叫び囁いたように感じたのだった。すべて「なってるハウス」で録音されたこの演奏でも、その場全体が取り込まれているように聴こえる。吹くとは生きることだ、なんて思えたりもして。

最近の氏の演奏をまったく聴いていなかったので、「いまでは手作りのノイズマシーンみたいなものは使わないのか」と訊いてみると、いやいやそれもやっている、とのこと。CDのジャケット裏面には、白いマーカーで、手作りマシーンの絵を描いてくれた。

●参照
広瀬淳二+大沼志朗@七針


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。