表でチラシを配っていたら、箱を担いだおじさんがやってきて「着払いです」と。
いつも1階にビールの樽をよたよたと担いでくるご年配なので3階まで運んでもらうのは忍びなく、その場で受け取った(笑)。
よたよたと上がって(笑)開けてみると、鎌倉の本が31冊も出てきた。
送り主は、以前にも送ってくださった戸塚のご婦人。鎌倉が大好きだった旦那さんの遺品である。
「生きているうちにこんな場所と出会っていたら、通っていたはず」とおっしゃっていただけのことはある。鎌倉の図書館でも見たことのない本も。
とてもありがたい。お礼の電話をしようと思ったら、ケータイにメッセージが届いた。「必要ないものは処分して」と。
大手古書チェーンだったら廃棄になりかねない本も、ここでは価値のある本なのだ。さっそく「贈書者名」を書き込んで31冊すべてを本棚に収めたのである。