湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

よりみち吉田うどんの旅

2015-06-25 20:34:41 | B食の道


昨日さくらんぼ狩りの帰りに富士吉田に寄って、吉田うどんを食べてきた。

以前、甲府市内で食べ歩き(食べまくり)をやったことがあるが、本場ともいえる場所での初体験である。
お店は、ガイドブックの写真を見て決めた(笑)『桜井』という専門店だ。色褪せた暖簾が渋すぎる。店内の時間も、どうやら昭和で止まっているようだ。壁一面の、たぶん訪れた有名人のサイン色紙がせっかくの雰囲気を壊しているようにも映るが、一枚一枚ビニールで包んでいる様は、やっぱり昭和かな。

さて、どこを見てもメニューがない。
「うちはうどん一品だけなんです」
と、お母さん。
潔い。すてき。
ただし、温かいのと、麺が冷たくて汁が温かいのを選択可能とのこと。僕と妻は温、娘は冷を。



あっという間に3人分が到着。
載っているのは、油揚げとキャベツのみ。
潔い。すてき。

出汁は、甲府で食べた味噌味ではなく、醤油のみですっきり。
潔い。すてき。

麺は、独特の強いコシというかネッチネチというか、他とはまったく違うんだからねという主張が。
潔い、すてき。

で、一本が長くボリュームもある。なかなか減らないのは、甲府のと一緒だ。
娘が食べきれなくて、途中から冷の麺と格闘したが、温よりもずっと塩気や甘みを感じた。

いやぁシンプルなんだけど、というかシンプルだからこそか、実に吉田うどんを堪能した気がするなぁ。(ホントの吉田うどんはどんなのかは知らないけど)。

あとで知ったんだけど、吉田うどんの特徴ともいえるキャベツのトッピングは、この店が発祥だとか。そうなると、ますますいい印象のまま思い出になっていくのだった。




ぶらり吉田うどんの旅1
ぶらり吉田うどんの旅2


こちらはおまけ。
道の駅でお土産に買った「焼きカレー吉田うどん」(450円)。



なんだよそれと興味本位だったけど、案外うまくて驚いた。カレー風味とぶっとくて腰のある麺によく合う。それに、福神漬けとの相性も抜群。