湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

本場の上海焼きそばに遭遇

2014-06-03 22:08:25 | B食の道
中華街をパトロールしながら香港小路の中ほどまでやってきた。
先日の「イカネギ」の店に「豚とネギの炒めもの」(500円)の文字を認めちょっとひかれながらも、お隣の「上海焼きそば」(480円)が気になった。
500円を切っている。ま、スープとか、杏仁豆腐などは付いていないだろうが、けっこう盛りがよかったり、これぞ上海焼きそばみたいな絶品なら文句はあるまい。しかも、店名が『上海飯店』ですよ。こりゃ間違いない。ちょっと薄汚れた外観の枯れ具合もいいじゃないか。

ドアを開けたら、枯れ過ぎ(笑)。
並びの店がみんな奥に長いのに、ここはいきなりカウンターだった。右手に唯一あるテーブル席では、ガタイのいい店主が新聞を広げていて一般客が座ることは許されないようだ。
「やっちまったかな?」
と思いながらドアを閉めようとしたが、まったく閉じない。枠が完全に歪んでいる。

こうなったらもう何も考えずに、ただ「上海焼きそばね」と言い放つ。のっそりと立ち上がった店主は前掛けを結ぶところからのスタートだった。
見れば、カウンターも斜めになっているようだし、向こうに見える流しなんてかなり傾いている。あの店の中華版のようだ(笑)。

しかし、長ネギを白髪に刻む、小松菜(たぶん)をカットするなど、僕のために丁寧に作業しているぞ。いや、予めカットものを用意していないのは、需要がないからともとれなくはない。
そして、ほどなく『上海飯店』の「上海焼きそば」が目の前に現れた。



こぼれそう(笑)。決して量が多いからじゃなく、勢い余った感じ。
汁の色の濁り方がハンパじゃない。なんと例えたらいいのか。
いや、でもこれこそが『上海飯店』の「上海焼きそば」なのだろう。僕がイメージしている「上海焼きそば」の麺の山の中に見え隠れしている海鮮系は全く姿を見せない。発掘しても、長ネギ、小松菜(たぶん)、もやし、それにタケノコの細切りしか出てこなかった。いや、タケノコの細切りに見えていたのは、生姜だった。
そうか、この生姜の香りが独特の味を醸し出しているのか。
麺は表面がいい具合に焼けていて、でも中はネチッとした歯ごたえ。はじめは「えっ?」と思ったが、なんだか悪くないぞ。海鮮は入ってないけれど、僕の好きな野菜たちが心地よい歯ごたえで、しかもなぜかなんともいえない深い味わいがある。これが、本場『上海飯店』(本場になってる)の名物「上海焼きそば」(名物になっちゃった)なのか。
ただ、3分ほどで完食してしまったので、本当にうまいのかうまくないのか判断つかなかった(笑)。
それを確かめるために、もう一度行ってみたい気もするようなしないような。



俯瞰で撮ったら汁が偏っていた。テーブルが傾いているのがよくわかるね。



(ピンがきてないけど)カウンターと向こうの棚などが平行でない(笑)。



あれ、いま写真を見たら「ランチ タンメンセット 半チャーハン付き500円」なんてのもあるじゃん!