湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

同情してゲームオーバー

2012-07-19 20:36:09 | あんな話こんな話


帰りの電車で、運良く座れた。
いくつか駅が過ぎて隣の席が空くと、前に立っていた40代に見えるサラリーマンがクルリと体の向きを変えて着席の体勢に入った。そして、床から網棚に伸びて立つ鉄の棒につかまって、ゆっくりゆっくり腰を沈めていくのだ。動きがぎこちない。
最後は勢いがついてしまいボンッと弾む。完全に着地に失敗した模様(笑)。
顔を歪めながら「あぅっ」と悲痛な声が漏れた。本当に苦しそうである。
これは、間違いなくぎっくり腰をやってしまい、今は回復の途上であろう。わかる、わかる、この痛みはやった者にしかわからないもんね。ん~、痛いだろう、痛いだろう、できれば早く医者に行ってさ、注射してもらって薬もらったほうがいいよ。ウソみたいにみるみる良くなっちゃうから・・・
なんて同情しつつ、さっきから盛んに動いているように見える彼の手元に目をやると、なんとケータイが握られていて、その画面ではオネーチャンキャラの前でトランプがどんどんめくられていたのだ。
さんざん心配させ、同情させておいて、ゲームに夢中かい!

もうその場で何度も大きくジャンプして、座席をユッサユッサ揺らしてやろうかと思ったぞ。