湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

孤独のグルメを観る

2012-02-26 21:03:56 | 湘南ライナーで見る


家で安静にしていろといわれたこの土日。気が滅入る中、唯一僕を癒してくれたのが『孤独のグルメ』実写版である。
先日の新聞で知ったのだが、1月からテレビ東京で放映されている。便利な世の中になったもので、そのバックナンバーをケータイで鑑賞できるのだ。
このドラマがなんとも素晴らしい。マンガではたったの8ページに過ぎないボリュームを、20分弱のドラマに仕立てている。その原作にはなかったシーン、エピソードの数々も、すべてがいちいち“孤独のグルメらしい”のである。
しかも、主人公が向かうのは原作で登場している店ではない。ところが、その新たに選んだお店がまた絶妙なのである。『孤独のグルメ』を知り尽くした人たちが、こだわって、心底楽しんで作っているように思える。
よく実写化されたらガッカリなんてケースもあるようだけど、これは満点以上の出来ですね。

「落ち着け、俺は腹が減っているだけなんだ」
「さあて何をお食うか」
「そうきたか」
「いいじゃないか、いいぞ、いいぞ」
「ふつうにウマイ」
「こういうのが嬉しいんだよ」
「○○ってどうしてこう白いご飯に合うんだろう」
「すいません、おかわりください」
などなどマンガに登場するフレーズも散りばめられ、それを主演の松重豊氏がまことにうまい具合につぶやく。そのたびに「ニヒヒ」と笑ってしまう。

そして、なにより食いっぷりがいいんだな。特に、白いご飯の食いっぷりが。ただガツガツ食うのではないよ。おいしいおかずに導かれてのパクパクなのだ。もう、目が離せない。
んー、猛烈に腹が減ってきた。いや、おかずは何でもいい、飯だ、飯だ、白い飯が食いたい。

心臓は弱っているのに、
俺の胃袋は今、白い飯を欲しがっているんだ。


写真は、3週ほどまえ神奈川新聞の書評に取り上げられた記事。