湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

すてきな詩が佇んでいた

2011-07-03 21:16:31 | ぶらかま


極楽寺切り通しは、成就院のアジサイを見に行く人たちの列が続いていた。
その横、江ノ電にかかる赤い橋を渡った先に、たしか中華料理店があったと思い足を延ばす。と、さらにその先に立て看が見えた。

「谷川俊太郎の庭 展」

こんなところに古民家を改装した『緑青』というギャラリーがあったのだ。これまでかなり歩き回っていたというのに見逃していた(後で聞いたら月火水は休みだそう、どうりで)。「ご自由にお入りください」と「庭 展」が今日までという表示が、思わず引き戸に手をかけさせた。

白い壁には谷川俊太郎さんが1年にわたって撮り続けた自宅の庭の写真がプロジェクターで映し出されている。季節の移ろい、時々インサートされるフレーズ、静かな音楽、そしてご本人による語り、それらがこのギャラリーの雰囲気にマッチしている。おいしいコーヒーをいただきながら、ゆっくり鑑賞。

今日は完全にプライベートでの“ぶらかま”だったが、こういう所を見つけてしまうと、ついつい仕事モードに突入してしまう。“逆”公私混同である。とはいえ、僕は半ズボン姿だったけどね(笑)。
いろいろとお話を聞かせていただき、しまいには奥にある五右衛門風呂まで見せてもらった。子供のころ母親の実家で入ったのを思い出す。湯船に浸かるとき、スノコに足をのせて沈めながら入るんですよね。懐かしいなあ。

古民家、アート、お茶、そして『緑青』というネーミング…鎌倉らしい素敵な空間が、極楽寺のちょっと奥に佇んでいたのだった。


こちらは製作中の看板。代表は「月曜から土曜は朝から晩までラテン系大工」だそうです。そして『緑青』(ろくしょう)さんのホームページのURLは「rockshow」としゃれている!