湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

特別な気持ちで

2011-01-24 20:55:29 | 湘南ライナーで見る


I JUST CALLES TO SAY I LOVE YOU
I JUST CALLES TO SAY HOW MUCH I CARE…

いやいや、こんなに大きな声を出して気持ちよく歌ったのは、いつ以来だろう(笑)。
サッカーの応援以外ではあの時か。カラオケにも行かないし、そういえば最近お風呂でも歌わないしなぁ。

昨日は『第5回湘南国際マラソン』と並ぶ一大イベントが夜に開催されていた(笑)。
ブレッド&バターライブである。
場所は、隆泉楼の地下にある『PIPE LINE』。こんなところにライブハウスがあったんですね。
そして、これがブレバタの弟さん曰く「スペシャルプレミアムライブ」になった。
なにしろ、こんな大物がやってきたというのに、観客は20名ほど!
「選ばれた人だけのためのライブです(笑)」と続いた。
そんなライブのクライマックスに向かうところでの「I JUST CALLES TO SAY I LOVE YOU」である。もう大きな口を開けて声を張り上げるしかないでしょ!スゴイ一体感だったなぁ。

さて、この「I JUST CALLES TO SAY I LOVE YOU」といえば、スティービー・ワンダーの世界的大ヒット。しかし、この曲にはブレバタのファンならば知らない者はいないという驚きのエピソードがある。
実はこの曲、もともとはスティービー・ワンダーがブレバタのために書き下ろしたものだ。
1973年にブレバタがアメリカでレコーディングしたアルバム『IMAGES』への参加が縁で交流が続き、二人のためにと提供してくれた曲だった。そこで、わざわざユーミン(呉田軽穂名)に日本語詩までつけてもらい、『特別な気持ちで』という邦題でいよいよ発売というところでスティービーから「待った」がかかる。それで「待っ」ていたら、なんとあっという間に自身の曲として緊急世界発売されてしまったのだ(笑)。ちょうどあの頃のスティービーは、出す曲、出す曲がみんなヒットして、作るほうが追いつかなくなっちゃったのだろう。
もちろん、この「I JUST CALLES TO SAY I LOVE YOU」の大ヒットはご存知の通り。結局そのあとでブレバタが日本語詩のシングル版を発売したため、カバーのような印象となってしまったのである。
ヒドイじゃないかスティービーと思っていたら、このエピソードには後日談がある。アントキャスマナカッタと、なんと改めて「REMEMBER MY LOVE」というこれまた素敵な曲を書き下ろしてくれたのである。とっても律儀な男だった。残念ながらこの曲は注目されなかったけどね(笑)。

とまあ、長々とトリビアを書いてしまったが、とにかく何十年ぶりに観たブレバタのライブは最高だったということ(笑)。兄弟二人の歌声と、ギター1本、ハーモニカひとつのアコースティックライブだけど、ホントにとびきりスペシャルなプレミアライブだった。とても68と62の高齢者とは思えない美しいハーモニーと迫力とキレで圧倒された。
「仲間の二弓と幸矢でした~」
最後はやっぱりみんなが一つに仲間になったということで「FINE LINE」で幕を閉じたのである。