湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

湘南を駆け抜ける

2011-01-23 15:25:59 | あんな話こんな話


ランナーたちの激しい息づかいや乾いた足音と共に、カラフルなウエアが目の前を通り過ぎていく。
そんな中、地味なスーツに身を包み鞄をさげたビジネスマンがやって来た。
必死の形相、真剣なまなざし、苦痛にゆがむ表情に混じって、一人さわやかな笑顔をふりまいている。
突然現れたので、ピントが合わなかったのが残念(笑)。
今回も『湘南国際マラソン』では様々なコスチュームのランナーが走っていたが、この方がダントツでしたね(個人的な感想です)。そして、帰宅後SCN(地元ケーブルテレビ)の中継を見ていたら、この方がフルを完走した直後にインタビューに登場。
「こんな格好ですけど、普段着なんで走りやすかったですよ」
と、サラリと答えていたのだ。
実はコンピュータ関連の仕事でデスクワークらしいが
「明日もこの格好で出勤します!」
こう言って帰っていったぞ。
ネクタイの幅が大橋巨泉氏ばりに広いのが気になったが(笑)、まさに湘南の風が吹いていた。

ちなみに、このゴールしたランナーをつかまえてのSCNのインタビューがなかなか楽しい。新郎新婦のコスチュームの二人はマラソンで知り合い今日入籍だとか、カッパのかぶりもののお父さんは中身も脳天にお皿があって普段からカッパさんと呼ばれているとか…。よく『いい伊豆みつけた』に登場する女性レポーターのインタビューっぷりが実に素晴らしかった。完走した人の喜びや感動をうまく引き出して伝わってくる。見ているこっちまで、いつのまにか笑顔になっていた。
「苦しかったぁ。自分がみなさんを励ますつもりが、間違いなく励まされて完走できました」
と答えていたのは、4時間ちょっとで完走した名良橋晃氏。他のランナーたちが帰路は正面に見える富士山がきれいだったと答える中、
「え~っ、必死だったのでまったく気づきませんでした~」
さすが元アスリート、相当集中していたんですね。


こちらは「10キロ」の折り返し。フルマラソンのランナーよりもみんな必死というか余裕のない印象。「ハーフ」が最もスピード感がたっぷりでレースらしい展開。それもそのはず、タイムのバーが設定されており東海大、拓殖大、城西大などの駅伝部ランナーも参加していたらしい。猫さんも速かった!


タイガーマスクも参加。ランドセルは抱えたままだったけど、その中からキャンディーを出して沿道の子供たちにプレゼントしていた。