湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

昭和お好み中華食堂

2010-08-10 18:57:44 | B食の道


かつては西武や丸井、東急ハンズなどもあった藤沢駅周辺も、かなり様変わりした。
ところが、南口を出てすぐ左手のフジサワ名店ビルとお隣のダイアモンドビルだけは、今も相変わらず昭和の香りを放っている。中へ入ると驚きますよ!

今日は、その地下にある中華料理の『古久家』に行った。
中華ではあるが、懐かしいデパートのお好み食堂のような店内。ちょうどお昼時ということもあり、100近くありそうなテーブル席は、ほぼ埋まっているという盛況ぶりだ。

まず入口で食券を購入する。ただし自動券売機ではなく、おばちゃんから(笑)。これもお好み食堂スタイルですね。硬券ではないのが、ちょっと残念。

メニューの中心は、ラーメン系と焼きそば系。ご飯系は炒飯のみ。おつまみ系も餃子、焼売、春巻きなど決して多くはない。酢豚とか青椒肉絲といった一品料理系はきっぱりとないのだ。

2組ほど待って席へ案内された。次から次へとお客さんがやってくるが、ホール係のおばちゃんたちが手際よく案内し、配膳していく。この段取りが素晴らしい。1968年の創業以来、いまだに人気を保っている理由の一つに違いない。

そして、もちろん料理もうまかった。チャーハン(680円)は、色が薄くパラパラとして優しい味わいで僕好み。大盛りにしておけばよかったと後悔した。
付け合わせのザーサイが、またうまい。油で炒めたか和えたかで、なんともまろやかな味になっているのだ。

餃子(6個で290円)、春巻(2個で320円)も、間違いなく価格以上のおいしさ。妻が頼んだラーメン(520円)も平打ち麺で、スープはトロリ、初めて出会う感じだ。「でもヤミツキになりそう」という。
この麺だったら、焼きそばもうまそうだなと思っていたら、多くの人がその「焼きそば」(600円)を頼んでいた。次回はぜひ。

ん~、建物とあわせて、いつまでも残ってほしい昭和遺産である。