「お気をつけて」
ずっしりと重みのある紙袋を僕の手に乗せながら、窓口の男はそう囁いた。
振り向くと、その一部始終を見ていた近所の奥さんも言う。
「気をつけて」
僕は黙って頷き、一人郵便局を後にするのだった。
今朝は、まとまった現金を郵便局から銀行に移した。
これだけの金額を手にしていると、さすがに緊張する。すれ違う人、後ろからやって来る自転車、公園の桜の花びらを掃いている作業員…
みんながみんな怪しく思えてくる。
ところが、さりげない素振りを装おうとすればするほど、こっちのほうがよっぽど怪しかったりして。
口笛など吹きながら(余裕をアピール?)、ようやく銀行にたどり着いた。
普段おろすことはあっても、ほとんど預け入れの経験がないので、機械相手に緊張しまくり。これを二度も繰り返して終わった時には、達成感と疲労感で、もうその場にへたり込みそうになった。
というわけで、今日の写真は小判の詰め合わせ…ではなくて、地元では定番の銘菓『都まんじゅう』。
子供たちが幼いころは、この製造工程をガラスにへばりついて、見入っていたものだ。実際シンプルだけど、よくできたマシンなんですよね。ガッシャン、ガッシャンって、いつまで見てても飽きないんだよねぇ。
おっと、へばりついて夢中になっていたのはオレか!
とあるパーティーで、「ケータイを含めた写真撮影は絶対禁止です」の告知の後の光景。いけませんねぇ、肖像権侵害です。えっ?僕は、たまたまO部長の後姿を撮っていただけですよ。
今日は、もうひとつご報告。
旧交通博物館の前に鎮座していた蒸気機関車はすでに新に移設済み。そして、その隣にある新幹線を囲んでいたパイプがいよいよ解体され始めた。