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湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

突撃!東大の昼ごはん

2007-03-23 00:57:10 | 本郷後楽園昼休み散歩


東大で卒業式だと聞いたので、昼休みにひとっ走り。
式といえば安田講堂だろうと奥へ歩みを進める。だが、角帽を被った学生の姿は少ない。
講堂の横まで来ると「食堂営業中」というのぼりを発見!
いつものようにランチは帰りにパンをかじればいいやと思っていたが、急遽方針変更。
講堂の地下にあるらしい学食に向かった。
実に豊富なメニューの中から「ピラフセット」を。


どうですか。セットされていたのは、ビーフシチュー。野菜とお肉がゴロゴロ。ブロッコリーは、ちゃんと後のせで色も鮮やかだ。
これ、どー見ても「ピラフセット」ではなく、ビーフシチューに白飯代わりにピラフ付けましたセットですよね。
とはいえ、その肝心のピラフも油で炒めたものではなく、炊いている本格派なのだ。これにサラダ(マカロニサラダとキャベツの千切り)が付いて、なんと550円ポッキリ。
さすが、学食。さすが、東大。
味はそれなりだが、文句のつけようはない。
そして、すっかり満腹になり地上に出て驚いた。
今いた学食は、安田講堂の地下ではなく、前の広場の真下あたりだったのだ。そして、その広場は卒業生とその親御さんたちであふれかえっていた。とにかくスゴイ人数。
でも、どの顔も嬉しそう。
もちろん僕も、お腹が満たされて嬉しいことはいうまでもない。
卒業を迎えた東大生たち。こんなものを毎日食べているなら、日本の行く末も安心なのだ。




白山にも魅力がたくさん

2007-03-21 00:51:20 | 本郷後楽園昼休み散歩


昼休みに本屋さんに。
たまたま自転車だったので(ほんとか?)、ついつい足を伸ばしたくなってしまい、そのまま白山通りを北上した。
しばらく行くと、懐かしい匂いが漂ってくる。
最近メチャクチャ鋭くなった嗅覚に任せ、斜めの道を選んだ。
はたしてそこは、思った通り古い建物が混在している一帯。
今日は時間がなかったのでロケハンということで(だから何のロケハンだっちゅうの)すぐに引き返したが、ちょっとゆっくりと徘徊してみたい風景があふれていた。
ここが下町風なのとは対照的に、すぐ脇の坂を上った西片あたりはお屋敷町。そのコントラスが、散歩者にとってはまた魅力なのではある。
ホント、昼休み5時間ぐらいくれませんかね。

茗荷谷にダイブ

2007-03-17 02:10:19 | 本郷後楽園昼休み散歩


本郷は坂が多いというのは幾度となく書いているが、茗荷谷あたりの坂と比べたら、たいした斜度ではないなぁと思えてきた。
昼休みに自転車でプチ遠出。
都内の坂といえば、必ずといっていいほど取り上げられる庚申坂周辺を体験しておきたかったのだ。
いやいや、今風に言えば「ハンパなく」きっつい坂ばかりだった。
とにかく急坂。
上りは、はなから諦めて自転車を降りてしまうほど。立ちこぎでも対応できず。もう、ひたすら押すのみ。
その自転車が、また重い、重い。「ハンパなく」(覚えたもんだから何回も使う)重たい。
なんとか上り詰めては自転車の向きを変え、今度はサドルにまたがって下ってみる。ブレーキがキーキーいって、これがなかなかの迫力だ。
この作業を、各坂で繰り返す。特に意味はない。
昼休みに、一人で何やってんだか…。
住宅街だが、ほとんど歩く人とも出会うこともなく、とても静か。
想像以上のアップダウンに、僕の息づかいだけがゼーハーゼーハーと、冬のように冷たい空気の中、激しく響くだけだった。


庚申坂を下った先にあるこのトンネル。平らに見えるのに途中から急にペダルが重くなる。幽霊が後ろから引っ張っているというのはウソで、単なる視覚的な錯覚。トンネルの先に見えるのは切支丹坂。

翼よ、あれが昭和の日だ

2007-03-06 23:58:07 | 本郷後楽園昼休み散歩


翼が折れた。
先週さずかった僕の昼休み専用の翼が、突然ポッキリ折れてしまったのだ。
今日、東大の赤門を出たあたりでパンク。僕の翼こと会社のママチャリを押して歩くことになってしまった。
幸いすぐに自転車屋さんが見つかり飛び込む。
「パンクかぁ」
と一言発したあと、がんこそうなオヤジは黙って手際よく修理に取り掛かった。
まずチューブを引っ張り出すと、バケツの水につけパンク箇所を探す。泡が出たら、そこを拭いてヤスリをかける。もう一度拭くと、角丸の四角いゴムのシールを貼るのだ。
木槌で叩いて密着させ、再び水に浸けて漏れがないかを確認したらチューブを戻していく。
傍らでこの一連の作業を見ていた僕は、少年時代にタイムスリップしていった。
近所にあった自転車屋のおじさんの手際とまったく一緒だったからだ。

僕たちは、いつも一部始終を見逃さなかった。
そして、小学校も高学年になると、パンク修理セットなるものを調達してきて、自分たちでなおすようになった。一人前にできるようになった時の何とも誇らしげな気分。

「はいよ」
「あっ、ど、どうも」
翼を取り戻した僕はサドルにまたがり、勢いよく坂を下った。
このとき、すでに1時10分だったけど。
それにしても、いろんなものが進化している世の中だというのに、自転車のパンク修理は何十年もまったく変わっていない。なんだか嬉しい気もした。
いいね、自転車。




「安田講堂が何十年ぶりかの“放水”できれいになった」というようなニュースを朝、耳にしたので出かけてみた。




桃の節句に江戸あられ

2007-03-03 01:31:43 | 本郷後楽園昼休み散歩


ママチャリという翼を授かった昼休みの僕は、今までの5~6倍の行動半径を手に入れた。
今日は壱岐坂を一気に上ってしまうと、湯島天神まであっという間だった。
一応、先日のお礼参りのつもり。
さらにそのまま坂を下れば、御徒町、上野はもう鼻の先だ。
でも、楽しみはとっておくことにして、今日のところはUターン。
行きに気になった江戸あられの『竹仙』へ。今どき計り売りの店だ。スコップのようなものをあられの中に差し込むときの「ザクッ」という音が心地いい。そのたびに、昭和の郷愁が香る。
紙袋ではなくビニールなのが残念だが、素朴な味は後をひく。
こんな奇跡のようなお店が、このあたりには点在していて楽しい。
目星をつけておいて、また訪ねてみるのもいいかもしれない。
でも、そのたびにお土産を買って食べていては、行動半径が広がって走った分のカロリーを、いや、走った分以上のカロリーを摂取してしまうぞ。それが問題だ。






本郷中央教会。昭和4年の建物で風格がある。

Dead Bull

2007-02-28 23:26:48 | 本郷後楽園昼休み散歩


住宅街の中の急な石段を上がると、北野神社。
小さな社だが、牛にまつわる伝説があり、牛石があったり、前の道が『牛坂』だったり、面白そうだ。
それにしても、今日はずいぶん遠くまでやって来てしまった。
というのも、某清涼飲料水を飲んだわけではないのだが、翼を授かったからだ。
そりゃチト大げさかもしれないが、会社に自転車があったのを思い出し拝借したのだ。
ところが、これホント一気に距離が稼げる。行動半径がグーンと広がった感じ。限られた時間の昼休み散歩には、かなりのお役立ちアイテムかもしれない。
都心のママチャリあなどるなかれといったところか。
ただ、本郷方面はいけません。坂だらけだ。かえって翼が重くて、死にそうになるかも。


ひるのいこいにざんげ

2007-02-27 23:50:32 | 本郷後楽園昼休み散歩


確かに、かなりの楽天家ではある。
でも、ごくごく真面目に生きてきたつもりだ。
それなのに、古い教会の礼拝堂の片隅で、パイプオルガンの荘厳な音色に耳を傾けていると…
「あぁ、お許しください」
わけもなく、そう懺悔したくなってくる。

昼休みに散歩に出ると、弓町本郷教会(大正15年築)の前に「ひるのいこい」という不思議な看板を発見。パイプオルガンの演奏を「ご自由にお聴きになれます」の言葉に誘われて階段を上った。
想像していたよりも大きな礼拝堂には、ぽつりぽつりと5~6人が姿勢よく座っている。僕も習って静かに腰をおろす。
一音目から、もう圧倒されてしまった。遠くに並んでいるパイプから吹き出した音が礼拝堂全体に響き渡って、僕たちの体に降り注いで来る。
目を閉じてみるのだが、それも惜しい。この古い礼拝堂の雰囲気さえ見逃せない感じなのだ。
すっかり聴き入ってしまったが、残念ながら僕の「ひるのいこい」は間もなく終了。
後ろ髪を引かれつつ、いつものパン屋さんへ急ぐ。
時間がないので、袋から一つ取り出して歩きながらガブリ。ちょうど路地から出た所で、幼稚園児とその品のいいお母さまに遭遇。
「あぁ、私はなんとハシタナイ姿を晒してしまったのでしょう…ングッ」
パンを喉に詰まらせそうになりながら、懺悔する僕であった。
もちろん、頭の中ではパイプオルガンの音色が響き渡っている。


教会を出るころには、聴衆は30名ほどに増えていた。

絵馬の花も満開

2007-02-19 23:21:13 | 本郷後楽園昼休み散歩


天気が良かったので、昼休みにブラブラと坂を上がる。
JFAハウスが見えてきた。あぁ、ちょっと足をのばせば湯島天神だなぁと思ってテクテク歩いているうちに湯島小学校。
路地から通りに出た途端にザワザワと騒がしい。お祭りか?
週末の『アド街』でも上位にランキングされていた親子丼の『鳥つね』(2004年12月14日に僕も食べていた!日記はつけとくもんだ/旧ライナー日記)の前が長蛇の列だ。ザワザワは、その列の98%を占めるオバサマたちのデッカイ話し声だった。
そして、境内の方も大賑わい。ホントに『梅まつり』開催中。
導かれるように、ここにやって来たのも何かの縁。息子の公立高校合格祈願をしておいた(正しくは公立高校へ行きたいという意欲高揚祈願か。どっちみちそれじゃもう遅いか)。
それにしても、さすがに学問の神様だ。この時期の絵馬の数は凄まじい。
これだけの真剣な願いが相手じゃあ僕のささやかな願いなど到底届きそうにないなと、思わず弱気に。
いかんいかん、大丈夫。ちゃんとお祈りしたんだ、奇跡は起こるはず。

奇跡かよ。


こうなると、せっかくの湯島の白梅もカタナシ。しだれ桜ならぬ、しだれ絵馬です。


こちらは会社近くの修学旅行の宿『朝陽館』。この時期、歓迎の看板は、学校名でもなく、法人名でもなく、個人名でもなく。

前は後楽園だった

2007-02-16 00:02:31 | 本郷後楽園昼休み散歩


スキーのジャンプ競技や大相撲の本場所が開催されたこともあったという。
仕事場の正面には、東京ドームではなく、かつて後楽園球場があったのだ。
東京ドームアトラクションズ(以前の名称は後楽園遊園地)のドーム側とラクーア側をつなぐ地下通路で、いま後楽園の歴史を振り返る写真が展示されている。
卓球場があっのにはビックリ。そういえば競輪場があり、スケートリンクが夏にはプールになったりしていたのも思い出す。
キャンディーズやピンクレディも、ここでラストコンサート(ライブとは呼ばなかった)だったな。
ちなみに『明日のジョー』も、ホールだけでなく球場も満員にしている。
それより何より驚くのは、東京ドームのオープンが1988年だということ。
日本初のドーム球場として、ついこの間できたばかりだと思っていたのに、もうすぐ20周年ですよ、お客さん。
歴史的建造物としてしっかりカメラにおさめておこう。
なんていう日が来るかもしれない。




傘ないけど貸さない時代

2007-02-10 01:16:47 | 本郷後楽園昼休み散歩


地下鉄の出入り口で若い男女。
先輩らしい男性が、女の子に傘を差し出しながら言った。
「傘、あげるよ」
このくらいの雨なら僕は濡れてもかまわない、だから…というかんじ。
いいぞ、いいぞ、昭和の男が誉めてやろう。
でも、ちょっと待って。
今の言葉、なーんか違和感あったんだよなあ。ん~。
そうか、「あげるよ」と言ってたぞ。
ついこの間まで
「“貸して”あげるよ」だったよね。
確かに手渡そうとしていたのは、ビニール傘。価格的には、貸すほどのものでもない。100円ショップでも売っている時代だからね。
でも、ちょっと淋しい気もするなあ。
だって、“貸す”のだったら、返すために少なくとももう一度会えるわけだし、そこから恋の花咲くこともあるわけで。
そんな昭和みたいな淡いストーリーは、時代という名の雨に流されてしまったのか。
というわけで、それでも万が一恋が始まり愛に発展したら、教会で誓いを(かなり強引)。
今日の写真は、昼休みの散歩中に見つけ、その存在感に圧倒されてしまった西神田の『神田カトリック教会』。
昭和3年竣工。奇跡的に戦災を免れ、文化庁の有形文化財になっているらしい。
もちろん、チャペルでの結婚式も受付中だった。


前の道路にも、ちゃんと十字が(違うか)。


外国にやって来たように見えなくもなくなくない?