塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 太田道灌と江戸 北条家朱印状写_2

2018-07-23 05:39:35 | 街をぶらり_2018
 次の書は、江戸宿の小代官と百姓達に宛てた北条家の朱印状の写。
年代は日付の上の”甲申”から、天正12年(1584)と比定できる。
 その内容は、4月28日を期限に”正木棟別麦”28俵の納入を命じ
たもの。徴収された28俵は合戦に参加する軍勢に与えるため、納
期の厳守を命じている。この正木棟別とは北条氏が徴収する租税の
一種だろう。
 宛先の江戸宿の記載から、当時の江戸における町場としての宿、
中世の江戸の城下町の存在を示す文書だ。

 展示資料は、武州文庫・御府内文書2に収録された写し。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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