次の作品は、青峰重倫(1916〜2001)さんの「黒柿大鉢」
(1985年、黒柿・刳物、Large bowl、black persimmon wood)。
青峰さんは猪熊弦一郎に師事し、木工芸の世界へ飛び込む。そ
れ以来、木工芸の領域で比類するものない魅力溢れる作品を創作
されてきた。それはモダンクラフトの世界と評して実績を残され
ている。
神秘の銘木・黒柿は、切り口に黒い紋様があり150年以上経っ
た古木でしか現れなく、さらに1万本に1本という確立でしか見
つかっていないのも事実。
この黒い紋様は、柿の渋の元・タンニンが含まれており、地中
から取り込んだ物質と化学変化を起こして出来たものと考えられ
る。また、柿の木自身が長い年月で自然災害や人災により傷が出
来、過酷な環境を強いられた場合、老木となった自身を守るため
に自らが出した物質によって変化したとも考えられる。
この作品は、美しい自然の木目が表れており、密度の高く堅い
素材を丁寧に削り取られた彫り後がデザインのように浮き上がっ
ている。素晴らしい。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)
(1985年、黒柿・刳物、Large bowl、black persimmon wood)。
青峰さんは猪熊弦一郎に師事し、木工芸の世界へ飛び込む。そ
れ以来、木工芸の領域で比類するものない魅力溢れる作品を創作
されてきた。それはモダンクラフトの世界と評して実績を残され
ている。
神秘の銘木・黒柿は、切り口に黒い紋様があり150年以上経っ
た古木でしか現れなく、さらに1万本に1本という確立でしか見
つかっていないのも事実。
この黒い紋様は、柿の渋の元・タンニンが含まれており、地中
から取り込んだ物質と化学変化を起こして出来たものと考えられ
る。また、柿の木自身が長い年月で自然災害や人災により傷が出
来、過酷な環境を強いられた場合、老木となった自身を守るため
に自らが出した物質によって変化したとも考えられる。
この作品は、美しい自然の木目が表れており、密度の高く堅い
素材を丁寧に削り取られた彫り後がデザインのように浮き上がっ
ている。素晴らしい。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)