塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 大江戸の華 女乗物

2021-09-30 05:41:34 |  ミュージアム巡り_2021
 次は、黒塗りで家紋を散らし唐草模様の絵巻が施された「黒塗梅
唐草丸に三階菱紋散蒔絵女乗物」。
 このような豪華な外装や源氏物語の内装画、六葉葵紋金具が用い
られている最上級乗り物であることから、所用者は13代将軍徳川
家定の生母・本寿院と推定される。大型の造りや金を多量に使用さ
れた装飾は豪華。

 本寿院は正室ではないために婚礼調度が製作されなかった。外装
に三葉葵紋がないのは、そのためと思われる。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)

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ミュージアム巡り 大江戸の華 十種香箱

2021-09-29 05:43:48 |  ミュージアム巡り_2021
 次は、江戸時代前期の三代婚礼調度と評される「綾杉地氏氏牡丹
絵巻十種香箱」。
 同香箱は一括して代々伝わらず、池田家、東福寺家、そして大正
15年(1926)に至るまで転移し、最後に水戸徳川家に落ち着く。
 現在、これらほとんどの調度品は林原身術間が所蔵し、重要文化
財に指定されている。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)

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ミュージアム巡り 大江戸の華 小袖

2021-09-28 04:17:03 |  ミュージアム巡り_2021
 次は、紫時に白上げを基本として刺繍を施した「紫縮緬地御所解
模様小袖」。
 この小袖は、文芸の知識を使い模様の意図を鑑賞者に問いかける
御所解模様をあしらい、さらに舞を表す檜扇と菊や流水が配されて
おり、謡曲「菊慈童」を想起させる意匠となっている。教養を問う
文学的文様は、武家女性の典型的な意匠である。
 この御所解文様とは、田園風景に御所車や檜扇などの文学作品を
想起させる着想が伝わってくる。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)

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ミュージアム巡り 大江戸の華 腰巻

2021-09-27 04:27:30 |  ミュージアム巡り_2021
 次は、黒の練緯地に宝尽くし文様を刺繍した「黒紅練緯地宝尽模
様腰巻」。江戸時代、腰巻上流武家女性の夏季正装で、元来、礼装
であった打掛を腰にまとって着用したものが形式化する。
 腰巻の定番は吉祥文様を総刺繍で施すが、こちらは両袖と胸部分
に南部鶴と割菱の家紋が金糸で刺繍されている。つまり、この腰巻
は盛岡藩、八戸藩、七戸藩などの大名であった南部家に関わる所用
品であることが判る。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)

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ミュージアム巡り 大江戸の華 屏風

2021-09-26 05:44:59 |  ミュージアム巡り_2021
 次は、「廷内亭邸外遊楽図屏風」で、春の花見の様子が描かれた
一隻と、夏と秋が主題の一隻。

 春の花見は邸宅内の庭に設えた舞台に、音曲奏者が迎えられ、そ
の周囲を囲むように風流踊りに興じる図。また、夏の場面は川に舟
を仕立てて遊行する人々、秋場面は紅葉を愛でて邸宅の内外で宴を
愉しむ人々がそれぞれ描かれている。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)

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