次は、江戸時代前期の三代婚礼調度と評される「綾杉地氏氏牡丹
絵巻十種香箱」。
同香箱は一括して代々伝わらず、池田家、東福寺家、そして大正
15年(1926)に至るまで転移し、最後に水戸徳川家に落ち着く。
現在、これらほとんどの調度品は林原身術間が所蔵し、重要文化
財に指定されている。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)
絵巻十種香箱」。
同香箱は一括して代々伝わらず、池田家、東福寺家、そして大正
15年(1926)に至るまで転移し、最後に水戸徳川家に落ち着く。
現在、これらほとんどの調度品は林原身術間が所蔵し、重要文化
財に指定されている。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)
次は、紫時に白上げを基本として刺繍を施した「紫縮緬地御所解
模様小袖」。
この小袖は、文芸の知識を使い模様の意図を鑑賞者に問いかける
御所解模様をあしらい、さらに舞を表す檜扇と菊や流水が配されて
おり、謡曲「菊慈童」を想起させる意匠となっている。教養を問う
文学的文様は、武家女性の典型的な意匠である。
この御所解文様とは、田園風景に御所車や檜扇などの文学作品を
想起させる着想が伝わってくる。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)
模様小袖」。
この小袖は、文芸の知識を使い模様の意図を鑑賞者に問いかける
御所解模様をあしらい、さらに舞を表す檜扇と菊や流水が配されて
おり、謡曲「菊慈童」を想起させる意匠となっている。教養を問う
文学的文様は、武家女性の典型的な意匠である。
この御所解文様とは、田園風景に御所車や檜扇などの文学作品を
想起させる着想が伝わってくる。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)
次は、黒の練緯地に宝尽くし文様を刺繍した「黒紅練緯地宝尽模
様腰巻」。江戸時代、腰巻上流武家女性の夏季正装で、元来、礼装
であった打掛を腰にまとって着用したものが形式化する。
腰巻の定番は吉祥文様を総刺繍で施すが、こちらは両袖と胸部分
に南部鶴と割菱の家紋が金糸で刺繍されている。つまり、この腰巻
は盛岡藩、八戸藩、七戸藩などの大名であった南部家に関わる所用
品であることが判る。
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様腰巻」。江戸時代、腰巻上流武家女性の夏季正装で、元来、礼装
であった打掛を腰にまとって着用したものが形式化する。
腰巻の定番は吉祥文様を総刺繍で施すが、こちらは両袖と胸部分
に南部鶴と割菱の家紋が金糸で刺繍されている。つまり、この腰巻
は盛岡藩、八戸藩、七戸藩などの大名であった南部家に関わる所用
品であることが判る。
EDO-TM(墨田区横綱1-4-1)