次は、無銘の「群燕図小柄」(16世紀作、Kozuka with the motif
of Flock of Swallows)。
画面に一杯配された5羽の燕は、全て異なるポーズを取り、その
姿態も伸びやかだ。
経年の手擦れで磨地のようだが、赤銅魚々子地の小柄は地版が表
裏が非常に薄い。裏面から軽く打ち出した後に、表から彫金加工を
加え、これを薄い地板に破らずに加工するのは高等技術がいる。
大阪歴史博物館・OMH (大阪市中央区4-1-31)
of Flock of Swallows)。
画面に一杯配された5羽の燕は、全て異なるポーズを取り、その
姿態も伸びやかだ。
経年の手擦れで磨地のようだが、赤銅魚々子地の小柄は地版が表
裏が非常に薄い。裏面から軽く打ち出した後に、表から彫金加工を
加え、これを薄い地板に破らずに加工するのは高等技術がいる。
大阪歴史博物館・OMH (大阪市中央区4-1-31)
次は、無銘の「片輪車に蟷螂図小柄」(16世紀作、Kozuka with
the motif of Mantises to Wheels-in-River Pattern)。
“蟷螂の斧”意匠の小柄。このデザインのユニークさは、日本の王
朝文化を想起させる片輪車意匠(木製の車輪にひび割れがおきない
ように水に浸ける様を半円状の意匠とする)と車輪とをダブルイメ
ージにしている。
この中国由来のことわざと日本王朝文化を”車輪”で結びつける趣
向は、高度な知識を持って鑑賞する者に求められている崇高な作品。
大阪歴史博物館・OMH (大阪市中央区4-1-31)
the motif of Mantises to Wheels-in-River Pattern)。
“蟷螂の斧”意匠の小柄。このデザインのユニークさは、日本の王
朝文化を想起させる片輪車意匠(木製の車輪にひび割れがおきない
ように水に浸ける様を半円状の意匠とする)と車輪とをダブルイメ
ージにしている。
この中国由来のことわざと日本王朝文化を”車輪”で結びつける趣
向は、高度な知識を持って鑑賞する者に求められている崇高な作品。
大阪歴史博物館・OMH (大阪市中央区4-1-31)
次は、無銘の「秋草鶉図小柄」(16世紀作、Kozuka with motifs
of Autumn Flowers and Quail9)。
江戸時代では小柄の長さは9.7cm、幅が1.4cmと規格化される。
しかしそれ以前の時代は、長さや幅の寸法は個別でばらばら。
作品は、経年の摩擦で磨地のように見えるが、良く眺めると魚々
子地であった痕跡がわずかに残っている。
大阪歴史博物館・OMH (大阪市中央区4-1-31)
of Autumn Flowers and Quail9)。
江戸時代では小柄の長さは9.7cm、幅が1.4cmと規格化される。
しかしそれ以前の時代は、長さや幅の寸法は個別でばらばら。
作品は、経年の摩擦で磨地のように見えるが、良く眺めると魚々
子地であった痕跡がわずかに残っている。
大阪歴史博物館・OMH (大阪市中央区4-1-31)